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2023/07/05
歯が一本だけ引っ込んでいる人におすすめの矯正治療は?値段についても解説!
目次
「前歯が1本だけ引っ込んでいて矯正したいけれど、1本だけ矯正する方法なんてある?」
「矯正は高いと聞いているけれど、歯1本だけなら安く済むのかな?」
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、前歯1本だけを矯正するのに適した矯正方法「部分矯正」について解説します。
【結論】前歯だけ・歯が1本だけ引っ込んでる人にピッタリな矯正治療とは
前歯だけ、1本だけ矯正したい人にぴったりな「部分矯正」という方法があります。
歯列矯正というと高額な治療費がかかってしまうという印象をお持ちの方も多いと思います。
一般的な歯列矯正は全ての歯を動かす「全体矯正」と呼ばれ、100万円前後の費用がかかってしまうこともあります。
しかし、前歯だけ、もしくは1本だけ引っ込んでいる歯だけを矯正する際には、部分矯正が適応できる可能性があります。
部分矯正とは
部分矯正とはMTM(Minor Tooth Movement)やプチ矯正とも呼ばれ、一部分だけを矯正する方法です。
全体矯正は奥歯や噛み合わせまで含めた全ての歯を矯正するのに対し、部分矯正は前歯周辺の歯だけに限定して矯正するのが一般的です。
部分矯正のメリット
部分矯正の2つのメリットを解説します。
部分矯正のメリット①|矯正期間が短い
部分矯正は動かす歯を限定しているため、全体矯正よりも短い治療期間で済みます。
ただし、矯正が終わった後に、歯が戻るのを防ぐ保定期間が必要なのは全体矯正と同じです。
部分矯正のメリット②|全体矯正よりも安価
部分矯正は治療期間が短いため、矯正器具を装着している時間が短くなります。
また、動かす歯の本数が少ないため、全体矯正よりも治療費を安く抑えられます。
部分矯正のデメリット
次に部分矯正の2つのデメリットを解説します。
部分矯正のデメリット①|噛み合わせまでは治せない
部分矯正の対象となる歯は、前歯が中心となります。
そのため奥歯の噛み合わせに問題がある場合、部分矯正が適用できない可能性があります。
部分矯正のデメリット②|矯正範囲が限定される
部分矯正の適応症例は、全体矯正に比べて限定されます。
前歯以外の歯を動かす症例、骨格にズレやゆがみのある症例など、重度の症例には適用できません。
部分矯正が適用できる例
続いて部分矯正ができる例をご紹介します。
部分矯正ができる例①|噛み合わせに問題がない人
噛み合わせに問題のない人は、矯正する範囲を前歯に限定して治療できることが多いです。
部分矯正ができる例②|軽〜中度の矯正
部分矯正は、主に以下の症状が軽度な方の矯正に向いています。
- 歯列矯正後の後戻り
- すきっ歯
- 叢生(歯が前後にガタガタ)
- 開咬(噛んでも上下の歯の間に隙間ができてしまう)
- 前歯のねじれ
部分矯正が適用できない例
部分矯正が適用できない例をご紹介します。
噛み合わせに問題がある人
噛み合わせに問題がある人は、奥歯の歯並びに問題のある可能性が高いです。
奥歯を含む歯列矯正となると部分矯正が適用できず、全体矯正になる可能性があります。
歯並びに問題がある人
歯並びの悪さが重度の人は、部分矯正ができないおそれがあります。
特に、下記のような人は部分矯正が適用できない可能性があります。
①前歯のスペースが足りていない人
歯が正しい位置からはみ出してしまっている場合、正しい位置に移動させるためのスペースが必要になります。
わずかなスペース不足の場合には、IPR(Inter Proximal Reduction)という歯と歯の間を削る方法で対処できる可能性があります。
しかし、IPRで対処できないほどのスペース不足となると抜歯が必要です。
抜歯が必要になるような症例では、部分矯正の適用は難しくなってしまいます。
②複数の問題が併発している人
さきほど軽度のすきっ歯、叢生、開咬は部分矯正ができる可能性があるとお伝えしました。
しかし、こうした歯並びの問題を2つ以上かかえている場合には部分矯正が適用できないおそれがあります。
部分矯正の種類と値段
部分矯正にはどういった種類があるのか、いくらぐらい費用がかかるのか解説します。
マウスピース矯正
オーダーメイドの透明なマウスピースを装着し、1〜3週間ごとに次のマウスピースへ交換して歯を移動させていく方法です。
マウスピース矯正のメリットは以下の通りです。
- 透明なため、審美性への影響が少ない
- 好きなタイミングで着脱でき、食事や歯磨きに影響しない
- 金属アレルギーの方でも使用できる
- 矯正の痛みが少ない
デメリットは以下のことがあげられます。
- ワイヤー矯正に比べ適用症例が限られる
- 飲食後は歯磨きが必要となる
- マウスピースは毎日20〜22時間以上装着する必要がある
- マウスピースを洗浄する必要がある
マウスピース矯正にはいくつものサービスがあります。
今回はoh my teethとインビザラインという2つのサービスをご紹介します。
