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2023/06/14

マウスピース矯正にはどんな種類があるの?種類・違い・おすすめを解説!

目次

マウスピース矯正は、インビザラインをはじめとして、クリアコレクトやアソアライナーなどの多くの種類があります。

矯正治療は自費診療で時間もかかるため、失敗しないマウスピース矯正を選びたいと考える方は多いのではないでしょうか?

そんなあなたに、今回はマウスピース矯正の種類と違いを詳しく解説します!

最後には、あなたに合ったおすすめのマウスピース矯正ブランドをケース別にご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

マウスピース矯正の種類

マウスピース矯正は、以下の3つの点でさまざまな種類に分けられます。

  • 歯を動かす範囲(部分矯正・全体矯正)
  • 対象年齢(子供用・大人用)
  • マウスピース矯正ブランド

歯を動かす範囲|部分矯正と全体矯正

マウスピース矯正には、部分矯正と全体矯正の2つの種類があります。

部分矯正は、前歯6本〜最大で5番目の歯(第二小臼歯)までを動かします。奥歯は動かさないで治すので、適応範囲は抜歯や外科手術が必要ない軽〜中度に限られます。

部分矯正でどの歯まで動かせるかは、マウスピース矯正ブランドによって若干異なります。

全体矯正は、奥歯まで親知らずも含めすべての歯を動かします。

噛み合わせまで治せて、部分矯正よりも歯を動かす範囲が広いため、完成度の高い歯並びを目指すことができます。

対象年齢|子供用と大人用

マウスピース矯正には、乳歯がある時期に行う子供用と、永久歯が生え揃ってから行う大人用があります。

2つのマウスピース矯正の違いは、治療目標です。

子供のマウスピース矯正は、永久歯を並べるための下地づくりと将来的な噛み合わせ悪化の防止が目的です。

一方、大人用のマウスピース矯正は、永久歯の歯並びと噛み合わせを整えることが目的です。

 

子供用マウスピース矯正

成長期の子供の顎に適切な力をかけて、必要な分だけ顎の骨が大きくなるように誘導します。

子供のうちに顎の大きさを整えておくことで、永久歯の矯正をするときに、抜歯や顎の骨を切るなどの負担が大きい処置をしなくて済む可能性が高くなります。

ただし、生えてくる前の永久歯の向きや並びの誘導はできません。将来的には、大人用のマウスピース矯正で永久歯を並べる治療を受ける必要があります。

 

大人用マウスピース矯正

永久歯を動かして、きれいな歯並びと適切な噛み合わせを作ります。

元の歯並びの状態と患者さんが求める理想の仕上がりに応じて、IPR(※)、抜歯、顎の骨を切る手術を行うことがあります。

※「IPR」とは、歯と歯の間を薄く削って隙間を作る処置です。「ディスキング」とも呼ばれます。永久歯を並べるために、抜歯ほど大きなスペースを必要としない場合に行います。歯の健康を害することはありません。

マウスピース矯正ブランド

マウスピース矯正には、複数の種類のブランドがあります。

それぞれ症例の適用範囲、マウスピースの装着時間、通院回数、治療期間、費用、薬機法で承認されているかどうかが異なるので、治療前に確認しましょう。

 

歯科医院は、治療用の機材や材料を仕入れるのと同じように、自分の提携している種類のマウスピース矯正ブランドを用いて患者に矯正治療を行います。

マウスピース矯正ブランドは世界各国から登場しており、歯科医院で扱っていれば、日本でも治療を受けることが可能です。

代表的なマウスピース矯正ブランドの種類には、以下のようなものがあります。

【見出し】国 【見出し】マウスピース矯正ブランド
アメリカ
  • インビザライン
  • クリアコレクト
  • Smile TRU
日本
  • キレイライン矯正
  • ウィスマイル矯正
  • マウスピース矯正ローコスト
  • Oh my teeth
  • hanaravi
  • DENマウスピース
  • DPEARL
  • アソアライナー
韓国
  • Befordent
シンガポール
  • ゼニュム

 

マウスピース矯正ブランドの種類による違いを比較

マウスピース矯正のブランドによる違いについて、5つのポイントに分けて解説します。

  • 症例の適用範囲
  • マウスピースの装着時間
  • 通院回数
  • 治療期間
  • 費用
  • 薬機法で医療機器として認められているか

マウスピース矯正ブランドの種類による違い①:症例の適用範囲

矯正治療では、歯並びを整えるために動かす歯の量が多いほど重度症例、歯を動かす量が少なければ軽度症例となります。

マウスピース矯正は、ブランドごとに適用範囲を定めており、適用範囲外の歯並びは治せません。

また、同じマウスピース矯正ブランドでも歯科医師の治療方針によっては、適用条件が異なる場合があります。

【見出し】マウスピース矯正ブランド 【見出し】適用範囲
インビザライン 奥歯まで全顎
クリアコレクト 奥歯まで全顎
Smile TRU 前歯上下20本(上下の小臼歯まで)
キレイライン矯正 前歯上下12本(上下の犬歯まで)
ウィスマイル矯正 奥歯まで全顎
マウスピース矯正ローコスト 奥歯まで全顎
Oh my teeth 奥歯まで全顎
hanaravi 前歯上下12本(上下の犬歯まで)
DENマウスピース 奥歯まで全顎
DPEARL 奥歯まで全顎
アソアライナー 前歯上下12本(上下の犬歯まで)
Befordent 奥歯まで全顎
ゼニュム 奥歯まで全顎

