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2024/09/18

親知らずの抜歯は保険適用外?矯正目的の場合は?親知らずの抜歯費用と保険適用・保険適用外それぞれのケースをご紹介!

目次

親知らずは生え方によっては歯磨きがしにくく、歯茎の炎症や痛み、虫歯などを引き起こす可能性があります。

 

場合によっては、親知らずの一つ前にある第二大臼歯(前から数えて7番目の歯)を突き上げて咬み合わせや歯並びを乱すこともあるため、注意が必要な歯です。

 

これらのことから親知らずによるトラブルの改善や予防のために、親知らずを抜歯したいと考える人は多いでしょう。

親知らずの抜歯には保険適用外となるケースと保険適用のケースがあり、自分の場合はどちらなのか、気になるところです。

 

今回は、親知らずの抜歯は保険適用になるのか、親知らずの抜歯費用、保険適用・保険適用外の親知らずの抜歯ケースをご紹介します!

親知らずの抜歯は保険適用外?

親知らずは基本的には保険適用で抜歯できますが、保険適用の可否は親知らず抜歯の目的と年齢によって異なります。

 

以下のようなケースでは保険適用外となり、親知らずの状態に応じて5,000〜30,000円ほどの費用がかかります。

 

【親知らずの抜歯が保険適用外となるケース】

  • 矯正や保険適用外で行う親知らずの移植目的での抜歯
  • 静脈内鎮静法、CGF再生治療などの保険適用外の歯科治療を併用する場合
  • 保険証がない場合

親知らずの抜歯費用

親知らずの抜歯費用の目安は、以下の通りです。

  • 保険適用外:約5,000〜30,000円
  • 保険適用(3割負担の場合):約800〜3,500円

それぞれ親知らずの生え方によっても費用が変わります。

 

親知らずが真っ直ぐに生えている場合は、抜歯の難易度が低いので費用が安く、歯茎の中に埋まっている親知らずは、抜歯が難しいので費用が高くなります。

保険適用外の場合の親知らず抜歯費用|約5,000〜30,000円

保険適用外で親知らずを抜歯する場合は約5,000〜30,000円の費用がかかります。

 

抜歯の難易度別の費用目安は、以下の通りです。

【見出し】抜歯の難易度 【見出し】親知らずの状態 【見出し】費用の目安
【見出し】普通抜歯 普通の歯と同じように親知らずが真っ直ぐに生えている状態。 約5,000円
【見出し】難抜歯 親知らずの根が曲がっている場合や親知らずを抜歯するために、周りの骨を削る必要がある状態。 約10,000〜30,000円

(※親知らずの状態によって異なります)

【見出し】埋伏歯 親知らずが完全に歯茎や骨に埋まっている状態。

これに加えて、以下の費用がかかる可能性があります。

  • 初診料または再診料、レントゲン代、麻酔代、薬代→合計約3000〜9000円
    歯科用CTの撮影→約15,000〜20,000円
    静脈内鎮静法→約6,000〜30,000円
    CGF再生治療→約15,000〜3,000円 など

親知らずの抜歯を含む保険適用外の歯科治療費用は保険点数に基づいて決定されることが多いです。

 

しかし、自費診療は歯科医師が自由に料金を設定できるため、歯科医院によって費用設定は異なります。

保険適用の場合の親知らず抜歯費用(3割負担の場合)|約800〜3,500円

保険適用で親知らずを抜歯する場合は、3割負担の場合、約800〜3,500円の費用がかかります。

 

抜歯の難易度別の費用目安は以下の通りです。

【見出し】抜歯の難易度 【見出し】親知らずの状態 【見出し】費用の目安
【見出し】普通抜歯 普通の歯と同じように親知らずが真っ直ぐに生えている状態。 約800円
【見出し】難抜歯 親知らずの根が曲がっている場合や、親知らずを抜歯するために、周りの骨を削る必要がある状態。 約1,500円
【見出し】埋伏歯 親知らずが歯茎や骨に埋まっている状態。 約3,500円

これに加えて、初診料または再診料、レントゲン代、麻酔代、薬代が合計で1,000〜2,700円ほどかかります。

 

また、歯科用CTを撮影する場合は、別途費用がかかる可能性があります。保険適用で歯科用CT を撮影する場合の費用は、約3,000〜4,000円です。

親知らずの抜歯が保険適用外になるケース

親知らずは基本的に保険適用で抜歯できますが、以下の場合は保険適用外となる可能性があります。

  • 年齢が15歳以下
  • 矯正のための抜歯
  • 保険適用外で行う親知らず移植のための抜歯
  • 静脈内鎮静法の併用
  • CGF再生治療の併用
  • 歯茎に埋まった下の親知らずの抜歯以外で歯科用CTを撮影する場合
  • 保険証がないとき

親知らずの抜歯が保険適用外になるケース①|年齢が15歳以下

15歳以下の人が親知らずを抜歯する場合は、保険が効きません。

親知らずの抜歯が保険適用になるにはいくつかの条件があり、その一つに「16歳以上であること」という条件があります。

 

矯正治療前や矯正治療中に15歳以下で親知らずを抜くケースは存在します。

しかし、まだ親知らずが完成していない時期に、痛みや腫れなどの異常が出る前に抜歯することになるため、日本の健康保険制度の対象にはなりません。

親知らずの抜歯が保険適用外になるケース②|矯正のための抜歯

保険適用外の治療である矯正治療の一環として親知らずを抜く場合は、保険適用外です。

 

