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2023/06/21

クリアコレクトとは？特徴や費用を徹底解説｜その他のブランドとの比較もご紹介

マウスピース矯正には、車に複数のメーカーがあるのと同じく、複数のブランドがあります。

今回は、数あるマウスピース矯正ブランドの中から、クリアコレクトについてご紹介します。

クリアコレクトとは？

クリアコレクトとは、2006年にアメリカ・テキサス州の歯科医師Dr.ウィリス・パンフリーによって開発されたマウスピース矯正ブランドです。

2017年にインプラントや口腔組織再生で世界を牽引するストローマングループに合流し、クリアコレクトを世界展開しています。

治療範囲

クリアコレクトは、治療範囲に応じて以下の6つのプランがあります。

FLEX
MINI
ONE
TWO
THREE
UNLIMITED

プランの違いは、治療範囲、発注できるマウスピースの枚数、治療計画の修正回数、治療期間、基本料金に含まれる保定装置の数です。

FLEX

矯正後の後戻り治療、部分矯正、片顎のみの矯正のような軽度症例が対象のプランです。

治療計画の修正、追加のマウスピースや保定装置の作成には、別途費用がかかります。

発注できるマウスピースの枚数→必要な分だけ
治療計画の修正回数→0回
治療期間→設定なし
保定装置の数→なし

MINI

矯正後の後戻り、部分矯正など、6ヶ月以内にマウスピース12枚以内で治せる軽度症例を対象とするプランです。

追加のマウスピースや保定装置の作成には、別途費用がかかります。

発注できるマウスピースの枚数→上下各12枚まで
治療計画の修正回数→1回まで
治療期間→最大6ヶ月
保定装置の数→なし

ONE

矯正後の後戻り、部分矯正など、1年以内にマウスピース24枚以内で治せる軽度症例を対象とするプランです。被せ物治療のために行う、限局矯正にも適応できます。

計画修正による追加のマウスピース作成には、別途費用がかかります。

発注できるマウスピースの枚数→上下各24枚まで
治療計画の修正回数→1回まで
治療期間→最大1年
保定装置の数→1セット

TWO

2年以内にマウスピース48枚以内で治せる、軽度〜中度症例が対象のプランです。

計画修正による追加のマウスピース作成には、別途費用がかかります。

発注できるマウスピースの枚数→48枚以内
治療計画の修正回数→2回まで
治療期間→最大1年
保定装置の数→2セット

THREE

3年以内にマウスピース72枚以内で治せる、中度〜重度症例が対象のプランです。

計画修正による追加のマウスピース作成には、別途費用がかかります。

発注できるマウスピースの枚数→72枚
治療計画の修正回数→3回まで
治療期間→最大3年
保定装置の数→3セット

UNLIMITED

重度症例の全体矯正が対象のプランです。

抜歯や矯正用インプラントを用いたアンカースクリュー矯正とのコンビネーション治療により、歯を大きく動かす症例にも適応できるのが特徴です。

また、治療計画の修正、追加のマウスピースや保定装置の作成が、5年以内であれば無料となります。

発注できるマウスピースの枚数→無制限
治療計画の修正回数→無制限
治療期間→最大5年
保定装置の数→無制限（※）

※6ヶ月ごとに2セットまで

適応症例

クリアコレクトは、以下のような症例が適応です。

軽度の受け口（下顎前突）
出っ歯（上下前突）
叢生
切端咬合
すきっ歯（空隙歯列）
開咬（オープンバイト）
過蓋咬合（ディープバイト）
正中線の不一致　など

通院頻度

通院頻度は、1〜3ヶ月ごとに1回です。

通院の際に、マウスピースのフィッティングや歯の動きなどを確認し、新しいマウスピースを受け取ります。

治療の流れについては、こちらの記事を参考にしてください。
【関連記事】マウスピース矯正の仕組みとは？治療の流れや費用、メリット・デメリットを解説

クリアコレクトの特徴

クリアコレクトには、以下のような特徴があります。

軽度〜重度の幅広い症例に適応できる
保持力・耐久性・審美性に優れたマウスピース
インビザラインよりも費用を抑えやすい
治療のシミュレーションを手持ちのスマホで確認できる

軽度〜重度まで幅広い症例に適応できる

クリアコレクトは、保持力の高いマウスピースやエンゲージャー（※）により、さまざまな歯の動きに対応できます。

また、歯を動かす量の多い重度例の場合に、ワイヤー矯正やアンカースクリュー矯正とのコンビネーション治療に対応できるプランが用意されています。

そのため、外科手術が必要な症例以外は、軽度〜重度症例にまで幅広く適応可能です。

※エンゲージャー（アタッチメント）：歯の表面に着ける、歯科用樹脂でできた2〜4mmほどの大きさの突起です。歯の動きやマウスピースの保持力を高めるために用いられます。