インビザラインの部分矯正用サービスとして、インビザラインGoとインビザライン・ライトを解説します。
【見出し】料金 | 【見出し】対象の歯 | 【見出し】マウスピースの最大枚数 | |
【見出し】oh my teeth(Basicプラン) | 33万円(一律) | 前歯の6本、上下合計12本 | 制限なし(破損・紛失除く) |
【見出し】インビザラインGo | 30〜50万円 | 中心の10本、上下合計20本 | 20枚 |
【見出し】インビザライン・ライト | 40〜70万円 | 全ての歯 | 14枚 |
※2023年3月時点の情報です。
インビザラインgo、インビザライン・ライトは上記料金の他に検査料金、相談料などが発生する可能性があります。
セラミック矯正
「矯正」と表現していますが、歯列矯正ではありません。
歯を削った後に、上からセラミックの被せ物を被せる方法です。
セラミックの被せ物は、色や大きさ、形などを選ぶことができます。
歯を動かす必要がないため治療期間が短いというメリットがあります。
しかし、健康な歯を削る場合には、歯の寿命を縮めてしまうおそれがあります。
また、歯を削るだけでなく、神経を抜かなければならない場合もあります。
被せ物は人工物のため、定期的なメンテナンスが必要になります。
セラミック矯正の費用は、人工歯にする歯の本数と、使用する素材により変動します。
素材は、オールセラミック、ハイブリッドセラミック、ジルコニアなど複数の素材があります。
費用は、1本あたり約4〜20万円ほどです。
ワイヤー矯正(表側)
ワイヤー矯正は最も基本的な歯列矯正の治療方法です。
歯の表面にブラケットを接着し、ブラケットにワイヤーを通して矯正する方法です。
まずは一般的な歯の表側に器具を装着する表側のワイヤー矯正について解説します。
ワイヤー矯正のメリットは以下の通りです。
- 適応症例が広い
- 歯の移動方向の制限がない
- 24時間装着したままにできる
デメリットは以下の通りです。
- 審美性の悪化(外から矯正装置が見える)
- 歯磨きがしづらくなる
- 毎月歯科医院での調整が必要
従来はブラケット、ワイヤーともに銀色のものが主流でした。
しかし現在では、ブラケット素材として、目立ちにくいプラスチック、セラミックを選ぶことが出来ます。ワイヤーでは白色に着色されたタイプが選べるようになりました。
ただし、一般的にメタル(金属素材)が最も安く、目立ちにくい素材になるほど高価になる傾向があります。
また、強度面でもメタルブラケットが最も優れていて、他の素材では割れてしまう可能性もあります。
表側ワイヤー矯正の費用は、約10〜60万円ほどとなります。
【関連記事】ワイヤー矯正はどれぐらいの期間で終わる?矯正の種類・治療範囲ごとの費用を解説します
ワイヤー矯正(裏側)
目立ちにくい歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する矯正方法です。
舌側矯正、リンガル矯正と呼ばれることもあります。
上下とも裏側に矯正器具を装着する方法を「フルリンガル」と呼びます。
目立つ上側だけを裏側矯正にし、目立ちにくい下側を表側矯正にする「ハーフリンガル」という方法もあります。
裏側のワイヤー矯正は、表側矯正に比べて目立ちにくく、審美性への影響は少なくなります。
しかし、難易度が高くなり施術できる歯科医院が少なく、費用が表側ワイヤー矯正よりも高額になるというデメリットがあります。
また、裏側に矯正器具を取り付けるため、発音しづらくなる場合があります。
裏側矯正は外から見えにくいため、材質はメタル(金属)が一般的です。
費用は約30〜80万円となります。
【関連記事】ワイヤー矯正の値段はいくら?ワイヤー矯正の種類や症状別に解説!大人と子供の違いも
まとめ
前歯だけ、1本だけ矯正したいと悩んでいる人は、「部分矯正」が適用できるかもしれません。
軽度な症例に限定されるものの、治療にかかる費用、時間ともに抑えることができます。
部分矯正の方法として主に以下の3種類があります。
- マウスピース矯正
- 表側のワイヤー矯正
- 裏側のワイヤー矯正
ご自分で歯の乱れ具合が軽度か重度か判断するのは難しいと思います。
部分矯正が気になった方は、歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。
<参考>
部分矯正の費用や期間はどのくらい?種類の違いや症例写真も紹介 | キレイライン矯正【公式】|2万円から始められるマウスピース歯科矯正
部分矯正の値段はいくら?前歯のみ・1本のみ治したい人必見
矯正歯科でおこなう「部分矯正」ってどんな治療? | 貴子デンタルクリニック|武蔵小山 歯医者
部分矯正の値段はいくら?前歯のみ・1本のみ治したい人必見
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この記事の監修者
歯科医師
髙橋 義充 先生
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