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2023/04/13

マウスピース矯正の仕組みとは?治療の流れや費用、メリット・デメリットを解説

目次

「マウスピース矯正に興味があり、値段や仕組みについて知りたい」

このようにマウスピースに興味を持つ方は多いです。

そこで今回は、マウスピース矯正の仕組みや治療の流れ、費用やメリット・デメリットについて解説します。

マウスピース矯正の仕組みについて知りたい方や、費用やメリット・デメリットについて知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

マウスピース矯正の仕組み

「透明なマウスピース型装置で、歯に圧力をかけ歯を移動させていく」のがマウスピース矯正の仕組みです。

矯正する際に装着するマウスピースは、あえて実際の歯並びとズレが生じるように設計されています。このズレに向かって歯が動いていくことで少しずつ理想の歯並びに近づいていきます。

圧力がかかると、ズレの向き(マウスピースの型)に歯が動いていきます。

約1週間〜2週間程度かけて約0.25mm〜0.35mmずつ動かすため、痛みや不快感をあまり感じずに済む場合がほとんどです。

歯の移動が終わったら、現状より1段階理想に近づけてつくったマウスピースを装着し、新しいズレを作ります。

このような流れを繰り返すことで、マウスピースにより歯を矯正し、一歩ずつ理想の位置に近づけます。

マウスピース矯正で前歯だけの治療もできる

マウスピース矯正は、前歯だけの治療が行なえます。

前歯だけの矯正の場合、費用は10万円〜40万円です。全体矯正と比較すると1/2以下に抑えられる場合もあるでしょう。

また、全体矯正に比べて通院回数が短縮できる点もメリットになります。

奥歯の噛み合わせには大きな問題がない等、前歯だけの矯正で済む人は部分矯正がおすすめです。

マウスピース矯正の治療の流れ

マウスピース矯正の流れは次の通りです。

マウスピース矯正の流れ①カウンセリングを受ける

まずはカウンセリングを受けます。

マウスピース矯正についての治療の流れなどについて説明を受けましょう。

説明を聞いて、不明な点や気になっていることがあれば遠慮なく質問してください。

マウスピース矯正の流れ②口内データをとる

3Dスキャナーを使用して口の中のデータをとります。

3Dスキャナーとは、口の内にカメラを入れ、歯型を立体的に撮影する機器のことです。

数分でとり終えるので、簡単に画像データが取得できるでしょう。

その他にもレントゲンやCTなどを使い、必要な口の中の写真を撮影していきます。

マウスピース矯正の流れ③治療計画を立てる

取得した口内データをもとに、シミュレーションソフトを使って治療計画を立てます。

ソフトを使うことで、治療期間や治療完了後の歯並びの確認が可能です。

マウスピース矯正の流れ④マウスピースを発注する

治療計画が完成したら、マウスピースを歯科医師が発注します。

発注してからクリニックに到着するまでに1ヶ月〜1ヶ月半程度かかります。

マウスピース矯正の流れ⑤治療スタート

マウスピースが到着したら治療スタートです。

事前に装着の仕方や装着時間の説明を受けましょう。

マウスピースは数段階分の個数を渡されます。

1日20時間以上装着し、7〜14日ごとなど指示通りにマウスピースを交換しましょう。

マウスピースのつけ初めは、少し窮屈に感じることがありますが、数日経つと違和感なくつけられるようになります。

マウスピース矯正の流れ⑥治療完了

治療計画通りにマウスピースの装着が終わったら、歯並びや噛み合わせの状態を確認します。問題がなければ治療完了です。

マウスピース矯正の流れ⑦保定期間

治療が完了しても、完了後は歯が安定せず、歯が元の位置に戻ることが起こります。

安定した状態を保つために、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着し、定期的に歯科医院に通って状態をチェックしましょう。

マウスピース矯正の費用|カウンセリングから管理費用まで

マウスピース矯正の費用は工程ごとで異なります。

また、保険診療ではなく自由診療のため、クリニックによって金額がさまざまです。

それぞれ詳しく解説します。

カウンセリング費用

カウンセリング費用は無料〜10,000円程度です。

マウスピース矯正を始める前に、疑問点や不安なことなどがあれば遠慮なく歯科医師や専門家に聞いておきましょう。

検査費用

口内データをとるために使用する3Dスキャナーやレントゲン、CTなどの検査費用として20,000円〜50,000円程度かかります。

マウスピース本体費用

マウスピース本体費用としては、300,000円〜1,000,000円程度かかるでしょう。

部分的に矯正するのか、全体的に矯正をするのかで金額が異なります。

  • 部分矯正の場合:300,0000円〜500,000円程度
  • 全体矯正の場合:500,000円〜1,000,000円程度

管理費用

マウスピース矯正中は、定期的に通院し、歯の移動状況や口内状況を確認する必要があります。この時に発生するのが管理費用です。費用としては、1回あたり2,000円〜10,000円程度になります。

