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2024/03/29
矯正中に痛くて食べ物が噛めない!対策やおすすめの食べ物を紹介
目次
「歯科矯正治療は食べ物が噛めないほどに痛みを伴う」といった噂を聞いて、矯正を始めることを躊躇している人も多いのではないでしょうか。
今回は、「矯正中に歯が痛む原因」「矯正による歯の痛みが食事中に与える影響」「歯が痛む時におすすめ・避けるべき食事」を紹介します。
自分に合った矯正治療や、矯正中に歯が痛くて噛めない時の食事メニュー選びの参考にしてください。
歯科矯正治療中に食べ物を噛めないほど歯が痛む原因
歯科矯正治療中に食べ物を噛めないほど歯が痛む原因は、大きく分けて3つあります。
一つひとつ見ていきましょう。
歯科矯正治療中に食べ物を噛めないほど歯が痛む原因①歯が移動している
歯科矯正治療中に食べ物を噛めないほど歯が痛む原因の1つ目は「歯が移動しているから」です。
歯が移動する時の痛みは、マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらのタイプでも起こる可能性が高いです。
”矯正中に感じる痛みで一番多いのは、歯を積極的に動かしている際の痛みでしょう。痛みの感じ方は人それぞれですが「歯が浮いたような痛み」「うずくような痛み」などと表現されます。”(引用元:吉祥寺セントラルクリニック)
痛みの感じ方としては「歯が浮いたような痛み」や「うずくような痛み」と表現されます。
歯科矯正治療中に食べ物を噛めないほど歯が痛む原因②矯正のメンテナンスをした
歯科矯正治療中に食べ物を噛めないほど歯が痛む原因の2つ目は「矯正の調整をしたから」です。
ワイヤー矯正の場合
ワイヤー矯正は、主に歯を動かすためにかかる圧によって痛みが発生します。
ワイヤーによる力のかかり具合などをメンテナンスした後の数日は、歯の周辺組織の変化に伴い、特に痛みが出やすくなるといわれています。
”とくにワイヤー矯正でワイヤーを調整したあとの数日間は、歯の周辺組織が吸収と再生を繰り返しているので痛みを感じやすくなります。”(引用元:吉祥寺セントラルクリニック)
マウスピースの場合
マウスピース矯正の場合は、新しいマウスピースに交換して2〜3日が特に歯が動きやすいとされています。
歯の動きに伴って、マウスピースを交換した直後は特に痛みを感じやすくなります。
”マウスピース矯正は定期的にマウスピースを新しいものに交換し、次の段階へ進みますが、交換した直後は引っ張られているような感覚を強く感じたり、違和感を覚えることがあります。”(引用元:三宮アップル歯科)
歯科矯正治療中に食べ物を噛めないほど歯が痛む原因③装置が口内に当たっている
歯科矯正治療中に食べ物を噛めないほど歯が痛む原因の3つ目は「装置が口内に当たっているから」です。
ワイヤーの場合
装置が口内に当たって痛むのは、多数の装置を使うワイヤー矯正で起こりやすい現象です。
ワイヤー矯正の装置の凹凸が口の中を傷つけてしまうケースがある他、金属が当たって口内炎ができ、痛みを生じるケースもあります。
”矯正中は装置が口のなかに入っている時間が長いため、装置が頬の粘膜や歯茎に当たり痛みを感じることもあります。とくに、ワイヤー矯正によく見られ、奥歯のワイヤー処理が甘いと違和感や痛みを覚えやすくなります。”(引用元:吉祥寺セントラルクリニック)
マウスピースの場合
マウスピース矯正の場合は、マウスピースの縁が歯茎や粘膜に当たって傷つき、痛む場合があります。
”マウスピースは柔らかいのですが、縁が歯茎や粘膜に当たって傷がつくことがあります。もし傷ができてしまうと、着脱を繰り返すうちに口内炎になる可能性があるので注意が必要です。”(引用元:WE SMILE)
マウスピースの縁が当たる場合は、自分の歯に形状がフィットしていない可能性が考えられます。縁が当たっていると感じた時は、早めにかかりつけ医に相談してください。
歯科矯正治療中の痛みによる食事への影響|種類別
歯科矯正治療中の痛みは、食事にどのような影響を与えるのでしょうか。
ここからは、ワイヤー矯正とマウスピース矯正それぞれに分けて、食事への影響を紹介します。
歯科矯正治療中の痛みによる食事への影響|ワイヤー矯正
ワイヤー矯正の場合、固いものを食べると痛みが増す可能性があります。
”硬いものは噛む時に痛みが増してしまうことがあるので、痛みが治まるまでは避けるようにしてください。”(引用元:四日市くぼた歯科・矯正歯科)
さらに、強く噛んだり固いものを食べると矯正装置が外れたり、噛んだ刺激で鋭い痛みが走るケースもあるので、柔らかいものを食べるように心がけましょう。
歯科矯正治療中の痛みによる食事への影響|マウスピース矯正
マウスピース矯正の場合、慣れるまでは食事中に痛みや違和感を感じる可能性があります。
