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2023/06/29
矯正のブラケットが外れたときの対処法!応急処置には矯正用ワックスが使える
目次
ブラケットと呼ばれる小さな金属の装置は、歯の一つひとつに接着剤で取り付けられています。
実は矯正のブラケットは、矯正装置の中で特に外れやすい部分と言われているのを知っていましたか?
ワイヤー矯正のブラケットは、治療が終わった後に取り外すことを踏まえて接着しているので、治療中に外れてしまうことも十分に考えられます。
この記事では、「矯正用ブラケットが外れたときにワックスでできる応急処置法」や「取れにくい矯正用ワックスの付け方のコツ」「矯正用ワックスがどこで売っているか」「矯正中にブラケットが外れてしまう原因」を紹介します!
矯正のブラケットが外れてしまう原因
矯正のブラケットは、歯科用の接着剤で付けられた小さな金属の部品です。
矯正装置の中でも特に比較的取れやすいといわれていますが、外れてしまう原因は何なのでしょうか。
矯正のブラケットが外れる原因①強い力がかかる
矯正のブラケットが外れる原因の1つ目は「強い力がかかるから」です。
なぜ強い力がかかると矯正のブラケットが外れてしまうのか、以下で見ていきましょう。
噛む力には個人差がありますが、強い方で100キロほどの力が掛かると言われています。噛む力が強い方は、矯正装置に伝わる力も大きくなるので負担が掛かりやすく、外れやすい傾向があります。
引用元:Oh my teeth
直接矯正装置に力が加わったり食べ物を介して力が加わることによって矯正のブラケットが外れやすくなります。
また噛む力の他に、歯ぎしりや食いしばりによる力が原因で、矯正のブラケットが外れてしまうこともあります。
また、普段から力仕事などで食いしばる機会が多い方や、夜寝ている間に食いしばりや歯ぎしりをする方も注意が必要。
引用元:Oh my teeth
普段から噛む力が強い人、歯ぎしりや食いしばりが多い人は注意が必要です。
矯正のブラケットが外れる原因②接着面積が狭い
矯正のブラケットが外れる原因の2つ目は「接着面積が狭いから」です。
もともと歯が生えている部分が小さい人は、接着面積が狭いため矯正のブラケットが外れやすいといわれています。
まだ生えたての歯がある小学生にブラケットを付けると外れる可能性が高いといえそうです。
矯正のブラケットが外れる原因③かぶせ物が入っている
矯正のブラケットが外れる原因の3つ目は「かぶせ物が入っているから」です。
矯正のブラケットを付ける時に使う接着剤は、天然の歯に比べて人工の歯には付きにくいといわれています。
金属の被せ物やセラミックの歯は、天然の歯と比較して矯正装置が外れやすい傾向にあります。原因として、歯科矯正で使用する接着剤と金属・セラミックなど人工の歯に使う素材との相性の悪さが挙げられるでしょう。
引用元:Oh my teeth
金属のかぶせ物が入った歯やセラミックの歯には、特殊な処理をしてからブラケットを取り付けます。
それでも天然の歯に比べると、金属のかぶせ物やセラミックなどの人工の歯は、ブラケットが外れやすいのが特徴です。
【応急処置】矯正のブラケットが外れたときの対処法
何かの拍子に矯正のブラケットが外れてしまうことは、十分に考えられます。
矯正のブラケットが外れてしまった場合は、ワックスで応急処置ができます。
ここからは、矯正用ブラケットが外れたときの対処法を2つ紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
ブラケットが外れたときの対処法①かかりつけ医に連絡
ブラケットが外れたときの対処法1つ目は「かかりつけ医に連絡する」です。
矯正のブラケットが外れてしまったら、すぐにかかりつけの歯科医院に連絡し、適切な処置方法を聞きましょう。
状況によっては、すぐに⻭科医院へ⾏って直したほうがいいケース、とりあえず⾃分で応急処置してもいいケースがありますので、⻭科医の指⽰に従って適切な処置を⾏うようにしてください。
引用元:アイリス歯科
すぐにかかりつけ医に連絡したほうが良い理由は、矯正のブラケットが外れた状態のまま放置してしまうと、矯正の効果に影響を与える可能性があるためです。
