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2024/08/27
キシリトールは子供に危険!?おすすめや効果的な食べ方まで解説
目次
子供の虫歯を予防する上でキシリトールが良いと聞いたことはありませんか?
「キシリトールは子供に与えても危険はないのか」
「キシリトールは子供にいつから与えても良いのか」
「キシリトールの効果的な食べ方を知りたい」
こうした疑問だけでなく、なぜキシリトールが虫歯予防に有効なのか、おすすめのキシリトール製品の紹介まで解説します。
子供に危険?キシリトールとは
最初にキシリトールとはどんな物質で、子供にとって危険なのか解説します。
キシリトールとは
キシリトールとは、甘味炭水化物である糖アルコールの一つです。
野菜や果物に含まれているだけでなく、私たちの肝臓でも毎日作られている物質です。
食品などに添加されている製品としてのキシリトールは、樫や白樺などの木を原料に作られています。
キシリトールは危険?安全性について
キシリトールは危険な物質なのでしょうか?
WHO(国際保健機関)、FAO(国連食糧農業機関)、日本では厚生労働省から食品添加物として認可されているため、子供から高齢者まで摂取できます。
また、キシリトールは、点滴の糖質として使用されてきた実績があります。
砂糖と同等の甘さがあるにもかかわらず血糖値を上昇させにくい特性があるため、糖尿病患者でも砂糖の代替品として摂取できるといったメリットもあります。
虫歯予防を目的としてキシリトール入り製品を子供に与える際は、奥歯が生える一歳半ごろから始められる場合が一般的ですが個人差があるため注意して与えるようにしましょう。
キシリトールの注意点
ここまでキシリトールは安全な食品であることを解説しましたが、摂取にあたっての注意点をお伝えします。
キシリトールを大量(30g程度)に摂取すると、下痢しやすくなるとされています。
またペットを飼っている方は、犬に与えてしまうと低血糖を引き起こしてしまいます。
長期に及ぶと肝臓障害を引き起こしてしまうことにも注意が必要です。
なお人間がキシリトールを摂取しても低血糖は起きないのでご安心ください。
また、キシリトールを摂取すると脳卒中や心臓発作のリスクが高まる可能性を指摘する研究もありますが、反論もあり確実とは言えない状況です。
子供は奥歯が生え始めたらキシリトールを摂取できる
子供は奥歯が生える1歳半あたりからタブレット製品などを与えることができます。
ただし、タブレットが大きすぎる場合には、砕いたりカットしてから食後に与えましょう。
キシリトールが虫歯予防になる理由は?キシリトールが持つ3つの特徴
キシリトールはなぜ虫歯予防に効果的なのでしょうか。
キシリトールが持つ3つの効果を解説します。
キシリトールが持つ3つの効果①|酸を作らせないだけでなく、酸を中和する
キシリトールは砂糖と同等の甘味度がありながら、虫歯の原因となるミュータンス菌に酸を作らせないという特性があります。
また歯垢を分解して酸を作る「シュクラーゼ」という酵素の働きを抑えて酸を抑制する効果も持っています。
さらにアンモニア濃度を上げて歯垢の酸の中和を促進する働きまでしてくれます。
こうした働きはキシリトールだけが持つユニークな特徴です。
キシリトールが持つ3つの効果②|唾液分泌、再石灰化の促進
キシリトールは唾液の分泌と再石灰化を促進する効果があります。
『糖アルコールにより歯垢中のカルシウムレベルが上がるので、歯の再石灰化に役立ちます。さらに、糖アルコールとカルシウムの複合体は歯の硬組織中に進入して再石灰化を促進し、歯を硬くします。』
キシリトールが持つ3つの効果③|歯垢をはがしやすくする
キシリトールは、水に溶けにくい菌体外多糖(グルカン)を水に溶けやすくし、量も少なくする特徴があります。
その結果、歯磨きで歯垢(プラーク)を落としやすくしてくれます。
キシリトールを効果的に使用するためのポイント
次に、キシリトールを効果的に使用するための3つのポイントを解説します。
キシリトールを効果的に使用するためのポイント①|高濃度キシリトールを選ぶ
できるだけ高濃度のキシリトールが配合された製品を選ぶのが重要です。
キシリトールが50%以上配合された高濃度含まれた製品を選ぶのがおすすめで、100%配合といった商品も発売されています。
キシリトールを効果的に使用するためのポイント②|糖類、酸性、クエン酸を避ける
キシリトール入りの製品でも、糖類が含まれていては虫歯の原因になってしまいます。
糖類ゼロ、もしくはシュガーレスの表示を確認して製品を購入するようにしましょう。