”インビザラインに慣れるまでや、そのマウスピースに慣れるまでは噛むことで痛みが出ることがあります。特に固い食べ物を食べると歯に力がかかりやすく、痛みを感じやすいです。慣れるまでは柔らかいものを選ぶようにしましょう。”(引用元:まつもと歯科)
ワイヤー矯正同様、特に固いものを食べると痛みを感じやすいので、食事内容には注意が必要です。
歯科矯正治療中に歯が痛くて噛めないのはいつまで?|種類別
歯科矯正治療中に歯が痛くて噛めない期間は、矯正中ずっと続くわけではありません。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正、それぞれ特に歯に痛みが出やすいといわれる期間を紹介します。
歯科矯正治療中に歯が痛くて噛めないのはいつまで?|ワイヤー矯正
ワイヤー矯正の場合、一般的にワイヤー矯正を始めてから2〜3日目が痛みのピークと言われています。3日目以降は少しずつ痛みが落ち着いていきます。
ワイヤー矯正開始から1週間ほど経てば、少しずつ食べ物が噛めるようになってくるでしょう。
”ワイヤー矯正開始後の痛みは、3日目以降に徐々に楽になりはじめるでしょう。そして1週間程度経つと、痛みがおさまってきます。食事の際に「痛みでうまく噛めない」「噛むと痛い」という状態だった人も、1週間程度経てば通常通りの食事内容にシフトできるでしょう。”(引用元:Oh my teeth)
歯科矯正治療中に歯が痛くて噛めないのはいつまで?|マウスピース矯正
マウスピース矯正の場合、痛みは3日間程度続き、1週間程度で落ち着くケースが多いでしょう。
特に、マウスピースを初めて間もない時や交換してすぐは痛みが出やすいです。
”マウスピース矯正を初めて装着した際や、交換した際には、痛みを伴う可能性があります。 痛みが出てから3日間はピークで、徐々に痛みが収まる傾向にあります。
約1週間で痛みが収まる場合がほとんどです。”(引用元:たなべ歯科・矯正歯科医院)
【対策】歯科矯正治療中で歯が痛い時の食事内容と注意事項
歯科矯正治療中で歯の痛みが出ている時に固いものを食べると、さらに痛みが増す可能性があります。
痛みが出ている時は、積極的に柔らかい食べ物を選ぶようにしましょう。
矯正中に歯が痛くて噛めない時におすすめの食べ物や、食事の際の注意点を紹介します。
歯科矯正治療中で歯が痛い時におすすめの食事内容
歯科矯正治療で歯が痛い時は、以下のような食事内容がおすすめです。
- 柔らかい食べ物
- ゼリー状のもの
歯科矯正治療中で歯の痛みが出ている時に適した、具体的な食事内容を紹介します。
柔らかい食べ物
歯科矯正治療中で歯の痛みが出ている時には、水分が多めの食事や柔らかいメニューがおすすめです。
- おかゆやリゾット
- 蒸しパン
- 柔らかく煮た野菜スープ
- 煮込みハンバーグ
- グラタン
- だし巻き卵
- お茶漬け
ゼリー状のもの
ほとんど噛まなくて良いゼリー状の食品も、歯科矯正治療中で歯の痛みが出ている時の食べ物としておすすめです。
- ゼリー状の飲料
- フルーツゼリー
- プリン
- 杏仁豆腐
- 茶碗蒸し
- 豆腐
歯科矯正治療中で歯が痛い時の食事に関する注意事項
歯科矯正治療中で歯が痛い時に注意することは以下の2つです。
- 固いものを食べない
- 麺類も注意が必要
固いものを食べない
固いものを食べると、痛みが増すリスクや歯科矯正治療装置の破損のリスクが高くなります。
するめやフランスパン、お煎餅などは食べないようにしましょう。
そもそも痛みが出やすい期間は、固い食材は痛くて噛みきれないことも多いです。
無理に固いものを食べようとせず、柔らかい食材を選んでください。
麺類も注意が必要
柔らかく煮たうどんなどの麺類は、痛むときに推奨される食事内容です。
ただし、糸こんにゃくや春雨などの弾性のある長い麺は、ワイヤー矯正の装置に絡みついてむせる可能性があるので注意が必要です。
まとめ
歯科矯正治療中に食べ物を噛めないほど歯が痛む主な原因は、以下の3つです。
- 歯が移動しているから
- 矯正のメンテナンスをしたから
- 装置が当たっているから
ワイヤー矯正・マウスピース矯正、どちらも痛む期間は矯正の開始や矯正のメンテナンスをしてから3日〜1週間程度といわれています。
痛みのある期間は固い食材は食べず、お茶漬けやゼリー状のものなど、柔らかい食材を選ぶようにしましょう。
反対に、痛みを増したり装置の破損に繋がりやすい固い食材や、粘度の高いガム、こんにゃくなどの弾力のある食材は避けてください。
もし、あまりに痛みが強い場合や痛みが長引く場合は、矯正装置にトラブルが起きている可能性もあるので、速やかにかかりつけ医に相談しましょう。
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この記事の監修者
歯科医師
髙橋 義充 先生
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