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2023/08/31

マウスピース矯正中はコーヒーを飲んでも良い?注意点とコーヒーを飲みたい時の対策を紹介!

目次

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを1日約20〜22時間以上つけて歯を動かす矯正方法です。

「水以外の飲み物を飲む時はマウスピースを外す」というルールがあり、日常的にコーヒーを飲む習慣のある人は、

「マウスピース矯正をするとコーヒーが飲めなくなるの?」

「治療に1年以上もかかるのに、その間コーヒーが飲めないのは辛い」

「コーヒーを飲むたびにマウスピースを外すのはめんどくさい」

と思うことが多いでしょう。

 

そこで今回は、マウスピース矯正中はコーヒーを飲んでも良いのか?マウスピース矯正中のコーヒーや他の飲み物に関する注意点、コーヒーを飲みたくなった時の対策について解説します!

マウスピース矯正中(インビザライン矯正中)はコーヒーを飲んでも良い?

条件付きではありますが、マウスピース矯正中にコーヒーを飲んでも問題はありません。

マウスピースをつけたままコーヒーを飲む場合は、

  • コーヒーの色素による歯とマウスピースへの着色
  • 口臭の発生
  • コーヒーに砂糖が含まれている場合は虫歯、歯周病のリスク
  • 暖かい場合はマウスピースの変形
  • アタッチメントの変色

が問題になります。

これらの問題をクリアするためには、コーヒーの種類やマウスピースの取扱いなどに注意が必要です。

矯正前とまったく同じようにコーヒーを飲める訳ではありませんが、ちょっとしたコツを覚えて、マウスピース矯正中もコーヒーを楽しみましょう。

マウスピース矯正でコーヒーなどの飲み物に注意すべき5つの理由

マウスピース矯正中はコーヒーだけでなく、他の飲み物にも注意しなくてはいけません。

理由は、以下のような問題が起こる可能性があるからです。

  • マウスピースと歯に着色するから
  • 虫歯や歯周病のリスクが上がるから
  • 口臭の原因になるから
  • マウスピースが変形する可能性があるから
  • アタッチメントが変色する可能性があるから

マウスピース矯正で飲み物に注意すべき理由①|マウスピースと歯に着色するから

マウスピースをつけたままコーヒーやお茶を飲むと、マウスピースの変色や歯の黄ばみが起こります。

マウスピースが変色しても、矯正器具の歯を動かす機能に問題はありません。しかし、マウスピースを装着した時の審美性は低下する可能性があります。

また、マウスピースに入り込んだ飲み物の色素が歯に停滞するため、歯の黄ばみも起こりやすくなります。

マウスピース矯正で飲み物に注意すべき理由②|虫歯や歯周病のリスクが上がるから

砂糖やミルクなどに含まれる糖分は、虫歯や歯周病の原因となります。

そのため、マウスピースをつけたまま砂糖やミルク入りのコーヒーや飲み物を飲むと、虫歯や歯周病のリスクが上がります。

糖分やミルクの入った飲み物を飲んだ後に水でうがいをしても、マウスピースの中に入り込んだ飲み物を完全に洗い流すことはできません。

また、マウスピースによって唾液の流れが悪くなるため、唾液の自浄作用による抗菌作用や再石灰化作用が働きにくく、虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。

【関連記事】マウスピース矯正治療中は虫歯になりやすい?!原因・予防・対処法を徹底解説

マウスピース矯正で飲み物に注意すべき理由③|口臭の原因になるから

マウスピースをつけたまま水以外の飲み物を飲むと、口臭が発生する可能性があります。

糖分が含まれる飲み物や酸味のある飲み物を摂取すると、口の中が酸性に傾いて口臭が発生しやすい状態になります。

特に、コーヒーは酸味があるため口の中が酸性に傾きやすく、歯やマウスピースに残ったコーヒーの成分によって口臭が発生しやすい飲み物です。

また、カフェインによる利尿作用で唾液の分泌量が減るので、口の中を中和する機能が低下して口臭が悪化しやすいです。

マウスピース矯正で飲み物に注意すべき理由④|マウスピースが変形する可能性があるから

マウスピースをつけたまま60℃以上のコーヒーや飲み物を飲むと、熱でマウスピースが変形する可能性があります。

マウスピースが変形すると適合が悪くなり、治療計画に支障が出るため注意が必要です。

マウスピース矯正で飲み物に注意すべき理由⑤|アタッチメントが変色する可能性があるから

マウスピースをつけたままコーヒーのような着色しやすい飲み物を頻繁に飲むと、アタッチメントが変色することがあります。

アタッチメントとは、歯の移動をサポートするために歯につける突起です。

水分を吸収する性質のある白い樹脂でできており、水分と共に飲み物の色素を吸収して、少しずつ変色します。

マウスピース矯正で注意すべきコーヒー以外の飲み物

マウスピース矯正中は、コーヒー以外にも注意すべき飲み物があります。以下のような飲み物には注意しましょう。

  • 色の濃い飲み物
  • 糖分の入っている飲み物
  • 約60℃以上の熱い飲み物

マウスピース矯正で注意すべき飲み物①|色の濃い飲み物

色の濃い飲み物には注意しましょう。飲み物に含まれるタンニンやポリフェノールが原因で、マウスピースの変色や歯の着色を引き起こします。

 

【色の濃い飲み物】

コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン、黒ビール など

マウスピース矯正で注意すべき飲み物②|糖分の入っている飲み物

糖分は虫歯、歯周病、口臭の原因となります。糖分の入っている飲み物は、マウスピースをつけたまま飲まないようにしましょう。

マウスピースを外して飲む場合も、再装着の前に歯磨きをするのが望ましいです。

スポーツドリンクには特に注意しましょう。糖分が多く含まれているほか、クエン酸やアミノ酸が含まれており、酸性度が高い飲み物です。

また、牛乳にも注意が必要です。牛乳にも乳糖(ラクトース)という糖分が含まれており、虫歯、歯周病、口臭の原因となります。

 

