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2023/06/27
メタルブラケットでの治療は早く終わるって本当?費用やメリット・デメリットを解説!
目次
メタルブラケットは、ワイヤー矯正に使われる装置の一種です。
金属製のため目立ちますが、矯正費用を安く抑えられるため、検討している人も多いでしょう。
今回は、メタルブラケットの特徴をクリアブラケットと比較して解説します。
メリット・デメリット、装置が目立つことへの対策もご紹介しますので、あなたにメタルブラケットが合っているかどうかを考える参考にしてみてください。
メタルブラケットとクリアブラケットの特徴と違い
ワイヤー矯正で使われるブラケットは、大きく分けて2種類あります。
- メタルブラケット
- クリアブラケット
ブラケットごとに、色、素材、強度、費用が違うのが特徴です。
メタルブラケット
メタルブラケットの特徴
- 色:銀色
- 素材:金属
- 強度:強い
- 費用:50〜80万円
メタルブラケットは金属でできています。白くコーティングされておらず、ブラケットの色は、素材そのままの銀色です。
強度が高いため装置が壊れにくく、変色や臭いの吸着がほとんど起こりません。
クリアブラケット
「クリアブラケット」とは、透明や歯の色に近い白色のブラケットを指すことが多いです。
- プラスチックブラケット
- セラミックブラケット
の2種類あり、どちらもメタルブラケットよりも歯の色に馴染みやすく、目立ちにくいのが特徴です。
メタルブラケットよりも強度が低いため、ブラケットにはやや厚みがあります。
ブラケットが厚い分、歯に装着したときのボリュームが大きくなるため、メタルブラケットよりも装着時の違和感が強く出る場合があります。
プラスチックブラケット
プラスチックブラケットの特徴
- 色:透明
- 素材:プラスチック
- 強度:弱い
- 費用:70〜90万円
プラスチックブラケットは透明で審美性が高く、セラミックブラケットより費用が安いのが特徴です。
しかし、強度が低いため、歯ぎしりでブラケットの端が削れてしまう恐れがあります。
ブラケットが削れてしまうと、歯を動かすワイヤーが固定できないため、つけ直しが必要です。
歯科医院によってはブラケットのつけ直しに追加費用がかかる場合があり、予期せぬ負担が増える可能性があります。
また、プラスチックは経年劣化により変色を起こしやすく、臭いも吸着しやすいです。
矯正期間が長くなると、ブラケットが黄ばんで目立つようになったり、口臭が気になってきたりする可能性があります。
セラミックブラケット
セラミックブラケットの特徴
- 色:白色。いくつか種類があり、歯の色に近い色を選べる場合もある。
- 素材:陶器
- 強度:強い
- 費用:90〜100万円
セラミックブラケットは強度が高く、審美性にも優れたブラケットです。
セラミックには色素や臭いを吸着しにくい特徴があり、矯正期間が長くなってもブラケットの変色や劣化がほとんど気になりません。
ただし、セラミックは歯よりも硬いため、歯ぎしりで歯の方が削れてしまう場合があります。
また、メタルブラケットよりは強度が低いため、壊れてつけ直しが必要になることがあります。
費用は安く済む?ブラケット矯正(ワイヤー矯正)の特徴
矯正は「ブラケット矯正(=ワイヤー矯正)」と「マウスピース矯正」の2つに大きく分けられます。
メタルブラケットやクリアブラケットを使って行う矯正は「ブラケット矯正」です。ここでは、まず、「ブラケット矯正」の特徴を解説します。
ブラケット矯正の特徴は3つです。
- 信頼性の高い矯正方法
- ほとんどの症例に対応できる
- メタルブラケットなら費用を抑えられる
ブラケット矯正の特徴①|信頼性の高い矯正方法
ブラケット矯正は、昔からある矯正方法です。症例実績が多く、過去の症例を元にひとりひとりの歯並びに合った治療計画を作成できるため、信頼性が高い矯正方法といえます。
ブラケット矯正の特徴②|ほとんどの症例に対応できる
マウスピース矯正は、使用するマウスピース矯正ブランドの適用範囲や歯科医師の治療方針によっては、複雑な歯並びに対応できない場合があります。
ブラケット矯正の場合は、軽症例から抜歯や外科手術が必要なほどの難症例まで、ほとんどの症例に対応できます。
その理由は、ブラケット矯正が歴史の長い治療法で症例数も多く、経験が豊富な歯科医師も多いためです。
ブラケット矯正の特徴③|メタルブラケットなら費用を抑えられる
