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2023/04/13
インビザラインとは?特徴や費用を徹底解説|その他のブランドとの比較もご紹介
目次
マウスピース矯正には、車に複数のメーカーがあるのと同じく、複数のブランドがあります。
今回は、数あるマウスピース矯正ブランドの中から、インビザラインについてご紹介します。
インビザラインとは?
インビザラインとは、1999年にアメリカで生まれたマウスピース矯正です。
症例に合わせてオーダーメイドでカスタムした透明なマウスピースを装着して、歯並びや噛み合わせを改善します。
インビザラインが発足してから、世界100ヶ国以上で1,400万人もの治療実績があるマウスピース矯正ブランドです。(2022年9月現在)
インビザラインの治療範囲
インビザラインの治療範囲は、軽度〜重度の全体矯正、部分矯正、小児矯正です。
インビザラインには治療範囲に応じて以下の6つのプランがあり、全体矯正用・部分矯正用・小児矯正用のプランに分かれています。
【見出し】全体矯正用のプラン | インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ(インビザライン・フル)
インビザライン・モデレートパッケージ インビザライン・ライトパッケージ インビザライン・エクスプレスパッケージ |
【見出し】部分矯正用のプラン | インビザラインGo |
【見出し】小児矯正用のプラン | インビザライン・ファースト |
全体矯正用のプラン
全体矯正用のプランは、以下の4つです。
- インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ(インビザライン・フル)
- インビザライン・モデレートパッケージ
- インビザライン・ライトパッケージ
- インビザライン・エクスプレスパッケージ
奥歯まで全ての歯を動かすことができますが、作成できるマウスピースの枚数とインビザラインシステムを使用できる期間、マウスピースを追加発注できる回数が違います。
インビザラインのマウスピースは、基本的に1枚につき0.25mm歯を動かすように設計されます。
そのため、重度症例になるほど、作成できるマウスピースの枚数が多くてインビザラインシステムを使用できる期間が長いプランを選択する必要があります。
インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ(インビザライン・フル)
- 作成できるマウスピースの枚数→無制限
- インビザラインシステムを使用できる期限→5年
- マウスピースを追加発注できる回数→無制限
インビザラインシステムを使用できる期間が最も長く、治療計画の変更やマウスピースの追加発注が比較的自由に行えます。
歯の移動が多い重度症例にも対応できるため治療範囲が広く、インビザライン治療の第一選択となることが多いプランです。
インビザライン・モデレートパッケージ
- 作成できるマウスピースの枚数→上下各26枚
- インビザラインシステムを使用できる期限→3年
- マウスピースを追加発注できる回数→2回
噛み合わせを大きく変えなくても治せる、中度症例に向けたプランです。
インビザライン・ライトパッケージ
- 作成できるマウスピースの枚数→上下各14枚
- インビザラインシステムを使用できる期限→2年
- マウスピースを追加発注できる回数→2回
2年以内に上下各14枚以内で改善できる、比較的軽度な症例を適応範囲とするプランです。
インビザライン・エクスプレスパッケージ
- 作成できるマウスピースの枚数→上下各7枚
- インビザラインシステムを使用できる期限→1年
- マウスピースを追加発注できる回数→1回
1年以内に上下各7枚以内で改善できる、軽度な叢生、すきっ歯、矯正後の後戻りなどを適応範囲とするプランです。
部分矯正用のプラン
部分矯正ができるプランは、インビザラインGoです。全体矯正よりも比較的短い期間で、見た目に影響を与える前歯だけを整えることができます。
- 作成できるマウスピースの枚数→上下各20枚
- インビザラインシステムを使用できる期限→1年
- マウスピースを追加発注できる回数→1回
全体矯正用のインビザライン・ライトパッケージよりも作成できるマウスピースの枚数は多いですが、歯を動かせる範囲は上下の前歯20本に限られます。
小児矯正用のプラン
小児矯正用のプランは、インビザライン・ファーストです。
乳歯と永久歯が混在している生え変わりの時期にある子供の矯正(1期治療)に適応されます。
1年6ヶ月を目処に治療計画を作成し、子供の顎の発育や永久歯への生え変わりをサポートします。
インビザラインの適応症例
インビザラインは、以下のような症例が適応です。
- 叢生
- 出っ歯(上顎前突)
- 受け口(下顎前突)
- 口ゴボ(上下顎前突)
- すきっ歯(空隙歯列)
- 過蓋咬合(ディープバイト)
- 開咬(オープンバイト)
- ハサミ状咬合
- 交叉咬合 など
通院頻度
通院頻度は、約4〜12週間ごとに1回です。
通院の際に、マウスピースのフィッティングや歯の動きなどを確認し、新しいマウスピースを受け取ります。
インビザラインは小児矯正に対応している?
