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2023/07/05

歯列矯正で抜歯をすると隙間が目立つ?隙間が埋まるまでの期間を解説!

目次

歯列矯正を行う上で抜歯が必要となるケースがあります。

抜歯をすると歯に隙間ができてしまいます。歯に隙間があると見た目が気になったり、歯の隙間が埋まるのかどうかも不安になってしまうかもしれません。

本記事では、歯列矯正で抜歯をした場合、埋まるまでにどのくらいの期間がかかるのかを解説します。

また、抜歯することが多い歯の特徴や歯列矯正で抜歯が必要となる理由、費用についてもここで知っておきましょう。

【期間】歯列矯正で抜歯をした場合、歯の隙間が埋まるまでに6カ月必要

歯列矯正で抜歯をした場合に、気になるのが抜歯した部分の隙間が埋まるまでにかかる期間かもしれません。

歯の移動は1カ月で0.5mmから1mm程度といわれています。そのため、抜いた歯の隙間を埋める歯の移動には最低でも6カ月はかかると考えておいた方が良いでしょう。

ただし、これはあくまで最低限かかる期間です。ほとんどの場合が6カ月以上の期間を要します。

 

また、上下の歯の咬み合わせを整えるのにも6カ月以上はかかります。

歯の隙間が埋まるまでの期間には個人差があるので、6カ月以上かかるケースも多々あります。

そのため抜歯をして歯列矯正をした場合、すべての矯正が終了するまでは3年ほどの期間をみておくことが必要です。

歯の隙間を埋める期間は抜歯する歯・歯の動かし方で異なる

抜歯する歯、歯の隙間を埋めるための動かし方で歯が埋まるまでの期間は大きく変わってきます。

歯の隙間を埋める期間を変動させる要素は2つあります。

期間が変動する要素①どこの歯を抜くか

どこの歯を抜くかでも歯の隙間が埋まるまでの期間は大きく変わってきます。奥歯から数えて4~5番目にあたる小臼歯部分を抜いた場合には、最も長い期間がかかります。

もっとも抜歯の対象となることが多いのが、この小臼歯部分です。この部分は前歯や犬歯よりも歯が少し厚いこともあり、隙間がなかなか埋まりにくい部分といえます。

隙間が埋まるまでには少なくとも1年~1年半ほどかかります。

小臼歯を抜歯することになった場合、他の歯よりも歯の隙間が埋まるまでの期間が長くなるということを理解しておきましょう。

期間が変動する要素②歯の隙間を埋める仕組み

歯の隙間を埋める仕組みは大きく分けて2つあります。

1つは傾斜移動といって、歯冠だけを動かす方法です。歯根部分は動かさないので時間がかからず、ご自身でも歯が動いているという実感を得られやすいといえます。

もう1つは歯体移動といい、歯根と歯冠が一緒に歯茎に対して平行に移動するものです。この動かし方は、歯の根元から動かすのでかなり時間を要し、歯根移動の約4倍は時間がかかるといわれています。

【症例】抜歯が必要なケース

どのような状況で抜歯を伴う矯正が必要となるのでしょうか。ここからは抜歯が必要となるケースを症例ごとに解説していきます。

抜歯が必要なケース①顎の広さと歯の大きさのバランスが悪い

顎に十分な広さがない場合や歯の1本1本が大きい場合には、歯の並ぶスペースが十分に無いので歯並びが悪くなる傾向にあります。

また、ある程度バランスが取れるのであれば歯を軽く削るだけでも良いのですが、十分にスペースがないのに矯正をしてしまうと、噛み合わせや歯茎などにトラブルが起こる可能性が高くなります。

そのため、抜歯をすることで、歯の並ぶスペースを作ります。

抜歯が必要なケース②親知らずが歯並びに影響している

親知らずが正しく生えている人は3割程度といわれていて、残りの7割の人は親知らずが横向きや斜めに生えていると考えられています。

親知らずが横向きや斜めに生えていると、別の歯に力がかかったり歯茎を圧迫したりすることがあります。

この状態で歯列矯正をしようとしても、歯並びは改善しません。そのため、親知らずを抜歯してから歯並びを整えることもあります。

抜歯後に歯の隙間を埋めるために行う歯列矯正の種類

抜歯後に歯の隙間を埋める際、3種類の治療があります。ここでは抜歯後にどのような歯列矯正を行っていくのか、その種類をご紹介します。

抜歯後に歯の隙間が埋まるまでに活用する矯正①ゴムかけ

ゴムかけは矯正器具のワイヤーにゴムを通すだけと手軽であることから最も取り入れられている方法です。

1日20時間以上ゴムをかけておくと徐々に歯が動き、歯の隙間を埋めることが出来ます。

【関連記事】歯列矯正のゴムかけは何ヶ月間?早く終わらせるコツを紹介|食いしばる癖がある人はどうする?

