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2023/06/22
口ゴボを治すと美人になれる?口ゴボの治し方、治すメリット・デメリットを解説!
目次
「口元が前に出て盛り上がっている…」
「前歯が斜め前に出ているからあまり歯を出して笑いたくない…」
このように口ゴボが原因で見た目を気にしている人も多いのではないでしょうか?
今回は、口ゴボとはどんな状態なのか、口ゴボが及ぼす影響と原因、口ゴボの治し方について解説します。
口ゴボとは
「口ゴボ」とは、横から見たときに、鼻の先と顎の先を結んだ「Eライン」よりも唇が前に出ていることです。
「Eライン」とは、美しい横顔の基準とされるラインです。Eラインに口先が触れているか、内側に唇が収まっているのが美しい横顔とされています。
口ゴボは病気ではありませんが、Eラインの条件を満たしていないため、容姿にコンプレックスを持つ人もいる歯並びです。
実は、口ゴボは歯科用語ではありません。歯科では「上下顎前突」や「上顎前突(出っ歯)」と呼ばれています。
上下顎前突や上顎前突で、上下の顎のどちらか、もしくは両方が骨格的に大きい人、歯並びが良くても前歯が前方に傾斜している人は、口ゴボになりやすいです。
また、口周りの筋肉や皮膚の厚さに問題があり、口ゴボになる場合もあります。
口ゴボが及ぼす影響
口ゴボは、以下のような影響を与えることがあります。
- 容姿のコンプレックス
- 口呼吸による口内環境の悪化
- 顎関節症のリスク上昇
- 身体の不調
口ゴボが及ぼす影響①|容姿のコンプレックス
口元が盛り上がっているため、
- 横顔が美しく見えない
- 口を閉じようとすると人中(鼻の下)が間延びする
- 笑うと唇がめくれて歯茎が見え過ぎる
など、容姿のコンプレックスを招く場合があります。
口ゴボが及ぼす影響②|口呼吸による口内環境の悪化
口ゴボの人は、歯が出ているため口が閉じにくく、口呼吸になっていることが多いです。
口呼吸をすると唾液が揮発してお口の中が乾燥するので、虫歯や歯周病、口臭が発生するなど、口内環境が悪化します。
これは、唾液によって口の中の細菌や臭いの素を洗い流す「自浄作用」が働きにくくなるためです。
口ゴボが及ぼす影響③|顎関節症になるリスク
口ゴボは、上下顎前突や上顎前突といった不正咬合のひとつです。
不正咬合とは上下顎前突や上顎前突、下顎前突(受け口)など、矯正学的に噛み合わせが悪いことの総称です。
不正咬合は顎の関節に負担がかかりやすく、顎関節症を引き起こすことがあります。
顎関節症になると、耳の下の痛みや口が開かないといった症状が現れます。
口ゴボが及ぼす影響③|身体の不調
口ゴボによる不正咬合や口呼吸が原因で、身体の不調を招く可能性があります。
不正咬合は噛み合わせが悪いため、食べ物をしっかり噛めずに消化機能を酷使してしまい、胃腸への負担を増加させます。
また、口周りの筋肉のバランスを悪化させて、首コリや肩コリ、筋緊張性の頭痛などを引き起こすこともあるので、注意が必要です。
口呼吸は、口から細菌感染やウイルス感染を起こしやすく、インフルエンザやコロナウイルスなどの感染症に罹りやすい傾向があります。
口ゴボの原因
口ゴボの原因には、以下のようなものがあります。
- 遺伝
- 口腔習癖(くせ)
- 口呼吸
- 食習慣
口ゴボの原因①|遺伝
歯や顎骨の大きさ、口周りの筋肉や皮膚の厚さなどは、DNAを元に決定されます。そのため、両親や祖父母が口ゴボの場合は、遺伝的に口ゴボになる可能性があります。
口ゴボの原因②|悪癖
- 4歳を過ぎても指しゃぶりをしている(指しゃぶりの晩期残存)
- 舌で上下の前歯を触る癖がある
- 下唇を噛む癖がある