 

 マウスピース矯正ブランドの種類による違い②:マウスピースの装着時間

マウスピースの装着時間は1日20〜22時間以上が一般的です。

装着時間が短いものだと10時間、就寝時を含めて夜だけ装着するというパターンもあります。

【見出し】マウスピース矯正ブランド 【見出し】装着時間
インビザライン 20~22時間以上
クリアコレクト 22時間以上
Smile TRU 20時間以上
キレイライン矯正 20時間以上
ウィスマイル矯正 20時間以上
マウスピース矯正ローコスト 20時間以上
Oh my teeth 20時間以上
hanaravi 20時間以上
DENマウスピース 8〜10時間

(就寝時間を含む)

DPEARL 18〜20時間以上
アソアライナー 17時間以上
Befordent 22時間以上

(Night Planのみ10時間以上)

ゼニュム 20~22時間以上

 

マウスピース矯正ブランドの種類による違い③:通院回数

2週間に1回、もしくは1〜3ヶ月に1回通院するマウスピース矯正が多いです。

通院時には、新しいマウスピースの受け取りや作成のための型取り、治療経過の確認などを行います。

スマホアプリを活用してオンライン診療できるマウスピース矯正ブランドなら、通院は原則1回、型取りのために通院するだけです。

【見出し】マウスピース矯正ブランド 【見出し】通院回数
インビザライン 1〜3ヶ月に1回
クリアコレクト 2ヶ月に1回
Smile TRU 2週間に1回
キレイライン矯正 1.5〜3ヶ月に2回
ウィスマイル矯正 2〜3ヶ月に1回
マウスピース矯正ローコスト 2ヶ月に1回
Oh my teeth 原則、初回のみ
hanaravi 原則、初回のみ
DENマウスピース 0.5〜1ヶ月に1回
DPEARL 1ヶ月に1回
アソアライナー 1ヶ月に1回
Befordent 原則、初回のみ
ゼニュム 原則、初回のみ

※歯並びの状態によっては、必要に応じて複数回の通院が必要になります。

 

マウスピース矯正ブランドの種類による違い④:治療期間

  • 全体矯正の治療期間目安→2年〜2年半ほど
  • 部分矯正の治療期間目安→3ヶ月〜1年6ヶ月ほど

矯正治療は軽度症例であるほど期間が短く、重度症例になるほど治療期間が長くなります。

また、個人の歯が動くスピードや装着時間によって、治療期間は変わります。

【見出し】マウスピース矯正ブランド 【見出し】治療期間の目安
インビザライン 3ヶ月〜3年前後
クリアコレクト 1ヶ月〜3年前後
Smile TRU 3ヶ月以上
キレイライン矯正 5ヶ月〜1年3ヶ月前後
ウィスマイル矯正 3〜11ヶ月前後
マウスピース矯正ローコスト 3ヶ月以上
Oh my teeth 1年以内
hanaravi 3ヶ月以上
DENマウスピース 6ヶ月〜2年前後
DPEARL 10ヶ月前後
アソアライナー 3ヶ月〜1年6ヶ月前後
Befordent 3ヶ月〜1年6ヶ月前後
ゼニュム 3ヶ月〜1年3ヶ月前後

 

マウスピース矯正ブランドの種類による違い⑤:費用

  • 全体矯正の費用目安→80〜100万円ほど(税別)
  • 部分矯正の費用目安→10〜70万円ほど(税別)

マウスピース矯正はブランドや歯科医院ごとに設定価格が異なります。

マウスピースの作成コストやシミュレーションソフトの維持・開発コスト、歯科医院の運営コストなどが価格に反映されるためです。

一般的には軽度症例であるほど費用が安く、重度症例になるほど費用が高くなります。

【見出し】マウスピース矯正ブランド 【見出し】費用の目安
インビザライン 約30~110万円
クリアコレクト 約15~90万円
Smile TRU 約20~50万円
キレイライン矯正 約231,000~418,000万円
ウィスマイル矯正 約10〜66万円
マウスピース矯正ローコスト 約22~120万円
Oh my teeth 33万円/66万円
hanaravi 33万円/66万円
DENマウスピース 約40~100万円
DPEARL 約30~40万円
アソアライナー 約20~50万円
Befordent 165,000〜508,000円
ゼニュム 324,500円/575,000円/660,000円

 

マウスピース矯正ブランドの種類による違い⑥:薬機法で矯正装置として認められているか

日本には、薬機法で医療機器や医薬品として承認されたものを適切に使用したにも関わらず、入院が必要なほどの重篤な副作用が出た場合に、給付金を受けられる制度があります。(医薬品副作用被害救済制度)

 