インビザラインは、小児矯正に対応しています。
小児矯正をインビザラインでは「インビザライン・ファースト」と呼びます。
- 顎の拡大
- 治療時に生えている歯の歯並びの改善
- 永久歯の過剰な萌出を予防
- 生える前の永久歯のスペース確保 など
これらを行うことで、将来的な噛み合わせの悪化を防ぐことを目的として行われるのが特徴です。
噛み合わせの悪化を予防することで、永久歯が生え揃った後の矯正治療で抜歯や外科手術を行う確率を下げたり、治療期間を短くしたりできるメリットがあります。
治療の流れについては、こちらの記事を参考にしてください。
【関連記事】マウスピース矯正の仕組みとは?治療の流れや費用、メリット・デメリットを解説
インビザラインの特徴
インビザラインには、以下のような特徴があります。
- 子供から大人まで幅広い年齢層に対応できる
- 抜歯や外科手術を伴う症例にも適応できる可能性がある
- 実現性の高い治療計画を作成できる
- 効率的に歯を動かせるマウスピース
- マウスピースが目立ちにくくて違和感が少ない
子供から大人まで幅広い年齢層に対応できる
インビザラインは、永久歯の生え揃った大人の矯正はもちろん、子供の顎の成長をサポートするための小児矯正にも対応できます。
年代に合わせて適切な治療を一貫して受けることができるのは、大きなメリットです。
抜歯や外科手術を伴う症例にも適応できる可能性がある
インビザラインはマウスピースと共に、歯の動きを正確にするためのアタッチメントや噛み合わせを整えるための顎間ゴムを使用することができます。
これによって複雑な歯の動かし方ができるようになるため、全体矯正の場合は、抜歯や外科手術が必要な重度症例も治療できる可能性があります。
ただし、どこまで難しい症例を治療範囲とするかは、歯科医師の得意とする矯正装置の種類や経験によって変わることが多いです。
実現性の高い治療計画を作成できる
インビザラインは、機械学習による世界の症例データ分析を基に、精密なデジタル口腔内スキャン「iTero」を活用した治療計画を作成します。
さらに、生体力学を応用したアタッチメントや、歯に持続的な力を加えることができるマウスピース素材の開発により、実現性の高い治療計画を作成することが可能です。
治療計画は、矯正開始前に3D画像と映像の両方で確認することができるため、治療後の歯並びを具体的にイメージできます。
効率的に歯を動かせるマウスピース
インビザラインのマウスピースは、独自開発した「スマートトラック」というポリウレタン製です。
弾力性と粘性に優れた素材のため歯に密着しやすく、効率よく歯を動かすことができます。
マウスピースが目立ちにくくて違和感が少ない
インビザラインのマウスピースは透明性の高い素材でできているため、目立ちにくいです。
また、マウスピースの厚みは、0.5mmと非常に薄いため、装着時の違和感が少ない設計となっています。
インビザラインの費用の目安
インビザラインの費用は、プランに応じて異なります。また、矯正治療は保険適用外のため、歯科医院によって費用が違います。
インビザラインのプランごとの費用の目安は、以下の通りです。
【見出し】プラン | 【見出し】費用目安 |
インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ
(インビザライン・フル) |
70〜100万円前後 |
インビザライン・モデレートパッケージ | 50〜70万円前後 |
インビザライン・ライトパッケージ | 40〜50万円前後 |
インビザライン・エクスプレスパッケージ | 22〜30万円前後 |
インビザラインGo | 40〜45万円前後 |
インビザライン・ファースト | 50万円前後 |
他のマウスピースブランドとの比較
インビザラインと他のマウスピース矯正を、以下の5項目で比較しました。
- 適用範囲
- マウスピースの装着時間
- 通院頻度
- 治療期間
- 費用
【見出し】マウスピース矯正 ブランド |
【見出し】適用範囲 | 【見出し】マウスピースの 装着時間 |
