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2023/07/16
40代でも歯列矯正はできる!メリット・デメリット・注意点を徹底解説
目次
40代に入ってから、経済的、時間的余裕が生まれて歯列矯正をやってみたいと興味をお持ちになる人も多いのではないでしょうか。
「歯列矯正は若いうちにやっておくイメージがあるけれど、40代でもできるの?」
「40代が歯列矯正をするメリット・デメリット、注意点は?」
この記事では、こうした疑問、不安をお持ちの40代の人に向けて歯列矯正の情報を徹底解説します。
【結論】40代でも歯列矯正はできます
歯列矯正治療は、40代の方もできます。
そもそも歯列矯正ができる、できないはどのようにして決まるかを解説します。
歯列矯正できるかは口腔環境次第
歯列矯正ができるかどうかは、
- 骨格
- 噛み合わせ
- 歯と歯茎の健康状態
- 生えている歯の本数
等の要因で決まります。
40代の方はもちろん、50代60代の方も上記の要素に問題がなければ歯列矯正できますのでご安心ください。
【データ】実際に40代で歯列矯正を行う人もかなりいる
厚生労働省のデータを参照すると、歯列矯正を行った20代以上の人のうち、40代以上の人が20%以上を占めていて、40代の人は13%を占めています。
データで見ても、40代以降で歯列矯正をしている人が多いことがわかります。
参考:患者調査 / 平成29年患者調査 上巻(全国)
40代で歯列矯正をする4つのメリット
40代でも口腔環境が整えば歯列矯正ができることがわかりました。
次に、40代で歯列矯正をする4つのメリットを解説します。
40代で歯列矯正をするメリット①|審美性の向上
歯列矯正の大きなメリットの1つが審美性が向上することです。
歯並びにコンプレックスを感じている人は、人前で大きく口を開けることに抵抗を感じてしまったり、自信を持てないといった人も多いかと思います。
歯列矯正で綺麗な歯並びを手に入れられれば自信が持てるようになり、ビジネスシーン、プライベートあらゆる場面で人に与える印象が変わります。
40代で歯列矯正をするメリット②|虫歯・歯周病・口臭予防に効果的
歯並びが整うと食べかすが歯にはさまりにくくなり、歯磨きがしやすくなります。
結果として虫歯・歯周病にかかりにくくなり、口臭予防にもつながります。
歯を失う2大原因が歯周病と虫歯で、70%近くの人がこの2大原因によって歯を失ってしまいます。
お手入れのしやすい綺麗な歯並びは、年齢を重ねていった後に残せる歯の本数に影響します。
いくつになっても健康な歯でおいしい食事を自由に楽しみたいものですね。
40代で歯列矯正をするメリット③|健康への影響
綺麗な歯並びは、噛み合わせの向上にも貢献します。
しっかりとした噛み合わせができるようになれば、一部の偏った歯へ負担をかけることがありません。
またしっかりと咀嚼できるようになるため、胃腸への負担を減らすことにもつながりますし、唾液がたくさん分泌されます。
唾液には抗菌作用があるため、免疫力の向上につながります。
40代で歯列矯正をするメリット④|治療計画が立てやすい
成長期にある子供と違い、40代の人では成長の影響を受けにくいため歯列矯正の治療計画が立てやすくなります。
ご自身の都合に合った時期に歯列矯正治療を行うことができます。
40代での歯列矯正をする3つのデメリット
次に40代で歯列矯正をする3つのデメリットをご紹介します。
40代で歯列矯正をするデメリット①|矯正にかかる時間が長くなるおそれがある
歯列矯正で歯を動かす際には、歯を支えている歯槽骨という骨を覆う歯根膜の働きが重要になります。
歯根膜では、細胞が一方の骨を溶かし、もう一方で新たに骨を作るということを繰り返し行うため、新陳代謝が関わってきます。
一般的に年齢が上がるほど新陳代謝が低下するため、その分、歯の移動に時間がかかってしまう可能性があります。
40代で歯列矯正をするデメリット②|歯茎が下がりやすい
お口の健康状態は、どうしても加齢とともに悪化してしまいやすくなります。
加齢やお口のケア不足、誤ったケアなどで歯茎が下がり気味の人は、歯列矯正によりさらに歯茎が下がってしまう可能性があります。
歯茎下がりは自覚症状が出にくいため、歯科医院での定期的な診察が重要となります。
40代で歯列矯正をするデメリット③|審美性への影響
歯列矯正には複数の種類があります。
ワイヤー矯正(ブラケット矯正)で銀色のワイヤーを使用した場合、歯の表面に装着するワイヤーが口元に見えてしまうため審美性が下がってしまいます。
特に40代で商談や会食、接客などがある方は、審美性を気にされるかもしれません。
目立ちにくい歯列矯正もありますので、後ほど解説します。
40代の歯列矯正の選択肢
次に歯列矯正にはどういった選択肢があるのか解説します。
大きく分けて以下の2種類があります。
- 歯にワイヤーとブラケットを装着するワイヤー矯正(ブラケット矯正)
- 透明なマウスピースを装着するマウスピース矯正
いずれの治療法で歯列矯正を行ったとしても、歯を移動した後には歯が元に戻らないように保定する期間が必要になります。
40代の歯列矯正の選択肢①|ワイヤー矯正