この制度は基本的に、薬機法に承認されているマウスピース矯正ブランドが対象となります。

患者の歯並びに合わせてオーダーメイドで作られるマウスピース矯正は、日本では未承認のものが多いです。

薬機法未承認のマウスピース矯正ブランドは、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあるので注意しましょう。

 

何かあったときのために医薬品副作用被害救済制度を利用したい場合は、医療機器として薬機法に登録されているマウスピース矯正ブランドを選ぶ必要があります。

【見出し】マウスピース矯正ブランド 【見出し】医薬品副作用被害救済制度
インビザライン ×

(マウスピースの素材のみ薬事承認済)

クリアコレクト ×
Smile TRU ×
キレイライン矯正 不明
ウィスマイル矯正 不明
マウスピース矯正ローコスト 不明
Oh my teeth 不明
hanaravi ×
DENマウスピース 不明
DPEARL 不明
アソアライナー
Befordent 不明
ゼニュム 不明

 

おすすめのマウスピース矯正の種類は?|ケース別に紹介!

マウスピース矯正の種類をどのように選ぶのがいいか、ケース別におすすめの種類を紹介します。

  • マウスピース矯正だけで歯並びを整えたい人
  • 奥歯の噛み合わせまで治したい人
  • 短期間で見えるところだけ整えたい人
  • 費用をできるだけ抑えたい人

マウスピース矯正だけで歯並びを整えたい人

全額矯正ができて、軽度〜重度まで対応できるインビザラインがおすすめです。

歯科医師の方針によりますが、インビザラインであれば、抜歯や外科手術を伴う症例にも適用できることがあります。

ただし、マウスピース矯正ブランドの中では費用が高めです。

また、保険適用で矯正できる症例でも、インビザラインを含むマウスピース矯正を使う場合は、保険適用外のため費用が高くなります。

「保険適用で矯正できる症例」とは、顎変形症などの病名がつき、外科手術を伴う矯正治療のことです。

保険適用条件のひとつに「歯の表側に装置をつけるワイヤー矯正を使用する」というのがあるため、マウスピース矯正を使う場合は、条件を満たせないので自費診療となります。

自費診療で外科手術を伴う矯正治療を行う場合、費用は250万円ほどかかります。

 

奥歯の噛み合わせまで治したい人

奥歯の噛み合わせまで治したい場合は、全体矯正ができる以下のマウスピース矯正ブランドがおすすめです。

  • インビザライン
  • クリアコレクト
  • ウィスマイル矯正
  • マウスピース矯正ローコスト
  • Oh my teeth
  • DENマウスピース
  • DPEARL

 

全体矯正ができるマウスピース矯正ブランドでも、アタッチメントの必要性、抜歯や外科手術と併用できるかによって適用症例が異なります。

アタッチメントとは、歯の表面につける小さな樹脂性の突起です。歯の動きを正確にするために使われます。

アタッチメントを使うマウスピース矯正ブランドの方が、適用症例が広い傾向があります。

 

短期間で見えるところだけ整えたい人

笑ったときに見えるところだけを短期間で治したい人は、部分矯正ができるプランを選択するのがおすすめです。

基本的にすべてのマウスピース矯正ブランドに、部分矯正用のプランがあります。

ただし、診断の結果、部分矯正で対応できないと歯科医師が判断した場合は、全体矯正のプランを選ぶことになります。

全体矯正と部分矯正のどちらでも治せる場合のみ、診断の結果や患者の理想とする歯並びに合わせて選択可能です。

 

費用をできるだけ抑えたい人

費用をできるだけ抑えたい人は、部分矯正にして治療範囲を狭くするか、「格安マウスピース矯正」といわれるブランドを選ぶのがおすすめです。

 

部分矯正ができるマウスピース矯正ブランド

ほとんどすべてのマウスピース矯正ブランドで対応可能です。

部分矯正が適用になれば、治療範囲を狭くして費用を抑えることができます。

 

格安マウスピース矯正ブランド

格安マウスピース矯正ブランドとは、自社製造で中間コストなどを削減することで、安く提供できるマウスピース矯正です。

費用を抑えるなら、格安マウスピース矯正ブランドを選択するといいでしょう。

以下のマウスピース矯正ブランドが代表的です。

  • キレイライン
  • ウィスマイル矯正
  • Oh my teeth
  • マウスピース矯正ローコスト
  • hanaravi
  • DPEAR
  • Befordent
  • ゼニュム

 

マウスピース矯正の種類は自分の希望と診断結果で決めよう

マウスピース矯正には複数のブランドがあり、部分矯正と全体矯正、子供の矯正用と大人の矯正用といった、さまざまな種類があります。

マウスピース矯正選びであなたが重視するポイントは何か、どこまでどのくらいの費用をかけて治したいかをよく考えて、歯科医師の診断結果を元に選択しましょう。

また、治療を行う歯科医師、歯科医院がきちんと診断できるか、リカバリー能力があるかも非常に重要なため、慎重に決断しましょう。

 

 

<参考>
マウスピース矯正の種類と違いを解説|おすすめはどれ?
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この記事の監修者

歯科医師

髙橋 義充 先生

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