破損したまま放置すれば歯が動いてしまうので、可能な限り早急に通っている矯正歯科の先生に連絡して直してもらいましょう。
引用元:氏井矯正歯科クリニック
仕事の都合などですぐに受診できない場合でも、まずはかかりつけ医にブラケットが外れてしまった旨を連絡しましょう。
ブラケットが外れたときの対処法②矯正用ワックスで応急処置
ブラケットが外れたときの対処法2つ目は「矯正用ワックスで応急処置をする」です。
矯正のブラケットが外れた状態のままにしておくと、口の中に違和感が出たり、口の中を傷つけてしまったりする可能性があります。
ブラケットが外れた時は、矯正用ワックスを接着剤代わりにして、外れた部分を一時的に貼り付けておきましょう。
矯正用ワックスを使った応急処置の方法は、以下の通りです。
⻭科医院に⾏くまでの間、応急処置としてワックスで固定します。
ワックスは、⽶粒もしくは⾖粒くらいの⼤きさに丸め、ブラケットを包み込むように押しつけます。デコボコしたところから後側までワックスが⼊り込み、少しの間、外れたブラケットをキープしてくれます。
引用元:アイリス歯科
ただしこれはあくまでも応急処置です。
矯正のブラケットが外れたままの状態を放置してしまうとトラブルが起こる可能性もあるので、できるだけ早めに受診し、矯正用装置の修理を依頼しましょう。
矯正用ワックスは何のためにある?|用途や注意点
ここまでは、応急処置として矯正用ワックスを使う方法を紹介しました。
本来の矯正用ワックスは、どのような目的で使用するアイテムなのでしょうか。
矯正用ワックスを使うときの注意点とあわせて紹介します。
矯正用ワックスの用途
ワイヤー矯正に使われる矯正用装置は主に金属で作られており、金属の凹凸が口の中に当たって痛むことがあります。
そのような時に、口の中や唇を保護する目的で使うのが矯正用ワックスです。
矯正用ワックスとは、矯正用装置が頬や粘膜に当たって痛い時に装置につける保護材です。
引用元:福岡天神矯正歯科
使う時は、透明の粘土のようなワックスを米粒〜豆粒大にちぎってブラケットを覆うように密着させ、金属の刺激から痛む部分を保護します。
矯正用ワックスの注意点
矯正用ワックスの注意点は全部で3つあります。
一つひとつの項目を、順に見ていきましょう。
矯正用ワックスの注意点①再利用はしない
矯正用ワックスは基本的には使い捨てです。
一度付けたものを再利用するのはおすすめできません。
再利用を避けた方が良い理由は、衛生的に好ましくないためです。
矯正用のワックスは同じものを何度でも使えるのか、と考えることもあります。しかし、ずっと歯につけていたワックスを再利用することは好ましくありません。
もちろん、うまくつけることができずに何度か歯につけられるように挑戦した、ということなら問題はありません。
しかし、長時間使用していたワックスを取りはずし、翌日また使うなどということは衛生上の観点から推奨できないからです。
そのため、取り外したワックスはすぐに破棄して、常に新しいものを使うようにしてください。引用元:You矯正歯科
一度使ったら新しいものに交換しましょう。
矯正用ワックスの注意点②高温でベタベタすることがある
矯正用ワックスは、高温になる場所で保管した場合や、夏場はベタベタすることがあります。
もしベタつきが苦手であれば、他のメーカーの商品を試してみましょう。。
ワックスにも自分に合う、合わないがあるため一度使ってベタつくなどの不快感があるようなら別のメーカーに変えてみるのもおすすめです。
まずは、自分に合うワックスを探してみてください。引用元:You矯正歯科
矯正用ワックスの注意点③矯正用ワックスを飲み込んでしまったとき
矯正用ワックスは、不意に飲み込んでしまうケースがあります。
もし万が一飲み込んでしまった場合は無理に吐き出す必要はありませんが、心配であれば医師に相談しましょう。
もしもワックスが剥がれ落ちてしまって誤って飲み込んでしまったら、どうすればいいのかという疑問があります。
もちろん飲み込むなどしない方がいいですが、もし万が一飲み込んでしまったとしてもとくに害はないので安心できます。無理に吐き出す必要は、ありません。引用元:You矯正歯科
矯正用ワックスはどこに売っている?
