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2023/08/21
大人の矯正は後悔する?やめたほうがいい?30・40・50代必見!後悔の原因、対策、大人の矯正の誤解について解説!
目次
長年、歯並びが悪いことに悩んでいて、大人になってから思い切って矯正を始めたいとお考えの方はいませんか?
しかし「大人になってからの矯正は、後悔するからやらないほうがいい」という声があるのも事実です。
では、なぜそのようなことが言われるのでしょうか?
実は、大人の矯正で後悔するのは、歯科矯正治療に関して十分に理解する前に治療を始めてしまうことが原因になることが多いです。
今回は、大人の矯正で後悔する原因、対策、大人の矯正についての誤解について詳しく解説します。
大人の歯列矯正で「やらなきゃよかった」と後悔する原因
大人の矯正で「やらなきゃよかった」と後悔しやすいのは、以下の4点です。
- 矯正を始める年齢が遅かった
- よく検討せずに歯科医院や治療方法を決めてしまった
- 歯科矯正治療のリスクをよく理解していなかった
- 仕上がりが理想と違った
大人の歯列矯正で後悔する原因①|矯正を始める年齢が遅かった
子供のうちや10代・20代で矯正を始めた方が短い治療期間で楽に治療できたかもしれないと知って、「もっと早い年齢で矯正をしたかった」と後悔する人がいます。
子供は成長段階にあり骨が柔らかいため、将来的な歯並び悪化の予防を目的として、上下顎の骨の大きさや形のバランスを整える処置ができます。
歯並びの悪化を防ぐことで、永久歯になった後の矯正でIPR(歯の両側面を僅かに削ること)、抜歯、外科手術が必要になる確率を下げることができます。
大人の矯正は顎の骨の成長期が終わった後に開始するため、IPR、抜歯、外科手術が必要になる可能性が高いです。
また、年齢が低い方が顎の骨や歯茎の代謝も活発で早いため、治療期間も短くなる傾向があります。
そのため、早いうちに矯正を始めるメリットを知ると、もっと早い年齢で矯正を始めたかったと後悔しやすいようです。
大人の歯列矯正で後悔する原因②|よく検討せずに歯科医院や治療方法を決めてしまった
複数の歯科医院や治療方法を検討せずに矯正を始めてしまい、「治療前によく確認しておけばよかった」と後悔することがあります。
治療前によく検討しておけばよかったと後悔しやすいのは、歯科矯正治療で起こりうるリスクや、矯正装置の種類、治療方法に関することです。
- 複数の歯科医院を比較検討しなかった
- 歯科矯正治療のリスクは自分には当てはまらないと考えてしまった
- 自分のライフスタイルに合わない矯正装置を選択してしまった
- 矯正装置ごとの費用、メリット、デメリットを考慮しなかった
- IPR、抜歯、外科手術をすることに納得していないのに、治療を始めてしまった など
このように、治療前によく検討しないで歯科医院や治療方法を決めてしまうと、後悔する可能性があります。
大人の歯列矯正で後悔する原因③|歯科矯正治療のリスクをよく理解していなかった
一般的に、歯科矯正治療には以下のようなリスクが伴います。
- 歯根吸収
- 歯肉退縮
- 矯正中の口内炎、虫歯、歯周病リスクの増加
- 顎関節症を引き起こすリスク
- 歯と骨の癒着(アンキローシス・骨性癒着)により計画通りに歯が動かない可能性がある
- 歯が動く痛みがある
- 後戻り など
これらのリスクをよく理解せずに始めると、いざトラブルが起きたときに後悔する可能性が高いです。
【関連記事】大人の歯列矯正って危険?歯列矯正時と矯正後の危険について解説します
大人の歯列矯正で後悔する原因④|仕上がりが理想と違った
矯正前に担当の歯科医師と治療後のイメージを擦り合わせておかないと、治療後の歯並びや顔貌が理想と違うものになってしまい、後悔することがあります。