保定装置費用

マウスピース矯正治療後は、歯の位置が元に戻らないようにするために保定装置をつける必要があります。保定装置費用は、20,000円〜50,000円程度です。

マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正のメリットについて、ワイヤー矯正の特徴と比較しながら解説します。

目立ちにくい

ワイヤー矯正の場合、口を開けた時に金属部分が目立ちます。

人によっては口を開けたり、笑ったりするのをためらう人もいるでしょう。

一方でマウスピース矯正の場合は、目立ちません。

接客業や営業職など日常的に対話が多い方にとっては特にメリットとなるでしょう。

痛みにくい

ワイヤー矯正の場合、口内で金属部分がこすれることで痛みを感じる時があります。

一方でマウスピース矯正は金属を使用しないため、ワイヤー矯正のような痛みはありません。安心して治療に臨めるでしょう。

食事や歯磨きがしやすい

ワイヤー矯正の場合、食事の際は装置をつけたまま食事しなければなりません。

そのため、食べカスなどが歯に詰まり、むし歯や歯周病になる可能性があります。

 

マウスピース矯正の場合は、マウスピースを取り外して食事を行います。

そのため、食べカスが器具に詰まるストレスはないでしょう。

また、歯磨きの際にも取り外しができるため、口内衛生管理がしやすいです。

金属アレルギーの方でも使用できる

ワイヤー矯正は素材が金属であるため、金属アレルギーの方は装着できません。

一方でマウスピース矯正は、素材が金属ではないため、金属アレルギーを持っている方や金属の装着が心配な方でも使用できます。

矯正できない例や失敗はある?マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正のデメリットについて解説します。

症例によっては使用できない

マウスピース矯正は、特定の症例には不向きな場合もあります。

たとえば極端に歯並びや噛み合わせが悪い方は適用外となる場合があります。

マウスピース矯正の適用が難しい際には、ワイヤー矯正や外科手術を併用する場合もあるでしょう。

一定時間装着し続ける必要がある

マウスピースは1日20時間以上装着し続けなければなりません。

規定通りに装着できない場合、計画通りに歯が動かせず、治療効果が見込めなくなります。

 

また、治療期間が想定より長引きやすくなります。

食事や歯磨きなどの際にマウスピースを取り外した後は、必ずつけ直しましょう。

費用が高額な場合がある

マウスピースの本体費用は、部分的に矯正するか全体的に矯正するかで異なります。

全体矯正の場合、1,000,000円程度の費用がかかることが一般的です。

予算の確保が難しい方にとってはデメリットとなるでしょう。

食後の衛生管理が必要

マウスピース矯正の場合、食事や間食後の歯磨きは必要になります。

歯磨きをしない場合、むし歯や歯周病のリスクが高まるからです。

食後に歯磨きする習慣のない方は、習慣づける必要があるでしょう。

まとめ

今回は、マウスピース矯正の仕組みや治療の流れ、費用やメリット・デメリットについて解説しました。

マウスピース矯正は、少しずつ形の違ったマウスピースに交換していくことにより、徐々に歯を動かしていく治療法です。

マウスピース矯正には以下のメリットが挙げられます。

  • 痛みにくい
  • 目立ちにくい
  • 食事や歯磨きがしやすい

一方で、以下のデメリットもあります。

  • 一定時間以上装着し続ける必要がある
  • 費用が高額になる場合がある
  • 使用できる症例が限定される

予算に問題がなく、自己管理ができる方にはマウスピース矯正がおすすめです。

ぜひ取り入れてみてください。

 

 

<参考>
マウスピース矯正のメリット・デメリット/ブラケットとの違い – 広島・ナタリーデンタルクリニック
マウスピース矯正の費用(値段・料金)が知りたい|料金の総額や矯正装置の比較も
マウスピース矯正治療の流れ/期間/通院頻度 – 広島・ナタリーデンタルクリニック
前歯だけのマウスピース矯正の期間や値段を解説【歯科医師監修】
インビザラインの仕組みって?マウスピース型矯正で歯が動く仕組みを解説! | hanaravi歯科矯正blog
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