矯正用ワックスの値段はメーカーや種類によってもさまざまですが、大体500円〜1,500円で購入できます。
矯正用ワックスが売っているのは、主に以下の2カ所です。
矯正用ワックスが売っている場所①歯科医院
矯正用ワックスが売っている場所の1カ所目は「歯科医院」です。
担当の歯科医師やスタッフに「ワックスが欲しい旨」を伝えると、購入できます。
矯正用ワックスは突然必要になることも多いので、前もって購入しておくと良いでしょう。
矯正用ワックスが売っている場所②ネット通販
矯正用ワックスが売っている場所の2カ所目は「ネット通販」です。
矯正用ワックスは、Amazonや楽天市場などのネット通販で購入できます。
ネット通販は届くまでに数日かかることも多いので、「今すぐ欲しい」という時には不向きです。
すぐに手に入れたい場合は、歯科医院で購入するのがおすすめです。
取れにくい!矯正用ワックスの付け方のコツ
矯正用ワックスをしっかり取り付けるための、3つのコツを紹介します。
矯正用ワックスが「上手に付かない」「すぐ取れる」といった人は、ぜひ読んでみてください。
矯正用ワックスの付け方のコツ①適量を使う
矯正用ワックスの付け方のコツの1つ目は「適量を使うこと」です。
矯正用ワックスは、米粒〜豆粒大が適量です。
大きすぎるとよくないため、小さいかもしれないという程度で十分です。
引用元:You矯正歯科
矯正用ワックスを上手に付けるためには、適量を使うようにしましょう。
矯正用ワックスの付け方のコツ②水分を拭き取る
矯正用ワックスの付け方のコツの2つ目は「水分を拭き取ること」です。
唾液で濡れているとワックスが張り付きにくくなります。
また、外れやすい原因にもなるため、ティッシュやガーゼで水分を拭ってください。
引用元:福岡天神矯正歯科
唾液などの水分が残っていると、ワックスが上手に付かなかったり、すぐ取れたりする原因になります。
ワックスを付ける前に、ティッシュやタオルなどでムダな水分を拭き取っておきましょう。
矯正用ワックスの付け方のコツ③しっかり密着させる
矯正用ワックスの付け方のコツの3つ目は「しっかり密着させること」です。
ブラケットの部分だけでなくワイヤー部分までもしっかり包み込んで保護するように密着させると、外れにくくなります。
引用元:You矯正歯科
ブラケットの金属内から左右のワイヤーにかけて矯正用ワックスを埋め込むように乗せ、ブラケットと歯をしっかり密着させましょう。
まとめ
矯正のブラケットは、歯ぎしりや食いしばりなどが原因で、簡単に外れてしまいやすい部分です。
万が一ブラケットが外れてしまった場合、治療中の歯並びに影響を与える可能性があるので、まずはかかりつけ医に連絡してください。
その後すぐに受診できない場合は、矯正用ワックスで応急処置ができます。
- 矯正用ワックスを適量取り、丸めます。
- 外れたブラケットを包み込むように乗せ、歯に押し付けましょう。
一時的ではありますが、矯正用ワックスが外れたブラケットの接着剤代わりになります。
矯正用ワックスは歯科医院やネット通販で購入できますが、急に必要になることもあるので、ワックスは事前に購入しておくのがおすすめです。
<参考>
矯正治療中にブラケットが外れたらどうすれば良い? | 心斎橋駅の矯正歯科『四ツ橋歯科・矯正歯科クリニック』
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この記事の監修者
歯科医師
髙橋 義充 先生
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