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2024/07/04
子供の歯磨き粉はいつから何を使う?おすすめの商品も紹介
目次
なんとなく子供用歯磨き粉を選んできたものの、どんな製品が子供に適しているのか気になっている人もいらっしゃるかと思います。
今回は子供用歯磨き粉はいつから使うべきなのか、大人用歯磨き粉との違い、フッ素について、フッ素の安全性や有効性について解説しています。
年齢別の子供におすすめな歯磨き粉も紹介していますので、ご参考にしていただければ幸いです。
子供の歯磨き粉はいつから使う?大人用歯磨き粉との違いは?
子供用の歯磨き粉はいつから使うのが良いのか、そもそも大人用歯磨き粉との違いは何かについて解説します。
歯が生えたらフッ素入り製品がおすすめ
歯磨き粉は、歯磨きに必須なものではありません。
しかし、フッ素入りの歯磨き粉を使用すれば虫歯予防に役立てることができます。
なぜフッ素が虫歯に有効なのかについては、次の項目で詳しく解説します。
歯は生えた時から虫歯リスクにさらされます。
お子さんを虫歯から守るため、フッ素入り歯磨き粉を活用してはいかがでしょうか。
うがい・吐き出し不要の製品から始めよう
赤ちゃんでも使いやすいように、歯ブラシにスプレーするだけで吐き出しが不要なスプレータイプの製品や、ジェル状になったうがい不要の製品などが販売されています。
うがいが必要なペースト状の歯磨き粉は、うがいや吐き出すことのできない赤ちゃんには向きません。
大人用歯磨き粉との違いは研磨剤・発泡剤・香味料
大人用の歯磨き粉には、以下の成分が含まれているのが一般的です。
- 歯の着色汚れや歯垢を落としやすくしてくれる研磨剤
- 泡立たせる発泡剤
- 刺激や味などの香味料
研磨剤は歯の着色や汚れを落としてくれるのに役立ちますが、乳幼児の生えたばかりの柔らかい歯には悪影響を与えてしまう恐れがあります。
発泡剤は、歯磨き粉が泡立つのを助けて口に広がりやすくしてくれますが、泡によってきちんと磨けているのかわかりにくくなります。
子供の味覚は繊細なため、大人用のメントール系などの刺激の強い香味料は合わず、歯磨きを嫌がられてしまうおそれがあります。
子供向けの甘い香味のする歯磨き粉は、お子さんが喜んで歯磨きしてくれる手助けになります。
フッ素がなぜ重要?安全性についても解説
次にフッ素がなぜ虫歯予防に有効なのか、またフッ素は子供に安全なのかについても解説します。
元素名として「フッ素」、無機物としては「フッ化物」と呼ぶことになっているため、歯磨き粉に含まれる成分としてはフッ素ではなくフッ化物と呼称される場合があります。
フッ素が虫歯に対してもつ3つの効果
フッ素には以下の3つの働きがあります。
- 虫歯の原因菌の活動を弱める
- 溶け出した歯の修復(再石灰化)を促進する
- 酸で溶けにくい強い歯に強化する
フッ素は口の中に留まらせておくと効果的なため、うがいは少量の水で1回にとどめるのがおすすめです。
フッ素を手軽に取り入れられる歯磨き粉
フッ素入り歯磨き粉は、毎日時間もお金もあまりかけずに手軽にフッ素を使用できる方法で、WHO(世界保健機関)も推奨しています。
歯科医院で高濃度フッ素(9,000ppm)を歯に塗布してもらうことも可能ですが、通院する必要があります。
高濃度フッ素の塗布は、3ヶ月に1度の塗布でフッ素の虫歯予防効果が続くとされています。
フッ素は子供に危険?適正量を使用している限り安全
先ほどお伝えした通り、フッ素入り歯磨き粉の使用はWHOや厚生労働省などにも認められた安全な虫歯予防の手段です。
一方で、フッ素は過剰摂取すると中毒症状がでてしまいます。
具体的には、4歳の子供が1,000ppmの歯磨き粉1本まるごと飲み込むと、フッ化物量は65mgとなり推定中毒量75mgに近づく恐れがあります。