抜歯後に歯の隙間が埋まるまでに活用する矯正②バネ

金属製のバネを使用して、歯の隙間を埋めていく方法です。矯正器具に金属が使われているため、ゴムかけよりも耐久性に優れています。

抜歯後に歯の隙間が埋まるまでに活用する矯正③ワイヤー

矯正用ワイヤーの一部をループ状に曲げて、抜歯後の隙間を閉じていく方法です。ここでご紹介した3つの方法の中で、歯に最も強い力をかけられるのが特徴です。

そのため、人によっては強い痛みを感じることもあります。

抜歯をして矯正すると費用はいくらかかる?

抜歯をするとなると気になるのは費用面です。抜歯による矯正は期間も長いので一般的な矯正よりも費用がかさむのではと考える方も少なくありません。

抜歯を伴う矯正で費用は矯正を受ける歯科医院によって異なります。

歯列矯正の抜歯は自費診療であるため、費用は抜歯する歯によっても異なりますが、歯を1本抜くにあたり5,000円~15,000円ほどの費用が相場です。

これに加えて、抜歯後の消毒・抜糸の処置代が矯正費用に上乗せされると考えておくと良いです。そのためトータルでは60万円~100万円近くかかるケースもあるようです。

抜歯直後、歯を抜いた傷口がふさがるまでの注意点5つ!

抜歯をしてから、歯が埋まるまでは抜歯をした部分だけがぽっかりと空いている状態となります。

抜歯をしてから歯が埋まるまでにおさえておきたいポイントが5つあります。

抜歯後、歯を抜いた傷口がふさがるまでの注意点①触らない

歯に隙間があると気になってついつい指や舌で穴の部分を触ってしまいがちですが、穴の部分は非常にデリケートなため歯の隙間をいじると出血をすることがあります。

また、汚い手や舌で触り続けると雑菌が侵入して感染を起こすリスクもあるので注意が必要です。

抜歯後、歯を抜いた傷口がふさがるまでの注意点②強いうがいはしない

抜歯後1週間程度は、血餅というかさぶたのようなもので覆われます。

強いうがいをするとこのかさぶたがはがれて出血の原因になるので、かさぶたがなくなるまでは強いうがいはできません。

抜歯後、歯を抜いた傷口がふさがるまでの注意点③飲酒や喫煙、激しい運動は控える

飲酒、喫煙、激しい運動は血流を良くしてしまうと考えられています。これらを行ってしまうと出血しやすくなったり、感染しやすくなったりします。また、歯茎の環境が悪くなってしまうとも考えられていて、移動後の歯列にも影響することがあります。

そのため、抜歯後しばらくは、飲酒、喫煙、激しい運動は控えておくことがベターです。

抜歯後、歯を抜いた傷口がふさがるまでの注意点④指示された薬はきちんと服用する

抜歯後は医師により内服薬が処方されます。この薬で感染を起こさないように予防しているので、かならず指示された量の薬を指示された期間服用しましょう。

また、痛みに弱いという方は痛み止めを処方してもらうこともできるので、医師へ相談してみましょう。もし、痛み止めが処方されたら、痛み止めも医師の指示を守って服用しましょう。

抜歯後、歯を抜いた傷口がふさがるまでの注意点⑤冷やさない

抜歯後に腫れていたり痛みが気になったりして個人の判断で冷やしてしまうこともあるかもしれません。

冷やしてしまうと血流が悪くなり、かさぶたの形成が阻害されてしまうので、いつまでもたっても歯が移動できる状態の歯茎環境になりません。

痛みには痛み止めを使用するなどして極力冷やさないことがよいとされています。

まとめ

歯列矯正を行うために、あえて抜歯をするという選択肢もあります。

抜歯をすると、個人差はありますが、抜いた歯の場所や隙間が埋まるまでには少なくとも1年~1年半ほどかかります。

また、この時に触ったり、冷やしたりすると、歯の隙間が埋まるまでにさらに期間がかかってしまいます。

抜歯後の歯列矯正が円滑に進められるように、歯の隙間が埋まるまでは、ぜひ本記事を参考にして注意しながら過ごしてみてください。

 

 

<参考>
歯の役割、小臼歯編!|白石プライム歯科
親知らずを抜くべきかどうかの判断基準と抜歯の難易度判定
成人の抜歯を伴う矯正|六本木駅前歯科の症例紹介
矯正歯科で抜歯してから穴や隙間が埋まるまでどれくらいの期間が必要? | KOMURA BLOG
インビザラインで抜歯した所が目立つ!隙間が埋まるまでの期間や対策を紹介
抜歯すると隙間が埋まるまでどれくらいの期間が必要?抜歯するケースや非抜歯矯正のメリットも解説
矯正のゴムかけ、さぼると損!注目すべき理由とその効果 | 矯正歯科ネット
矯正をするときに抜歯は必要
矯正治療の抜歯は痛い・腫れる?費用は?抜歯後の注意点などよくある疑問を解説! | 新川崎おおき矯正歯科

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この記事の監修者

歯科医師

髙橋 義充 先生

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