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2023/08/31
奥歯が内側に倒れてきた人必見!歯が倒れる原因・症状・治療法・費用まで解説
目次
奥歯が内側へ倒れてきた人に向けて、奥歯が倒れる原因と症状、対処法と費用まで解説します。
倒れてしまった奥歯は自力では起こせませんし、放置しておくと様々な悪影響がでてしまいかねません。
複数の治療法があるため、歯の健康寿命をのばすためにも治療を検討してみても良いでしょう。
奥歯が斜めになってきた?奥歯が内側に倒れる2つの原因
奥歯はなぜ斜めになったり、倒れたりしてしまうのか2つの原因を解説します。
奥歯が内側に倒れる原因①|生まれつき傾いて生えていた
歯は生まれつき斜めに傾いた状態で生える場合があります。
大人になる過程で気がついた人は生まれつき歯が傾いていた可能性があります。
奥歯が内側に倒れる原因②|奥歯の隣に隙間がある
歯は隙間なく生えることで、お互いの歯を押し合って位置を保っています。
抜歯や病気で歯を失ったり、歯と歯の隙間が大きい「すきっ歯」の場合、つっぱりがないため不安定な状態になります。
すきっ歯の原因として歯の本数が生まれたときから少ない場合や、歯の大きさが小さい場合があります。
隙間を放置していると、食事などで噛むたびに歯が隙間へと倒れていってしまうことがあります。
奥歯が斜めになったり倒れることで起きる症状3つ
奥歯が斜めに倒れたままだとさまざまな悪影響があります。
奥歯が倒れたままで起きる3つの症状を解説します。
奥歯が内側に倒れることで起きる症状①|歯周病・虫歯
奥歯が倒れたままだと歯周病、虫歯になりやすくなります。
奥歯は元々歯磨きしにくい歯ですが、倒れてしまうことでさらに磨きにくくなってしまいます。
磨き残しが多いと歯に歯垢が溜まって雑菌の温床となり、歯周病や虫歯のリスクにつながります。
奥歯が内側に倒れることで起きる症状②|他の歯へ負担が発生する
奥歯が内側に倒れることで他の正常な歯に負担がかかり、他の歯の寿命が縮んだり、歯並びの悪化につながります。
奥歯は食べ物を噛む上でとても重要な役割を持っています。
奥歯が傾くことによりよく噛めなくなってしまい、その分の負担が他の歯に分散され、他の歯の寿命が縮んでしまう恐れがあります。
また、奥歯が内側に倒れると他の歯のスペースがなくなり内外に押し出されるため、全体の歯並びの悪化にもつながります。
奥歯が内側に倒れることで起きる症状③|さらに奥歯が傾いてしまう
年齢を重ねていくうちに、歯と骨が噛む力を支えきれなくなります。
すると倒れている歯がますます倒れやすくなってしまいます。
自力でも起こせる?倒れた歯を起こす3つの治療法
倒れた歯は残念ながら自力で起こすことはできません。
歯科医院での治療が必要となります。
そこで、3つの治療法と、治療法ごとのおおまかな費用を解説します。
倒れた歯の起こし方と費用①|インプラント矯正治療
骨にスクリュー(ねじ)を埋めて固定し、そこからゴムやバネで歯を引っ張り起こす「アンカースクリュー」という方法があります。
メリットは特定の歯だけを動かすことができ、奥歯のような太い歯でも治療ができることです。
デメリットとして、アンカースクリューを埋入するために手術(局所麻酔)が必要となることと、アンカースクリューの固定に失敗して、脱落してしまう可能性があることです。
最初の処置は5〜10分程度で済んでしまいます。
治療終了時には、スクリューを取り外せば歯茎は1、2日で塞がり、骨は1ヶ月程度で再生します。
インプラント矯正の費用は、1本あたり2〜4万円程度です
ただし倒れてる歯を起こすだけですので、奥歯の隣にスペースがあいている、噛み合わせが悪い場合には他の治療が必要となります。
【関連記事】アンカースクリューとは?矯正効果、必要な人、メリット、デメリットを解説!
倒れた歯の起こし方と費用②|ワイヤー矯正治療
歯にブラケットを貼り付けて、ブラケットにワイヤーを通して歯を動かす矯正方法です。
「ブラケット矯正」と呼ばれることもあります。
歴史のある治療法で、3次元的に歯に力を伝えられるため適用症例が幅広いことがメリットです。
ワイヤー矯正には、歯の表面に矯正器具を取り付ける「表側矯正」と裏側に取り付ける「裏側矯正」があります。
裏側矯正は「リンガル矯正」、「舌側矯正」と呼ばれることもあります。
ワイヤーとブラケットの色はメタル(銀色)が一般的ですが、目立ちにくい白色のブラケット、白色のワイヤーを選択できる場合があります。
治療方法として、全ての歯にブラケットとワイヤーを取り付ける「全体矯正」と、部分的にブラケットとワイヤーを取り付ける「部分矯正」があります。
部分矯正が適用できる場合には全体矯正よりも治療費が安価で済みます。
費用の目安として、表側部分矯正で約30〜60万円、裏側部分矯正で約40〜70万円です。
全体矯正の表側矯正で約80〜140万円、全体矯正の裏側矯正で約100〜230万円です。
【関連記事】ワイヤー矯正はどれぐらいの期間で終わる?矯正の種類・治療範囲ごとの費用を解説します
倒れた歯の起こし方と費用③|マウスピース矯正治療
新しい治療法で、オーダーメイドのマウスピースを数週間おきに付け替えて歯を動かしていく治療方法です。
ワイヤー矯正治療に比べて適用症例が限られることがあります。
ワイヤー矯正治療と同じく、全体の歯を動かす「全体矯正」と、部分的に歯を動かす「部分矯正」があります。
部分矯正が適用できる場合は、全体矯正より安価に治療することができます。
費用の目安として、部分矯正だと約10〜40万円、全体矯正だと約70万〜120万円となります。
【関連記事】マウスピース矯正の仕組みとは?治療の流れや費用、メリット・デメリットを解説
まとめ
奥歯が内側に倒れている人は、自力では治せないため歯科医院での治療が必要となります。
奥歯が倒れているとさまざまな悪影響があるだけでなく、さらに倒れてしまう可能性もあるためできるだけ早く治療することをおすすめします。
治療法として、インプラント矯正治療、ワイヤー矯正治療、マウスピース矯正治療の3つの選択肢があるので、歯科医師と相談して自分に合った治療法を選択しましょう。
<参考>
奥歯の矯正|大阪矯正歯科グループ
倒れた奥歯を歯列矯正で起こすことはできる?奥歯が倒れる理由や治療方法もご紹介します
中高生の矯正症例 | れんしゃ矯正歯科
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この記事の監修者
歯科医師
髙橋 義充 先生
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