フッ素入り歯磨き粉は子供の手の届かない場所に保管するよう注意しましょう。
子供用歯磨き粉の種類と特徴・選び方を解説
歯磨き粉の種類と特徴、年齢別の効果的なフッ素の使用方法について解説します。
歯磨き粉の種類と特徴
【見出し】歯磨き粉の種類 | 【見出し】特徴 |
チューブ(ペースト) | ・最も一般的で豊富な種類から選べる
・しっかりしたうがいが必要 |
ジェル | ・とろみがあり口の中に留まりやすい |
粉末 | ・チューブタイプ以前は主流だった名残で現在も「歯磨き粉」と呼ばれる
・現在はオーガニック、無添加商品が多い |
液体 | ・液体になった歯磨き剤で、使用後に歯を磨く |
泡 | ・泡状のため口の中に広がりやすい
・吐き出すだけでよい商品もある |
スプレー | ・飲み込める商品が多く、乳幼児や高齢者におすすめ |
フッ素の効果的な使用方法(年齢別)
どの年齢でもフッ素入り歯磨き粉を毎日2回行うことが推奨されています。
フッ素入り歯磨き粉は、子供の手の届かない場所に保管しましょう。
【見出し】年齢 | 【見出し】フッ素濃度・使用量 | 【見出し】使用方法 |
0〜2歳 | 900〜1,000ppmFの歯磨き粉を1〜2mm(米粒)程度 | 歯磨き後は歯磨き粉をティッシュで拭き取ってもよい |
3〜5歳 | 900〜1,000ppmFの歯磨き粉を5mm(グリーンピース)程度 | 歯磨き粉は吐き出すか、うがいは少量の水で1回のみ行う |
6歳以上 | 1,400〜1,500ppmFの歯磨き粉を歯ブラシ全体(1.5〜2cm)程度 | 歯磨き粉は吐き出すか、うがいは少量の水で1回のみ行う |
※厚生労働省e-ヘルスネットの情報を一部改変
おすすめの歯磨き粉を紹介
おすすめの歯磨き粉を表にまとめました。
おすすめの年齢や特徴を確認して合うものを選んでみてください。
【見出し】商品名 | 【見出し】タイプ | 【見出し】おすすめの年齢 | 【見出し】特徴 |
ゾンネボード製薬 レノビーゴSTEP0 | スプレー | 0歳〜 | ・研磨剤、発泡剤不使用
・フッ素100ppm配合 ・すすがなくても大丈夫 |
teteo | 歯みがきサポート新習慣ジェル | ジェル | 9ヶ月〜 | ・発泡剤不使用 ・フッ素500ppm、キシリトール配合 ・3つの味から選べる |
ピジョン ぶちキッズ | ジェル | 1歳6ヶ月〜 | ・離乳食卒業のころから使える
・フッ素500ppm、キシリトール配合 |
ライオン歯科材|チェックアップフォーム | 泡 | 乳幼児 | ・研磨剤不使用、低発泡剤、低香味
・フッ素950ppmF配合 ・少量の水ですすぐか、吐き出すだけでもOK ・約500回使用できて経済的 |
ライオン歯科材|チェックアップコドモ500 | ペースト | 6歳未満の小児 | ・低発泡、低研磨、低香味で少量の水ですすげる
・フッ素(500ppmF)配合 |
ライオン歯科材|チェックアップコドモ | ペースト | 水で口をすすげる小児 | ・低研磨、低発泡、低香味
・フッ素(950ppmF))配合 ・水で口をすすぐ必要あり ・アップル、グレープ、ストロベリーの香味から選べる |
まとめ
歯が生え始めたばかりの赤ちゃんからその後も年齢に応じて、さまざまな種類の歯磨き粉が販売されていることをご紹介しました。
フッ素入り歯磨き粉を使用する際は、お子さんの手の届かないところに保管して、お子さんを安全に虫歯から守りましょう。
<参考>
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この記事の監修者
歯科医師
髙橋 義充 先生
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