といった悪い癖があると、歯並びや顎の発育に影響が出て口ゴボになる可能性があります。
口ゴボの原因③|口呼吸
口呼吸をしていると、口ゴボになる可能性があります。
鼻呼吸をしている人は口を閉じていることが多いため、唇の圧で前歯を引っ込める力が働きます。
しかし、口呼吸の人は常に口が空いており、前歯を唇で口内に押し込む力がないため、前歯が飛び出しやすいのです。
口ゴボの原因④|食習慣
柔らかいものばかり食べて、よく噛まずに食事をする習慣がつくと、口ゴボになる可能性があります。
特に、成長期に食べ物を噛んで顎の骨や筋肉を使わないと発達が不十分になり、口呼吸や口ゴボになりやすい骨格ができてしまいます。
成長期が終わったあとも、よく噛まない食生活を続けると、口周りの筋肉が衰えて口呼吸になり、口ゴボが悪化する場合があるので気をつけましょう。
口ゴボの治し方
口ゴボは以下の方法で治すことができます。
- 歯科医院で歯の矯正治療をする
- 美容外科で整形する
- 自力で治す
口ゴボの治し方①|歯科医院で歯の治療をする
歯科医院では、歯列矯正やセラミック治療で口ゴボを治すことができます。
矯正治療
歯列矯正では、歯と歯の間を削る、歯を抜く、顎の骨を切る施術をするという方法で前歯を収めるスペースを作り、矯正装置で口元を引っ込めて口ゴボを治します。
軽度〜重度の口ゴボが治せて、口の機能と審美面の両方に配慮した治療ができるのでおすすめです。
歯列矯正の方法は大きく分けて「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」があります。
料金と治療期間は、以下の通りです。
【見出し】ワイヤー矯正 | 【見出し】マウスピース矯正 | |
【見出し】料金 | 80〜140万円 | 70〜120万円 |
【見出し】治療期間 | 2〜2年6ヶ月 | 2〜2年6ヶ月 |
※料金と期間、適用できる矯正装置は、症例や歯科医師の方針により異なります。
セラミック治療
歯をひと回り削り、上からセラミックの人工歯を被せる治療です。セラミックを被せる時に歯の傾きを調整することで、口元を引っ込めて口ゴボを治します。
ただし、セラミック治療で歯を引っ込められる量には限界があるので、軽度の口ゴボしか治せません。
また、セラミック治療のためには健康な歯を大きく削り、場合によっては歯の神経を抜く必要があります。
歯の神経がなくなると、土台となる歯が割れやすくなります。将来的に抜歯を余儀なくされる確率も高いので、口の健康を害するリスクは高いです。
料金は30〜80万円で、口ゴボを治すためにセラミックにする歯の本数やセラミックの種類によって異なります。
セラミックは一般的に、オールセラミックやジルコニアなど、審美性や耐久性が高い種類ほど高額です。
治療期間は、約2〜3ヶ月です。
口ゴボの治し方②|美容外科で整形する
美容外科では、口周りの骨格や筋肉などのバランスを整えることで口ゴボを治します。
基本的には、以下のメニューから口ゴボ改善と理想の横顔やフェイスラインになるために必要な術式を選択して行います。
- 顎矯正手術
- オトガイ形成
- 咬筋切除
- バッカルファット除去
- ヒアルロン酸・ボトックス注入など
顎矯正手術は、歯列矯正でも重度の不正咬合改善のために行われる方法です。顎の骨を切って上下の顎の骨の大きさを整え結果的に、口元を大きく後ろに引っ込めることができます。
歯科では、歯列矯正は矯正歯科、セットバックは口腔外科で行います。
一方、美容外科ではセットバックの術前や術後に、付属の美容歯科で噛み合わせを整えるための歯列矯正やセラミック治療を行うことが多いです。
料金は、セットバック120〜150万円に加えて、術前・術後の歯列矯正、セラミック治療、オトガイ形成、咬筋切除、バッカルファット除去、ヒアルロン酸・ボトックス注入などのオプション費用がかかります。
