矯正治療が完了した後にリテーナー装着する必要があります。飲食の際に毎回外すのが億劫で、リテーナーの装着を1日サボってしまった経験はないでしょうか。

リテーナーを1日サボると歯並びに影響が出る場合があります。

そこで今回は、リテーナーを1日サボるとどのような影響が出るか解説します。

リテーナーが必要な理由、リテーナー夜だけ装着でも問題ないのはいつからになるかなどを解説します。

リテーナーを1日サボるとどんな影響がある？

リテーナーは1日サボるだけで歯並びに影響が出ます。

1日サボることで起こりうる影響について解説します。

リテーナーを1日サボることで起こりうる影響①｜リテーナー装着時に痛みが出る

リテーナーを1日サボると、装着時に痛みを伴う場合があります。

なぜなら、リテーナーを外している間に歯が動き、リテーナーの型と歯並びにずれが生じて痛みを感じるからです。

痛みが軽微であり、リテーナーが装着できる状態であれば、そのまま装着し続けてください。歯が少し動いた程度であれば、再度リテーナーを装着することで調整可能です。

リテーナーを1日サボることで起こりうる影響②｜リテーナーが歯に入らなくなる

矯正治療が完了した直後は、歯の位置が安定していません。そのため、リテーナーを1日さぼるだけで歯が移動してしまい、リテーナーが歯に入らなくなる可能性があります。

歯に入らなくなったリテーナーは使用できなくなるため、クリニックで再度作り直さなければなりません。

夜だけのリテーナー装着で良いのはいつから？

リテーナーの1日の標準的な装着時間は20時間です。ただ、リテーナーを必要時にきちんと装着すれば半年から1年を経て、歯を支える骨が安定してきます。

そうすればリテーナーを夜だけ装着するというように、徐々に装着時間を短くすることが可能になります。

ただ、リテーナーの装着をサボると歯並びが崩れ、再矯正が必要になるケースもあるため、歯科医師に指導された通りの装着時間を守るようにしましょう。

リテーナーの装着期間はどのぐらい？

リテーナーの装着期間は一般的に1年〜2年です。

また1日に装着すべき時間は20時間になります。

6ヶ月〜1年程度経ち、歯が安定したら、就寝時だけ装着したりして装着時間を減らしてもいい場合があります。

装着時間を減らしたい方は、歯科医師の指示を聞き、正しい方法で装着してください。

リテーナーの種類

リテーナーには、主に2つの種類があります。

• 固定式リテーナー
• 可搬式リテーナー

それぞれの特徴を解説します。

リテーナー選びの際に活用してください。

リテーナーの種類①｜固定式リテーナー

固定式リテーナーの場合、歯の裏側にワイヤーを固定する方式になります。

歯の裏側にワイヤーを付けて固定しているため、正面からみても気付かれません。

一方で、ワイヤーの周囲に汚れがたまりやすくなるため、歯磨きなどのメンテナンスが重要になります。ケアを怠ると、むし歯や歯周病の原因になるため、注意してください。

リテーナーの種類②｜可搬式リテーナー

可搬式リテーナーは、取り外しが可能です。

そのため、取り外した状態で歯磨きや食事がしやすく、ワイヤーの周囲に汚れがたまる心配がありません。

可搬式リテーナーは次の3つです。

• クリアタイプ（透明なマウスピース式のリテーナーを歯全体に覆うタイプ）
• ベッグタイプ（ワイヤーで表側から歯を抑え、プラスチックで裏側の歯ぐきを覆うタイプ）
• ホーレータイプ（ワイヤーで前歯から歯を抑え、プラスチックで裏側の歯ぐきを覆うタイプ）

【関連記事】歯科矯正治療の後戻り予防策・リテーナーとは｜原因も紹介

リテーナーを使用する際の注意点

「リテーナーしてるのに後戻りになった…」

上記のようなトラブルにならないためにも、リテーナーを使用する際は次の2点に注意してください。

リテーナーを使用する際の注意点①｜飲食時はリテーナーを必ず外す

リテーナーを装着した状態で飲食を行うと、食べ残しがリテーナーにつき、むし歯や歯周病の原因になります。そのため、可搬式リテーナーを装着している場合は、飲食時に必ずリテーナーを外してください。

リテーナーを使用する際の注意点②｜リテーナーは定期的に洗う

リテーナーを不衛生な状態で装着すると、口臭の原因になります。

そのため、リテーナーは定期的に洗ってください。

矯正装置専用の洗浄剤を使用し、毛先が柔らかい歯ブラシで優しく洗う必要があります。

まとめ

今回は、リテーナーを1日サボるとどのような影響が出るかを解説しました。

リテーナーを1日サボることで起こりうる影響は次の2点です。

• リテーナー装着時に痛みが出る
• リテーナーが歯に入らなくなる

リテーナーが歯に入らなくなると、リテーナーを作り直す必要が発生し、保定期間が延びる可能性があります。また、夜だけリテーナーを外した場合も上記のリスクがあります。

リテーナーは必ず1日20時間装着してください。

リテーナーには、固定式リテーナーと可搬式リテーナーの2つがあります。

リテーナーを外した状態で食事をとりたい方は可搬式リテーナーを選んでください。

リテーナーを使用する際は、矯正装置専用の洗浄剤を使用し、毛先が柔らかい歯ブラシで優しく洗う必要があります。ケアを怠り、不衛生な状態で装着すると口臭の原因にあるため、注意が必要です。

歯列矯正後のリテーナー装着終了を1日でも早めるためにも、リテーナー装着をサボらず、毎日20時間の装着を心掛けてください。

＜参考＞
矯正後につけるリテーナーとは？一生つけなきゃいけないの？
矯正のリテーナーは夜だけでもいい？夜だけになるのはいつから？ – SmileTeeth（スマイルティース）
歯列矯正のリテーナーをさぼった！影響や対処法、後戻りの防止策を解説

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