必見記事
2024/07/30
シャクレ顔は矯正で治せる?特徴、受け口との違い、原因、治す方法、自力で治せるか解説!
目次
顔の輪郭は、見た目に影響を与えます。
特に顔の輪郭でコンプレックスを抱きやすいもののひとつが「シャクレ顔」です。
シャクレ顔は受け口が原因の場合、顔の輪郭が原因の場合の2種類があります。
受け口ではないのにシャクレているケースもあり、治し方が気になる人も多いでしょう。
今回は、シャクレ顔とは何か?シャクレ顔の特徴、受け口との違い、原因、治す方法、メリット、自力で治せるかについて解説します!
シャクレ顔の特徴
「シャクレ顔」というのは、一般的に下顎が前に出ている輪郭のことを指します。
具体的には、
- 下顎が大きくて全体的に上顎よりも前に出ている
- 下顎の先(オトガイ)だけが長くて前に出ている
- 歯並びや咬み合わせにより下の歯が前に出ている
このような輪郭をしていることが多いです。
シャクレ顔の一つの目安に、横顔の美しさを図る指標である「Eライン」が使われます。
Eラインとは、鼻と顎の先を結んだ線のことを指します。
横顔のバランスは、唇がEラインよりも内側に収まっているかEラインに触れるくらいがいいとされています。
シャクレ顔の人は、顔を横から見た時にEラインよりも下唇が前に出ていることが多いです。
ただし、Eラインはあくまで目安です。
どのくらい顎がシャクレていると気になるのかは、個人差があります。
好み、お顔全体の雰囲気、ほかのパーツとの兼ね合いによっても影響を受ける問題なので「顎がシャクレているから美人じゃない」とは一概には言えません。
受け口じゃないのにシャクレ顔になることも?シャクレ顔と受け口の違い
シャクレ顔と受け口は、原因が顎の骨の形にあるか、歯並びや噛み合わせにあるかによって分けられることが多いです。
シャクレ顔は下顎が長かったり下顎が前に出ていたりするなど、顎の骨の形によって輪郭に影響が出ている状態を指します。
顎の骨の形だけが原因のケース、受け口が重症化して顔の輪郭にまで影響を与えているケースの2種類あります。
受け口は、噛んだときに下の歯が上の歯よりも前に出ている噛み合わせや歯並びのことです。
軽度の受け口はシャクレ顔にならないことが多いですが、重症化するほど顔の輪郭にまで影響が出てシャクレ顔となります。
受け口とシャクレ顔は原因の違いによって認識が分けられることもありますが「受け口はシャクレ顔の一種である」とも言えるでしょう。
シャクレ顔の2つの原因
シャクレ顔の原因は、以下の2つです。
- 受け口
- 輪郭の形の遺伝
一つずつ解説します。
シャクレ顔の原因①|受け口
シャクレ顔の原因の一つ目は、受け口です。
受け口は、噛んだときに上の歯よりも下の歯が前に出るため、必然的に下顎が前に出て顔がシャクレているように見えることがあります。
受け口は、歯科用語で「反対咬合」や「下顎前突」と呼ばれます。
歯の傾きや生え方によるものと、下顎の位置や上下顎の骨の大きさのバランスによるものがあります。
遺伝、舌を前に突き出す癖、舌の位置が下がっている、口呼吸などが原因で起こります。
シャクレ顔の原因②|輪郭の形の遺伝
遺伝的な要因は、顔の輪郭にも影響します。
受け口でなくても顎の先が長いなど、顔の輪郭の遺伝によって顔がシャクレる場合があります。
両親のどちらかの輪郭がシャクレている場合は、遺伝によってシャクレ顔になる可能性が高いです。
シャクレ顔を治す2つの方法
シャクレ顔を治すには、原因に応じて以下の2つの改善方法があります。
- 歯科矯正治療を受ける
- 美容外科手術を受ける
歯並びが原因の場合は歯科矯正治療、歯並びや噛み合わせは治さずに顔の輪郭だけ治す場合は美容外科手術という選択になることが多いです。
どの方法が自分の改善目標に適しているかは、歯科医院や美容外科のカウンセリングを受けて決めましょう。
シャクレ顔を治す方法①|歯科矯正治療を受ける
シャクレ顔を治す一つ目の方法は、歯科矯正治療を受けることです。
受け口で歯並びや噛み合わせに問題がある人に有効です。
歯科矯正治療ではワイヤーやマウスピースを用いて歯を動かし、下の歯を後ろに引っ込め、上の歯を前に出してシャクレ顔の原因となっている受け口を改善します。
受け口の重症度によっては、下の歯を引っ込めるスペースを作るための抜歯や顎の骨を切る外科手術をして改善を図ります。
シャクレ顔を治す方法②|美容外科手術を受ける
シャクレ顔を治す方法の2つ目は、美容外科手術を受ける方法です。
美容外科手術では下顎の骨を切る手術を行い、顔の輪郭を整えることでシャクレ顔を改善します。