- 口元が引っ込みすぎて「寂しくなった」と感じる
- ほうれい線が濃くなって「年を取った、老けた」と感じる
- 噛みにくくなった
- 歯肉退縮で見た目が悪くなった
- 歯の神経が死んで変色した
など、歯並びは綺麗になったのに、顔貌や噛み合わせ、歯茎や歯の状態が悪くなったと後悔することもあるようです。
大人の歯列矯正はやめた方がいい?後悔しないためにすべきこと
後悔しない歯科矯正治療を受けるためには、事前に後悔しやすいポイントを確認しておくことが大切です。
以下の点を治療前によく確認しておきましょう。
- 矯正で起こりうるリスクを理解する
- 信頼できて通いやすい歯科医院を選ぶ
- さまざまな治療法を提案してもらう
- 治療目標を歯科医師としっかり擦り合わせる
- 矯正費用の支払い方法を把握しておく
- 治療を中断しない
- 治療に関する注意事項や通院間隔は歯科医師の指示に従う
大人の歯列矯正で後悔しないためにすべきこと①|矯正で起こりうるリスクを理解する
大人の矯正では、矯正で起こりうるリスクをよく考慮しなかったために、トラブルが起きてから後悔する人が多いです。
カウンセリングの際に、歯科矯正治療で起こりうるリスクについてよく説明を受け、どこまで許容できるかよく考えましょう。
大人の歯列矯正で後悔しないためにすべきこと②|信頼できて通いやすい歯科医院を選ぶ
できれば、いくつかの歯科医院でカウンセリングや検査を受けて、信頼できる歯科医院を選びましょう。
- コミュニケーションが取りやすい
- 複数の選択肢を提示してくれる
- 歯科矯正治療のデメリットも教えてくれる
- 疑問や不安に関する相談がしやすい など
このような歯科医院を選ぶと適切な治療方法を選びやすく、治療が始まってからも不安や疑問を相談しやすいので、満足度が高くなるでしょう。
大人の歯列矯正で後悔しないためにすべきこと③|さまざまな治療法を提案してもらう
術前検査を受けて、理想の歯並びを実現するためにどのような治療法があるのかを複数教えてもらうといいでしょう。
歯科医師によって得意とする治療法が異なるため、いくつかの歯科医院で治療法の提案を受けるのがおすすめです。
治療法を聞いたら、それぞれのメリットとデメリットも確認するようにしましょう。
大人の歯列矯正で後悔しないためにすべきこと④|治療目標を歯科医師としっかり擦り合わせる
あなたの理想とする歯並びを歯科医師と共有し、最終的な治療目標を歯科医師としっかりと擦り合わせましょう。
歯科医院の中には、口腔内スキャナで口の型取りを行い、治療前後の歯並びや笑ったときの顔の雰囲気を3Dデータでシミュレーションできるところがあります。
あくまでイメージとなりますが、シミュレーションができれば治療目標の擦り合わせがしやすいので活用しましょう。
大人の歯列矯正で後悔しないためにすべきこと⑤|矯正費用の支払い方法を把握しておく
思わぬ追加費用の発生は、歯科矯正治療の後悔に繋がります。
費用がトータルフィー制なのか、診察や処置を受ける度に費用がかかるのかなど、矯正費用の支払い方法をきちんと確認しましょう。
提示された費用の他に追加費用が発生する可能性があるかどうかも、きちんと確認しておくのがおすすめです。
大人の歯列矯正で後悔しないためにすべきこと⑥|治療を中断しない
歯科矯正治療を始めたら、中断せずに歯並びが完成するまで通いましょう。
転勤や結婚、出産によって中断を余儀なくされることがありますが、転院する場合は精密検査から治療をやり直す必要があります。
また、基本的に矯正費用は転院先の歯科医院で満額支払うことになるため、余計に費用がかかる可能性が高いです。
余程のことがない限りは、一つの歯科医院で最後まで歯科矯正治療を受ける方がいいでしょう。