ブラケット矯正は、ブラケットの種類ごとに費用が異なります。そのため、同じ症例でもブラケットの種類を変えるだけで費用を抑えることが可能です。
一般的に、最も安いのはメタルブラケットを使ったブラケット矯正です。クリアブラケットのような審美性に配慮したものほど、費用は高くなる傾向があります。
メタルブラケットのメリット|クリアブラケットとの比較
メタルブラケットは、クリアブラケットと比べて、以下のようなメリットがあります。
- 費用が安く済むことが多い
- 装着時の違和感が少ない
- 壊れにくい
- 臭いや汚れがつきにくい
メタルブラケットのメリット①|費用が安く済むことが多い
表側矯正のメタルブラケットは生産コストが低いので、原価を抑えることができます。
また、矯正装置は目立たないものほど高くなる傾向があります。そのため、メタルブラケットのような目立つ装置を使用した場合は、矯正費用も安く済むことが多いです。
メタルブラケットのメリット②|薄くて小さいので違和感が少ない
金属は強度が高いので、プラスチックブラケットやセラミックブラケットよりも薄くて小さいです。そのため、歯に装着したときの違和感が少ないです。
メタルブラケットのメリット③|壊れにくい
金属は強度が高いので、変形したり割れたりしにくいです。
長期間に及ぶ矯正治療に耐えられるため、ブラケットのつけ直しによる追加費用の心配が少ないです。
ただし、ブラケットのつけ直しに追加費用がかかるかどうかは、歯科医院との契約内容によって異なります。
メタルブラケットのメリット④|臭いや汚れがつきにくい
金属は臭いや汚れを吸着しにくいため、清潔です。
メタルブラケットのデメリット|クリアブラケットとの比較
メタルブラケットには、クリアブラケットと比べて以下のようなデメリットがあります。
- メタルブラケットが目立つ
- 金属アレルギーの人は使用できない
メタルブラケットのデメリット①|メタルブラケットが目立つ
銀色の金属でできているため、歯の色とのコントラストが強く出て目立ちます。
対策
メタルブラケットの見た目が気になる場合は、以下の方法で対策しましょう。
- かわいい色の結紮ゴムで楽しむ
- 目立たない矯正方法を検討する
かわいい色の結紮ゴムで遊ぶ
「結紮」とは、ブラケットにワイヤーを固定するゴムや細いワイヤーです。
ゴムタイプの結紮には、ピンクやブルーなどのさまざまな色があります。ファッションの一環として、自分の好きな色を選ぶのも楽しいでしょう。
目立たない矯正方法を検討する
メタルブラケットが目立つことを避けたい場合は、裏側矯正(リンガル矯正、ハーフリンガル矯正)という選択肢もあります。
裏側矯正は、ブラケットを歯の裏側に装着して行う矯正方法です。
【関連記事】裏側矯正のメリット・デメリットは?後悔・失敗しないために知っておこう
また、矯正中の見た目を気にするのであれば、ブラケット矯正だけでなく、マウスピース矯正を検討することもおすすめです。
【関連記事】マウスピース矯正の仕組みとは?治療の流れや費用、メリット・デメリットを解説
メタルブラケットのデメリット②|金属アレルギーの人は使えない
メタルブラケットは金属製のため、金属アレルギーがある人は使用できません。
対策
アレルギーのリスクがある場合は、メタルブラケットを使うリスクを避けることを優先し、金属を使用しない矯正装置を選びましょう。
金属を使用しない矯正装置には、以下のようなものがあります。
- セラミックブラケット
- マウスピース矯正
【治療期間】メタルブラケットは歯が動くのが早い?
歯が動くスピードは年齢、歯や骨の状態、歯科医師の治療計画などに左右されます。そのため、ブラケットの種類によって治療期間が大きく変わることは、基本的にありません。
矯正の治療期間は、装置の種類に関わらず1年〜2年6ヶ月が一般的です。
まとめ
メタルブラケットは、クリアブラケットよりも薄くて小さく、強度の高いブラケットです。
歯につけると目立つのが難点ですが、かわいい色の結紮で個性を演出することもできます。
なにより、クリアブラケットと比べると費用が安く済むので、費用面を優先したい方はメタルブラケットでの矯正がおすすめです。
<参考>
ブラケット(ブレース)矯正のメリット・デメリットを歯科医が解説?見た目の問題を解決する審美ブラケットも合わせて解説
クリアブラケットでの矯正治療 – 福島わたなべ矯正歯科
メタルブラケットについて|アップル歯列矯正歯科 自由が丘
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