また、糖類だけではなく酸性の食品にも注意が必要です。
レモンやオレンジの果汁など酸性のものは歯が溶けやすい口内環境にしてしまうため、できるだけ避けた方が良いでしょう。
クエン酸は歯の再石灰化の妨げとなるため、できるだけクエン酸が含まれていない製品を選んだほうがよいでしょう。
キシリトールを効果的に使用するためのポイント③|毎食後の歯磨き後と就寝前
キシリトールを摂取するおすすめのタイミングは、食後の歯磨きが終わった後と、就寝前の合計4回です。
キシリトールは、口の中に行き渡らせるために、長い時間をかけてゆっくりと食べることが大切です。
また、キシリトールの効果を享受するには、3ヶ月程度続ける必要があります。
さきほど解説した通り、キシリトールは砂糖と同等の甘さがありながら虫歯を発生させない特殊な特性を持っています。
キシリトール入り製品は、「甘いのに虫歯予防になる特別な製品」であることを子供に理解させることも重要です。
子供が歯磨き後に一般的な糖類を摂取してしまい、虫歯を促進してしまうリスクがあります。
歯磨き後の特別なごほうびとしてキシリトール入り製品を子供に与える、といった方法もあります。
子供におすすめのキシリトール製品
子供におすすめのキシリトール製品を3つご紹介します。
子供におすすめのキシリトール製品①|ロッテキシリトールタブレット
甘味料としてキシリトールを100%使用しており、タブレットのためガムが噛めない小児にも適しています。
パッケージに子供向けのキャラクターが採用されているものもありますし、誤嚥に配慮した形状になっているため安心して与えられるよう設計されています。
子供におすすめのキシリトール製品②|ピジョンタブレットUキシリトール+フッ素
シュガーレスで、誤って飲み込んでも気管をふさぎにくい設計になっています。
一歳半ごろから与えられるとされています。
キシリトールだけでなく、フッ素も入っているため、虫歯予防に非常に有効な製品です。
豊富な選択肢から子供の好きなフレーバーが選べるため、歯磨き後のご褒美にも選びやすいのではないでしょうか。
子供におすすめのキシリトール製品③|コンビ テテオ おいしく、たのしく、続けられる! 口内バランスタブレット キシリトール×オボプロンDC
こちらの製品もシュガーレスで、気管をふさぎにくい形をしています。
一歳半ごろから与えられるとされています。
キシリトールだけではなく、「オブプロンDC」という成分が配合されています。
オボプロンDCの説明をメーカーの公式サイトより引用します。
『虫歯を予防する効果が期待できて、虫歯菌の歯面への接着を防ぐことができるものです。
お口の中は、糖をエサにしてグルカン(菌の巣)が作られ、乳酸(歯を溶かすもの=虫歯の元)を多量に作り出すようになります。
オボプロンDCは、グルカンの生成を阻害する効果があるため、乳酸も作られにくくなります。』
まとめ
キシリトールは、虫歯予防に役立つ天然の甘味料です。
ただしキシリトールを使用したからといって必ず虫歯が予防できるわけではありません。
歯磨きや定期検診といった基本的な虫歯対策の重要性は変わらないことを忘れないようにしましょう。
市場には歯磨き剤にキシリトールが配合された製品もあるため、そうした製品を併用するとさらにキシリトールを取り入れやすくなります。
キシリトールの有効性は年齢を問わないため、親子や3世代など皆さんで活用するのもおすすめです。
<参考>
子供用キシリトールタブレットおすすめ4選!食べ過ぎても大丈夫?いつからOK?虫歯予防の疑問も解消します | 【公式】キレイライン矯正|実績12万人のマウスピース矯正が大幅リニューアル
オボプロンDCとは? | コンビ(株) FAQ(よくあるご質問)
キシリトールについて – 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020
キシリトールの効果~マイナス1才からの虫歯予防~ | 佐々木歯科医院
キシリトール多量摂取、心臓発作・脳卒中のリスク2倍に 新研究 – CNN.co.jp
<6月12日AM9:59まで/期間限定価格!>タブレットU キシリトール+フッ素 ぶどう 60粒入 – ピジョン公式オンラインショップ
いつから食べられる? | コンビ(株) FAQ(よくあるご質問)
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この記事の監修者
歯科医師
髙橋 義充 先生
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