【糖分の入っている飲み物】

甘い炭酸水、スポーツドリンク、フルーツジュース、野菜ジュース、乳製品飲料 など

マウスピース矯正で注意すべき飲み物③|約60℃以上の熱い飲み物

温度が約60℃以上の飲み物には注意しましょう。マウスピースが変形して、歯に適切な力がかからなくなる恐れがあります。

 

【温度に注意が必要な飲み物】

ホットコーヒー、ホットミルク、ホットココア、白湯など、温かい飲み物全般

マウスピース矯正中にコーヒーを飲みたい時の5つの対策

マウスピース矯正中にコーヒーを飲みたい時の5つの対策をご紹介します。

  • 可能な限りマウスピースは外す
  • ストローを使う
  • コーヒーを飲む前後に水を飲む
  • 砂糖とミルクが入っていないコーヒーにする
  • コーヒーの温度は60℃以下にする

マウスピース矯正中にコーヒーを飲む時の対策①|可能な限りマウスピースは外す

基本的には、マウスピースを外してからコーヒーを飲みましょう。

コーヒーを飲み終わってから歯磨きをしてマウスピースをつけることで、マウスピースや歯への着色を少なくできます。

マウスピース矯正中は、マウスピースを外して飲食するのが原則です。この方法であれば、歯やマウスピースに問題が起こるリスクを軽減できます。

マウスピース矯正中にコーヒーを飲む時の対策②|ストローを使う

歯、マウスピース、アタッチメントの変色を少しでも防ぐには、ストローでコーヒーが付かないようにして飲み込む方法が有効です。

ストローを使わずに普通に飲むと、歯やマウスピースにコーヒーが触れる時間が長くなるため、着色も起こりやすくなります。

ただし、ストローでコーヒーが歯に付かないように飲むには、コツが必要です。また、起こりうるリスクを完全になくすことはできません。

コーヒーを飲んだ後は、できるだけ早く歯磨きやマウスピースの洗浄をしましょう。

ストローを使ったコーヒーの飲み方

ストローを使って歯に付かないようにコーヒーを飲む時のポイントは、舌の使い方です。

ストローでコーヒーを口に入れたら、舌の先を上の前歯の裏に付けたまま、舌の横側、後方の順に上顎につけるようにして飲み込みます。

ストローで口に入れたコーヒーを、舌で包んで喉に送り込むイメージです。

マウスピース矯正中にコーヒーを飲む時の対策③|コーヒーを飲む前後に水を飲む

コーヒーを飲む前と後に、水を飲むようにしましょう。

コーヒーを飲む前に水を飲むと歯に付くコーヒーが薄くなるので、着色しにくくなります。

また、コーヒーを飲んだ後もできるだけ早く水を飲むことで、少し歯面が洗い流されるので、色素が定着しにくくなります。

マウスピース矯正中にコーヒーを飲む時の対策④|砂糖とミルクが入っていないコーヒーにする

どうしてもマウスピースを付けたままコーヒーを飲みたいときは、砂糖とミルクの入っていないブラックコーヒーを選ぶようにしましょう。

砂糖やミルクが入っているコーヒーは、虫歯や歯周病、口臭の原因となります。

微糖、砂糖入り、カフェラテなど、砂糖やミルクの入っているコーヒーをマウスピースをつけたまま飲むのはNGです。

マウスピース矯正中にコーヒーを飲みたい時の対策⑤|コーヒーの温度は60℃以下にする

マウスピースは60℃前後から変形の恐れがあります。ホットコーヒーは冷ましてから飲む、アイスコーヒーを選ぶなど、温度に気をつけましょう。

まとめ

マウスピース矯正中は、ちょっとしたポイントを抑えれば、コーヒーを飲んでも問題はありません。

マウスピース矯正中にコーヒーを飲む場合は、以下の点に注意しましょう。

  • コーヒーの色素による歯とマウスピースへの着色
  • 口臭の発生
  • コーヒーに砂糖が含まれている場合は虫歯、歯周病
  • 暖かい場合はマウスピースの変形
  • アタッチメントの変色

 

対策としては、以下の5つが有効です。

  • 可能な限りマウスピースは外す
  • ストローを使う
  • コーヒーを飲む前後に水を飲む
  • 砂糖とミルクが入っていないコーヒーにする
  • コーヒーの温度は60℃以下にする

これらのポイントを抑えて、マウスピース矯正中もコーヒーを楽しみましょう。

 

<参考>
マウスピース矯正中に飲むのがOKな飲み物
『歯科矯正中にコーヒーが飲みたいときは、、、!?』|町田の矯正歯科専門の歯科医院|土日診療
コーヒーを飲むと口臭を悪化させるって本当ですか?
甘いものを食べた後の口の処理と医学的根拠に基づく歯磨き方法|ほんだ歯科 ~Dr.HONDAの口臭バイブル~
インビザライン矯正でマウスピースが浮く原因と対処法 – 南青山ヴェナーロデンタルクリニック
マウスピース型矯正(インビザライン)を装着したまま食事をしてもいいのですか? | 横浜駅前歯科・矯正歯科
牛乳の炭水化物 | findNew 牛乳乳製品の知識
【15秒で読める】牛乳は虫歯にならないの?予防効果とリスクを解説

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この記事の監修者

歯科医師

髙橋 義充 先生

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