ここで注意しなくてはいけないのが、美容外科で行われる顎の骨を切る手術は歯科矯正治療でも行う場合があるということです。
歯科矯正治療では、歯並びや噛み合わせに問題があり、シャクレ顔になるほど顔の輪郭にまで影響を与える重度の受け口に「顎変形症」という診断がつきます。
顎変形症と診断された受け口は、美容外科で行うのと同じように顎の骨を切る手術を行い、顔の輪郭を整えつつ歯並びと噛み合わせを整えるのが一般的です。
また、顎変形症と診断された場合は保険適用にて矯正治療ができるので、美容外科にて自費診療で治療するよりも圧倒的に費用を抑えることができます。
美容外科手術でシャクレ顔を改善することもできますが、歯並びや噛み合わせに問題がある場合は矯正歯科でカウンセリングを受けてみるのがおすすめです。
シャクレ顔を治す4つのメリット
シャクレ顔を治すメリットは、以下の4つです。
- コンプレックス解消により自信が持てる
- 発音しやすくなる
- 口の健康管理がしやすくなる
- 身体の健康に繋がる
シャクレ顔を治すメリット①|コンプレックス解消により自信が持てる
顔の雰囲気や好みは個人の感性によリますが、シャクレ顔をコンプレックスに感じている場合は、改善することで自分に自信が持てるようになります。
コンプレックスが一つ無くなると自然と笑顔が増える人も多く、さらに魅力的に見えるでしょう。
シャクレ顔を治すメリット②|発音がしやすくなる
シャクレ顔の原因が受け口の場合は、サ行やタ行がはっきりと発音できないことがあります。
発音は歯、舌、唇で作るため、受け口だと歯と歯の間や唇から空気が漏れて発音が上手くできないケースがあるからです。
受け口の程度によりますが、顔の輪郭に影響が出るくらいの受け口になると発音の不明瞭さが目立つことが多いです。
歯科矯正治療で受け口を治すと、シャクレ顔の改善とともに発音がしやすくなる可能性があります。
シャクレ顔を治すメリット③|口の健康管理がしやすくなる
シャクレ顔の原因が受け口の場合は、歯並びがガタついているため歯磨きがしにくく、口内環境が悪くなりやすいです。
歯科矯正治療でシャクレ顔の原因となっている受け口を治すと歯磨きがしやすくなります。
そうすると口の健康管理がしやすくなるので、虫歯や歯周病による歯の喪失を予防できます。
シャクレ顔を治すメリット④|身体の健康に繋がる
受け口が原因でシャクレ顔になっている場合は、噛み合わせや口周りの筋肉バランスが乱れることで身体の健康に悪い影響を与える場合があります。
噛み合わせが悪いことで現れやすい身体の不調は、肩こり、腰痛、よく噛まないことによる消化機能への負担などです。
歯科矯正治療でシャクレ顔の改善と共に噛み合わせを整えると、口周りや身体の筋肉バランスが整ってよく噛めるようになるので、身体の不調が改善するというケースもあります。
そのため、受け口が原因のシャクレ顔を治すと身体の健康に繋がる可能性があるという点もメリットであると言えるでしょう。
顎や顔のシャクレを自力で治すことはできない
基本的に、成長期が終わった大人のシャクレ顔を自力で治すことはできません。
成長期の子供の場合は、小児歯科矯正治療で顎の成長バランスを整えたり、舌や呼吸法を改善するトレーニングを行うことで将来的なシャクレ顔を予防できる可能性はあります。
しかし、大人は顎や顔の形がもう定まっているため、自力でトレーニングをしても改善することはありません。
歯科矯正治療や美容外科手術によるアプローチが必要です。
まとめ
シャクレ顔とは、下顎が前に出ている輪郭のことを指します。
歯並びや噛み合わせに原因がある場合は「受け口」、顔の輪郭にだけ問題がある、もしくは受け口が重症化して顔の輪郭に影響を与えているものを「シャクレ顔」と呼ぶことが多いです。
シャクレ顔を改善するには、歯科矯正治療か美容外科手術が有効です。
歯科矯正治療なら、受け口による顎変形症と診断されると保険適用にて治療が受けられるので、費用も抑えることができます。
シャクレ顔を改善したい場合は、まずは歯科医院でカウンセリングを受けるのがおすすめです。
〈参考〉
しゃくれとの違いについて – 受け口 | ザ・ホワイトデンタルクリニック 歯医者・歯科
受け口だと美人になれない?かわいいって本当?人に与える印象や治すメリットを紹介
受け口じゃないのにしゃくれる理由は?その原因やリスク、治療法を解説 | hanaravi歯科矯正blog
最終閲覧日は記事更新日と同日
この記事の監修者
歯科医師
髙橋 義充 先生
矯正方法をチェック!