治療期間は、セットバック約6ヶ月(ダウンタイム込)に加えて、術前術後の歯列矯正に約1〜3年、もしくはセラミック治療に約2〜3ヶ月かかります。
口ゴボの治し方③|自力で治す
口ゴボを自力で治す方法には、原因となる口呼吸や悪癖を治すための舌回しトレーニングやマッサージがあります。
しかし、すでに口ゴボになっている場合は、舌回しトレーニングやマッサージを行ったからといって、口ゴボを治すほどの効果はありません。
口ゴボを治すためには、歯列矯正や整形などの治療が必要です。
口ゴボを治すメリット
口ゴボを治すと、以下のようなメリットがあります。
- 横顔やフェイスラインがきれいになる
- 自信を持って笑えるようになる
- 口内環境の改善
- 口腔機能の改善
①横顔やフェイスラインがきれいになる
口元が引っ込むことで、唇がEラインに収まる形に近くなるので、横顔が美しく見えます。
また、場合によってはフェイスラインがスッキリと整います。
②自信を持って笑えるようになる
口ゴボを治すと歯並びがきれいになるので、自信を持って笑えるようになります。
③口内環境の改善
唇が閉じやすくなるため、口呼吸によるお口の乾燥が軽減されて口内環境が良くなります。
唾液による自浄作用も働きやすくなるため、虫歯や歯周病、口臭などのトラブルも起こりにくくなるでしょう。
④口腔機能の改善
噛み合わせが良くなるため、食べ物を噛む機能が改善します。食べ物がしっかりと噛めるようになると、胃腸への負担が減ります。
また、顎の関節や口周りの筋肉への負担が減ることで、顎関節症のリスク軽減、肩こり・頭痛などの全身症状の改善が期待できます。
口ゴボを治すデメリット
口ゴボはどんな治し方を選択しても、以下のようなデメリットが生じます。
- 費用がかかる
- 痛みやリスクがある
①費用がかかる
口ゴボを治す治療は、基本的に保険適用外です。どの治し方を選んでも、数十万円〜100万円以上の費用がかかります。
②痛みやリスクがある
口元を引っ込めるために、歯を削ったり抜いたりする、顎の骨を切る、歯の神経を抜くなどの施術を行うため、痛みや施術に伴うリスクが生じます。
口ゴボを治す前に、それぞれの治療方法で感じる痛みや、施術を受けることのリスクをよく理解しておくことが大切です。
まとめ
口ゴボは、横から見たときに、Eラインよりも口元が出ていることの多い歯並びです。
歯科医院での歯列矯正やセラミック治療、美容外科での整形といった治し方があります。
それぞれのリスクや料金、治療期間などを考慮して、あなたに合った治し方を選択しましょう。
<参考>
口ゴボ(くちごぼ)の治し方 | 明石市の歯医者 明石アップル歯科
矯正するべき?口ゴボだけど歯並びはいい | 大阪市北区・梅田アップル歯科
口ゴボ(くちごぼ)を治したい
口ゴボを治したいなら必見!口元が出てる原因と治し方 | 葛西モア矯正歯科
口ゴボは自力で治せる!?
お口ポカンと開いてませんか?口呼吸は危険です。 – 調布市の歯医者ならあきら歯科|柴崎駅改札正面
歯列矯正で治す口ゴボ治療
セラミック治療で神経を抜くとどうなる?残したい理由と抜かなければならない症例 – 南青山矯正歯科・審美歯科
セットバック・口ゴボ治療(上・下顎分節骨切り) | 美容整形は東京美容外科
【口元黄金比セット】注入直後!口ゴボ解消! – EMMO FACE CLINIC
口ゴボの治し方は? 自力のマッサージや舌回しをおこなうリスクも紹介
矯正治療を行うメリットとデメリットについて
最終閲覧日は記事更新日と同日
この記事の監修者
歯科医師
髙橋 義充 先生
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