【見出し】通院頻度 | 【見出し】治療期間 | 【見出し】費用 |
クリアコレクト | 奥歯まで全顎 | 20~22時間以上 | 1~3ヶ月に1回 | 1ヶ月〜3年前後 | 約15~90万円 |
インビザライン | 奥歯まで全顎 | 20~22時間以上 | 1〜3ヶ月に1回 | 3ヶ月〜3年前後 | 約30~110万円 |
hanaravi | 前歯上下12本 (上下の犬歯まで) |
20~22時間以上 | 原則、初回のみ | 3ヶ月以上 | 33万円/66万円 |
アソアライナー | 前歯上下12本 (上下の犬歯まで) |
20~22時間以上 | 1ヶ月に1回 | 3ヶ月〜1年6ヶ月前後 | 約20~50万円 |
oh my teeth | 奥歯まで全顎 | 20~22時間以上 | 原則、初回のみ | 1年以内 | 33万円/66万円 |
スマイルトゥルー | 前歯上下20本 (上下の小臼歯まで) |
20~22時間以上 | 1~3ヶ月に1回 | 3ヶ月以上 | 約20~50万円 |
DPEARL | 奥歯まで全顎 | 20~22時間以上 | 1ヶ月に1回 | 10ヶ月前後 | 約30~40万円 |
まとめ
- インビザラインは、世界100ヶ国以上で1,400万人もの治療実績があるマウスピース矯正ブランド
- 軽度〜重度の全体矯正、部分矯正、小児矯正に対応できる
- 適応症例は、出っ歯や受け口、開咬などほとんど全て
- 通院頻度は、約4〜6週間ごとに1回
- インビザラインの特徴
- 子供から大人まで幅広い年齢層に対応できる
- 軽度〜重度まで幅広い症例に適応できる
- 実現性の高い治療計画を作成できる
- マウスピースが目立ちにくくて違和感が少ない
- インビザラインの費用はプランに応じて異なる
- インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ(インビザライン・フル)→70〜100万円前後
- インビザライン・モデレートパッケージ→50〜70万円前後
- インビザライン・ライトパッケージ→40〜50万円前後
- インビザライン・エクスプレスパッケージ→22〜30万円前後
- インビザラインGo→40〜45万円前後
- インビザライン・ファースト→40万円前後
<参考>
インビザライン(マウスピース矯正)の種類について – 渋谷駅徒歩1分│渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科
インビザラインで始める歯列矯正
北浜オルソ
矯正歯科治療(マウスピース矯正) | 中目黒の歯医者 スマイルヒルズ中目黒歯科
インビザライン エクスプレスパッケージ – 愛知県安城市にある矯正歯科
インビザライン Go矯正
インビザラインGO、ライトパッケージ | 八王子市の矯正歯科
成長過程にある患者様の矯正治療【インビザライン・システム】
子どものマウスピース矯正(インビザライン・ファースト)
大人のクロスバイト/シザースバイトをインビザラインで改善した症例 | 五十嵐歯科室
上下顎前突(口ゴボ) | 宇都宮市のおだいら矯正歯科
治療の流れ【インビザライン・システム】
成長過程にある患者様の矯正治療【インビザライン・システム】
インビザラインと外科矯正について!併用は可能? | 戸田市の歯医者
インビザライン・システムの特徴
インビザライン – 南青山矯正歯科・審美歯科
インビザラインの費用相場はいくら?どうしてクリニックによって違うの? | 船橋駅2分の歯医者・矯正歯科 タワーサイド歯科室
インビザラインの費用相場を種類ごとに解説
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザライン)の種類│大阪 梅田 アモウデンタルクリニック
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この記事の監修者
歯科医師
髙橋 義充 先生
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