大人の歯列矯正で後悔しないためにすべきこと⑦|治療に関する注意事項や通院間隔は歯科医師の指示に従う
矯正装置の種類や歯並びの状態によって、治療に関する注意事項や通院頻度は異なりますが、歯科医師から受けた指示にはきちんと従いましょう。
歯科医師の指示通りに通院できないと、処置のタイミングがずれてリカバリーに時間がかかることがあります。
ほかにも、ゴム掛けやマウスピースの装着時間など、歯科医師の指示を守らないと歯が計画通りに動かないため気をつけましょう。
大人の歯列矯正に関する5つの誤解
大人の矯正に関する誤解には、以下のようなものがあります。
- 30・40・50代になってからの矯正は遅い
- 必ず抜歯が必要
- 顔が老けたように感じる
- 自分の理想の歯並びを完璧に実現できる
- 虫歯や歯周病の人は矯正できない
大人の歯列矯正に関する誤解①|30・40・50代になってからの矯正は遅い
大人になってから矯正を始めるのは遅いと言われることがありますが、矯正を始めるのは30・40・50代でも遅くありません。
口の状態が健康であれば、何歳からでも始めることができます。
ただし、歯肉退縮や歯が動きにくい場合があるなど、大人の矯正ならではのデメリットがあるので、理解しておくのが望ましいです。
【関連記事】40代でも歯列矯正はできる!メリット・デメリット・注意点を徹底解説
大人の歯列矯正に関する誤解②|必ず抜歯が必要
症例や治療目標によりますが、抜歯をしなくても矯正できる場合があります。
例えば、抜歯の代わりに奥歯の後方移動、歯列の側方拡大、IPRなどで歯を並べるスペースを作れる症例は、非抜歯で治療できる場合があります。
抜歯が必要かどうかは歯科医師の診断によって異なるため、まずはカウンセリングを受けるのがおすすめです。
大人の歯列矯正に関する誤解③|顔が老けたように感じる
歯科矯正治療を行うと、症例によっては口元が下がりすぎてほうれい線が濃くなったり、口元が萎んで貧相に見えたりするなど、顔が老けたように感じることがあります。
基本的には、顎の形や唇の厚みなどを考慮した治療なら心配は少ないため、カウンセリングの際に口元の変化も聞いておくといいでしょう。
大人の歯列矯正に関する誤解④|自分の理想の歯並びを完璧に実現できる
歯科矯正治療では、顎の大きさやバランスを美容整形のように変えることはできません。
そのため、自分の理想を完璧に叶えられる訳ではないことを覚えておきましょう。
歯、顎、唇などの形には個人差があるため、仕上がりにも個人差があります。
大人の歯列矯正に関する誤解⑤|虫歯や歯周病の人は矯正できない
歯科矯正治療に支障が出るほどの虫歯や歯周病がなければ、治療は可能です。
もし虫歯や歯周病があっても、矯正前に治療すれば基本的には問題ありません。
カウンセリングの際に虫歯や歯周病の治療を優先した方がいいと診断された場合は、治療してから治療を始めましょう。
まとめ
大人の歯列矯正では、以下の点で問題が生じて後悔することが多いです。
- 矯正を始める年齢
- 歯科医院や治療方法の選択
- 歯科矯正治療のリスクの理解
- 歯科医師とのイメージの擦り合わせ など
治療を始めてから後悔しないためにも、信頼できる歯科医院を選び、複数の治療方法や矯正装置をよく検討しましょう。
<参考>
大人の矯正で後悔しないための3つのポイント|歯科医が解説する「大人の矯正でよくあること
30代・40代・50代以降の歯の矯正でよくある後悔とその原因
歯並びが悪くなる原因とリスク|予防歯科は名古屋市名東区の高針台デンタルオフィス
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この記事の監修者
歯科医師
髙橋 義充 先生
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