保持力・耐久性・審美性に優れたマウスピース

クリアコレクトのマウスピースには、以下のような3つの特徴があります。

保持力の高いマウスピース設計
耐久性の高い3層構造の素材
透明で審美性の高いマウスピース

保持力の高いマウスピース設計

クリアコレクトのマウスピースは、縁が歯茎を2mmほど覆う形をしているので、適切な力で歯をしっかりと保持できます。

歯茎を覆わない形のマウスピースよりも保持力が高いため、他のマウスピース矯正ブランドよりも、少ないエンゲージャーで歯並びを改善できる可能性があります。

耐久性の高い3層構造の素材

クリアコレクトのマウスピースは、3層構造の「ClearQuartz™（クリアクオーツ）」というポリウレタンでできています。

3層構造の中央に弾力性のあるエラスティック素材を挟むことで、しなやかで耐久性の高いマウスピースとなります。

透明で審美性の高いマウスピース

クリアコレクトのマウスピースは、透明度が高いので、装着時に目立ちにくく、審美性が高いです。

作成するマウスピースの枚数に応じた料金設定

クリアコレクトには、軽度から重度まで対応できるプランが6つあり、発注できるマウスピースの数に応じた費用が段階的に設定されています。

そのため、あなたの歯並びを治すために必要な枚数に応じて、必要な分だけの費用を支払うことができます。（※）

※矯正治療は自費診療のため、歯科医院によってプランごとの費用は異なります。

治療のシミュレーションを手持ちのスマホで確認できる

クリアコレクトは、治療シミュレーションツール「Cler Point」によって、治療前の歯並びがどのように動くのかを3D画像と動画で確認できます。

また、無料で3D動画を自分のスマホに送信してもらえる機能があるので、自宅でじっくりと確認することも可能です。

クリアコレクトの費用の目安

クリアコレクトの費用は、プランに応じて異なります。また、矯正治療は保険適用外のため、歯科医院によって費用が違います。

クリアコレクトのプランごとの費用の目安は、以下の通りです。

【見出し】プラン	【見出し】費用目安
FLEX	15万円前後
MINI	19万円前後
ONE	30〜40万円前後
TWO	60万円前後
THREE	80万円前後
UNLIMITED	55〜90万円前後

他のマウスピースブランドとの比較

クリアコレクトと他のマウスピース矯正を、以下の5項目で比較しました。

適用範囲
マウスピースの装着時間
通院頻度
治療期間
費用

【見出し】マウスピース矯正ブランド	【見出し】適用範囲	【見出し】マウスピースの装着時間	【見出し】通院頻度	【見出し】治療期間	【見出し】費用
クリアコレクト	奥歯まで全顎	20～22時間以上	1～3ヶ月に1回	1ヶ月〜3年前後	約15～90万円
インビザライン	奥歯まで全顎	20～22時間以上	1〜3ヶ月に1回	3ヶ月〜3年前後	約30～110万円
hanaravi	前歯上下12本（上下の犬歯まで）	20～22時間以上	原則、初回のみ	3ヶ月以上	33万円／66万円
アソアライナー	前歯上下12本（上下の犬歯まで）	20～22時間以上	1ヶ月に1回	3ヶ月〜1年6ヶ月前後	約20～50万円
oh my teeth	奥歯まで全顎	20～22時間以上	原則、初回のみ	1年以内	33万円／66万円
スマイルトゥルー	前歯上下20本（上下の小臼歯まで）	20～22時間以上	1～3ヶ月に1回	3ヶ月以上	約20～50万円
DPEARL	奥歯まで全顎	20～22時間以上	1ヶ月に1回	10ヶ月前後	約30～40万円

まとめ

クリアコレクトとは、2006年にアメリカ・テキサス州の歯科医師Dr.ウィリス・パンフリーによって開発されたマウスピース矯正ブランド
外科手術を必要としない軽度〜重度の全体矯正、部分矯正に対応できる
クリアコレクトの適応症例
- 軽度の受け口（下顎前突）
- 出っ歯（上下前突）
- 叢生
- 切端咬合
- すきっ歯（空隙歯列）
- 開咬（オープンバイト）
- 過蓋咬合（ディープバイト）
- 正中線の不一　など
通院頻度は、1〜3ヶ月ごとに1回
クリアコレクトの特徴
- 軽度〜重度の幅広い症例に適応できる
- 保持力・耐久性・審美性に優れたマウスピース
- インビザラインよりも費用を抑えやすい
- 治療のシミュレーションを手持ちのスマホで確認できる
クリアコレクトの費用はプランに応じて異なる
- FLEX→15万円前後
- MINI→10万円前後
- ONE→30〜40万円前後
- TWO→60万円前後
- THREE→80万円前後
- UNLIMITED→55〜90万円前後