矯正治療の一環として親知らずを抜くケースとは、以下のようなケースです。

  • 奥歯の後方移動のために親知らずが邪魔になる場合
  • 親知らずが歯列を突き上げてしまい歯の移動に支障が出ている場合 など

健康保険制度上、保険と自費の混合診療は禁止となっています。

そのため、自費診療である矯正治療に、保険適応で親知らずを抜歯する計画は組み込めません。

 

ただし、矯正治療のための抜歯であっても、親知らずが原因で智歯周囲炎や重度の虫歯などの問題が起きている場合は、保険適用になるケースがあります。事前に歯科医師に確認してみましょう。

親知らずの抜歯が保険適用外になるケース③|保険適用外で行う親知らず移植のための抜歯

保険適用外で親知らずの移植をするために抜歯する場合は、保険適用外です。

 

親知らずの移植が保険適用になるケースもありますが、移植先の歯が残っている、大臼歯への移植に限るという条件をクリアしなくてはいけません。

そのため、保険適用での親知らず移植に当てはまらない場合は、保険適用外となります。

親知らずの抜歯が保険適用外になるケース④|静脈内鎮静法の併用

保険診療の対象となる処置に含まれていないため、静脈内鎮静法を併用して親知らずを抜歯する場合は保険適用外です。

 

静脈内鎮静法とは、点滴で鎮静剤を注入して眠ったような状態にするものです。恐怖心や緊張感を和らげてリラックスさせる作用があります。

親知らずの抜歯が保険適用外になるケース⑤|CGF再生治療の併用

親知らずの抜歯にCGF(Concentrated Growth Factor)再生治療を併用する場合は保険適用外です。

 

CGF(Concentrated Growth Factor)再生治療とは、親知らず抜歯後の治癒力を高めたり、疼痛を抑えたりする処置です。

自分の血液から、止血と傷口の治癒に働くフィブリンを人工的に集めて抜歯窩に注入します。

 

この処置は保険診療の対象に含まれていないため、親知らずの抜歯と併用する場合は保険適用外となります。

親知らずの抜歯が保険適用外になるケース⑥|歯茎に埋まった下の親知らずの抜歯以外で歯科用CTを撮影する場合

親知らずの抜歯で歯科用CTを撮影するには、以下の条件をクリアする必要があります。

  • 歯茎に埋まった下の親知らずの根と下顎の神経や血管の束(下顎管)の位置関係を確認する必要があるとき
  • 何らかの理由で歯科用エックス線撮影や歯科用パノラマ断層撮影で確認できない情報を確認する必要がある場合

この条件に当てはまらない場合は、親知らず抜歯のために行われる歯科用CTの撮影が保険適用外となり、抜歯処置も保険適用外となります。

親知らずの抜歯が保険適用外になるケース⑦|保険証がないとき

保険適用で治療を受けるためには、日本の健康保険に加入し、治療を受ける際に保険証を提示する必要があります。

そのため、日本の健康保険に加入していない人や保険証の提示をしなかった場合は、親知らずの抜歯が保険適用外となります。

親知らずの抜歯が保険適用になるケース

16歳以上で「智歯周囲炎」「埋伏歯」「水平埋伏歯」などの病名がつけば、基本的に親知らずの抜歯は保険適用となります。

 

また、重度の虫歯や歯周病などで親知らずに問題が起きている場合も、保険適用になる可能性が高いです。この場合の保険適用の可否は、担当する歯科医師の診断によって異なるので、確認が必要です。

 

別途、個人で加入している民間の医療保険がある場合は、親知らずの抜歯で保険がおりることがあります。

医療保険の給付条件は契約内容によって異なるので、この場合も確認が必要です。

まとめ

親知らずは基本的には保険適用で抜歯できますが、抜歯の目的や年齢などによっては自費診療になることがあります。

 

特に親知らずの抜歯が保険適用外になる可能性が高いのは、15歳以下で矯正治療のために親知らずを抜歯する場合です。

 

親知らずの抜歯費用は保険適用(3割負担の場合)で800〜3,500円ほど、保険適用外の場合は5,000〜30,000円くらいが目安です。

親知らずの生え方によっても費用は変わるため、事前に歯科医師に確認しておくといいでしょう。

 

〈参考〉

親知らずの抜歯費用はいくら?保険と自由診療の違いについても解説 | 歯のアンテナ

抜歯の費用はどのくらい?保険は効く?、保険証が無いんだけど抜けますか?

親知らず抜歯って費用はいくら? – 新浦安の歯医者・歯科

https://haisha-yoyaku.jp/antenna/wisdomteeth-dentalextraction-fee

痛みの少ない再生治療-CGF・AGF | 五反田駅徒歩1分の歯医者 横山歯科クリニック

CGF療法(再生療法)を活用した親知らずの抜歯

CT抜歯(自費)について | 料金について | 親知らず治療ガイド

抜歯とその後の注意点|芦屋M&S歯科・矯正クリニック

親知らずは抜いた方がいいですか?抜歯の費用はいくらかかりますか?

(治療例)矯正治療前のお子様の親知らず抜歯について

矯正治療を受けるときに親知らずは抜歯しなければならないのか? | 武蔵小山(目黒)の歯医者・歯科 貴子デンタルクリニック

混合治療って知ってますか?

親知らずで起こる抜歯トラブル

親知らず移植| 塚口むらうち歯科矯正歯科クリニック

全身麻酔と静脈内鎮静法|飯塚病院 歯科口腔外科

CGF再生療法

歯科用CT撮影 – 中村歯科医院

保険適用はされる?親知らずを抜くときにかかる料金の目安

 

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この記事の監修者

歯科医師

髙橋 義充 先生

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