昔からある矯正方法で、歯の表側もしくは裏側にワイヤーとブラケットを歯科医院で装着し、月に一度ワイヤーを調節して歯を移動させていきます。
ワイヤー、ブラケットの色は銀色が一般的でしたが、現在ではより目立ちにくい白色、透明色を選べるプランが多くあります。
また、外から見えにくい裏側(舌側)にワイヤーとブラケットを装着する裏側矯正(リンガル矯正)という方法もあります。
目立ちやすい上の歯を裏側矯正、目立ちにくい下の歯を表側矯正として組み合わせるハーフリンガル矯正、上下ともに裏側矯正をするフルリンガル矯正という方法などがあります。
ワイヤー矯正の価格は、一般的に表側矯正(銀色)<表側矯正(白・クリア色)<ハーフリンガル矯正<フルリンガル矯正という順に高くなり、費用は歯科医院により異なりますが、おおよそ50万円〜200万円が見込まれます。
ワイヤー矯正のメリットは、あらゆる方向に歯を動かせるため適応症例が広いことです。
デメリットとしては、 以下が挙げられます。
- 審美性が低下する(特に表側矯正)
- 月に1度のワイヤー調整後は痛みがでやすい
- 歯磨きがしづらくなる、矯正器具に汚れやカスがつきやすい
40代の歯列矯正の選択肢②|マウスピース矯正
マウスピース矯正は、目立たない透明なマウスピース型の矯正器具を装着する歯列矯正です。
マウスピースは自分で着脱できるため、飲食時や歯磨き時には取り外すことができます。
1〜2週間おきに新しいマウスピースへ付け替えることで歯を移動させていきます。
マウスピース矯正のメリットとして
- 透明なため審美性にほとんど影響しない
- 好きなタイミングで着脱でき、歯磨きしやすい
- 1枚当たりわずかな量をゆっくりと動かしていくためため痛みが少ない
- 金属アレルギーの人でも治療可能
デメリットとしては、
- ワイヤー矯正に比べて適応症例が限られる可能性がある
- マウスピースの装着時間(毎日20時間〜22時間)を守る必要がある
- マウスピース装着前には歯磨きが必要
となります。
マウスピース矯正は現在数多くの選択肢があり、ブランド別に費用や適応症例が異なります。
そこで、今回はインビザライン、oh my teeth、クリアコレクト、hanaraviという4つのサービスを一覧表にしてご紹介します。
【見出し】サービス名 | 【見出し】適応症例・プラン | 【見出し】費用 |
インビザライン | 軽度の部分矯正〜全体矯正まで複数のプランを提供 | 25万円〜95万円 (歯科医院により異なる) |
oh my teeth | 前歯だけのBasic、全体矯正のPro | Basicは33万円 Proは66万円 |
クリアコレクト | 回数別プラン、無制限プラン | 20万円〜70万円
(歯科医院により異なる) |
hanaravi | 軽度なBasic 軽〜中度のMedium 中度以上のPro |
Basicは33万円
Mediumは49.5万円 |
※2023年2月末時点の情報
全サービスに共通するのは、前歯だけ、軽度な症状向けのプランは安価でおさまりやすく、全体矯正、中度以上のプランほど高額になりやすくなります。
マウスピース矯正が適応可能か、どのプランに該当するか、治療費はいくらかといった詳細は、各サービスと提携している歯科医院を受診して検査する必要があります。
料金プランは歯科医院別に自由設定のサービスと、全歯科医院一律のサービスがあります。
まとめ
歯列矯正が行えるかどうかは、お口の健康状態や歯の本数、骨格などが影響します。
40代でも歯列矯正は可能ですし、実際に40代以上で歯列矯正を行っている人が多いこともデータで明らかになっています。
ただし、一般的に加齢と共にお口の状態は悪化しやすいです。
代謝も下がってしまうため、歯列矯正を始めるならば早い方が良いとも言えます。
歯列矯正は審美性だけではありません。
健康面でもプラスになりますし、年齢を重ねた時に残せる歯の本数にも影響します。
歯列矯正は自由診療のため高額になりやすく、躊躇してしまう人も多いかもしれません。
しかし、歯列矯正で得られるメリットは一生ものです。
歯列矯正の治療方法の選択肢は増えました。
大半の歯科医院ではローンなどによる分割払いに対応しているため金銭的な負担を減らすことができます。
お手入れのしにくい歯並びのままでは、生涯の治療費が余計にかかる可能性は否定できません。
年齢を重ねても健康な歯を維持できるよう後悔の残らない選択をされるよう願っています。
<参考>
公益財団法人8020推進財団
歯列矯正(矯正歯科)費用[インビザライン・ワイヤー]|銀座しらゆり歯科
30代や40代でも歯列矯正は遅くない!どんな人がしてる?メリットは?
40代からでも遅くない!大人の歯列矯正のメリットとデメリットをご紹介。
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はる歯科クリニック
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この記事の監修者
歯科医師
髙橋 義充 先生
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