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2024/09/30

床矯正は子供に適している?メリット・デメリットや適した症例を解説

目次

「床矯正(しょうきょうせい)という矯正方法がある」
「子供のうちに床矯正をするのが良い」


「床矯正は顔が変わるという噂を耳にした」


床矯正の情報が気になっている人に向けて、この記事では床矯正とはどういった矯正なのか、メリット・デメリット、必要な治療期間を解説します。

床矯正とは?

そもそも床矯正とはどういった治療方法なのか解説します。

抜歯せずに歯列の横幅を広げてスペースを作る治療方法

床矯正は、歯と歯ぐきを支える歯槽骨の横幅を矯正器具によって拡大する治療法方法です。

 

床矯正治療によって、乱れた歯並びを抜歯せずに治療できる可能性が高まります。

 

一般的なワイヤーを用いた歯列矯正治療では、抜歯して歯を並べるスペースを作る場合があります。

 

床矯正装置は定期的にネジ(スクリュー)を回して使用

床矯正にはネジ(スクリュー)がついていて、定期的に自分でネジを回して器具を広げることによって、歯列の幅を広げていきます。

 

床矯正器具は取り外しができるため、食事や歯磨き時には取り外すことができますが、医師から指示された時間、矯正器具を装着しなければ効果が下がってしまいます。

床矯正はどんな症例に適している?

床矯正はどういった症例に適しているのか解説します。

子供の矯正治療に適している

床矯正は、成長期の子供の歯並び改善を目的として使用するのに適しています。

 

医師によって見解は異なりますが、6歳〜11歳の間に治療を開始するのが良いという意見が多いです。

 

この時期は永久歯と乳歯が混在している「混合歯列期」にあたります。

 

子供の成長に合わせて歯列の幅を少しずつ広げて正しい方向に導き、自然な歯列になることを目的とします。

大人でも適用できる場合がある

床矯正は、成長期の子供に適した治療法ではありますが、子供に限定された治療法というわけではありません。

 

そのため、大人でも適用できる場合があります。

 

全員に適用できるわけではありませんし、他の治療法を併用する必要がある場合もありますので気になっている方は歯科医師に相談しましょう。

床矯正のメリット

次に床矯正のメリットについて解説します。

床矯正のメリット①|永久歯の抜歯を予防できる可能性がある

床矯正を行うことにより、永久歯の抜歯を予防できる可能性が高まります。

 

綺麗な歯列を手にいれるためとは言え、健康な歯を抜くことに抵抗がある人も多いのではないでしょうか。


高齢になるまで1本でも多く健康な歯を残すことができれば、それだけ豊かな食生活を楽しめる可能性が残るはずです。

床矯正のメリット②|取り外し可能で虫歯になりにくい

床矯正は取り外しができるため、食事や歯磨きが普段通りに行えるのがメリットです。

 

食事だけではなく、普段通りに歯磨きできるため、虫歯予防にもつながります。

 

一般的なワイヤー矯正では矯正器具取り付け部分に磨き残しが発生しやすく、虫歯リスクが高まりがちです。

 

完全に取り外しができる床矯正であればいつもと全く同じ状態で歯が磨けるため、磨き残しを最小限にすることができます。

床矯正のメリット③|他の矯正器具に比べて安価

床矯正治療は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正といった他の矯正治療方法に比べ安価です。

 

床矯正だけで歯列矯正治療が完了する場合には、治療費を抑えることができます。

 

ただし、床矯正治療だけで治療が完了せずに、他の矯正治療方法の併用が必要な場合も多い点に注意しましょう。

 

床矯正のメリット④|治療の痛みが少なめ

床矯正は、歯列矯正治療の中では痛みが少ないとされています。

 

一般的なワイヤー矯正治療のように金具が粘膜に当たることはありませんし、他の矯正器具ほど強い力が歯に加わるわけでもないためです。

 

定期的にネジ(スクリュー)を自分で回して矯正器具の幅を広げていく必要があるため、幅を広げた直後は痛みを感じる可能性があります。

床矯正のデメリット

次に床矯正のデメリットについて解説します。

床矯正のデメリット①|適用症例が限られる

床矯正は、内側から歯列を押して歯列の幅を広げることしかできず、歯を大きく移動させたり、細かく調整することもできません。

 

そのためワイヤー矯正など、他の矯正治療方法しか適用できなかったり、床矯正が適用できたとしても他の矯正治療方法と併用しなければならないことが多くあります。

 

床矯正のデメリット②|装着時間を守る必要がある

床矯正は、装置にもよりますが1日8時間以上装着するのが一般的です。

 

場合によっては、毎日14時間以上の装着を求められる場合もあります。

 

医師から指示された装着時間を守らなければ治療効果が下がってしまうおそれがあるため、床矯正装置の装着時間は必ず守りましょう。

 

床矯正のデメリット③|矯正器具を清潔に保つ必要がある

床矯正装置は、毎日歯ブラシや洗浄剤など指示された方法で洗浄しましょう。

 

毎日装着する中で、床矯正の矯正器具にはお口の中の汚れが付着していきます。

 

適切に矯正器具を洗浄しなければ、口臭や虫歯、歯周病などの原因になりかねません。

 

矯正治療中に虫歯になってしてしまうと矯正治療を中断しなければならない場合もあるため、清潔な口腔環境を保つよう意識しましょう。

床矯正のデメリット④|矯正器具を装着中はしゃべりづらくなる

床矯正の矯正器具を装着すると、舌を動かせる空間が制限されるため、しゃべりづらいと感じる人もいます。

 

床矯正を装着することに慣れてくると改善する場合がありますが、特に床矯正を始めてすぐのころは、舌が制限されることに違和感や話しづらさを強く感じるおそれがあります。

床矯正の治療期間は半年から3年程度

床矯正の治療期間は半年から3年程度が見込まれます。

 

ただし治療開始時期や程度によって治療期間が変わりますし、他の歯科矯正治療を併用しなければならない場合もあります。

また、毎日の床矯正器具の装着時間を守らなければ治療期間が伸びてしまうおそれがあるため、装着時間を守りましょう。

 

まとめ

床矯正は抜歯せずに歯列を矯正することを目的とした歯科矯正治療方法の1つです。

 

成長期の子供だけでなく大人も使用できる可能性があります。

 

床矯正は、痛みが少なく、治療費が抑えられるメリットがあります。

 

しかし、床矯正は1本1本の歯を細かく動かすことはできないため、適用症例は限定されます。

 

また床矯正は、他の歯列矯正治療方法と併用する場合が多く、誰にでも適用できるわけではない点にも注意が必要です。

 

歯科矯正治療が気になっている人は、歯科医院を受診して治療計画について相談してみてはいかがでしょうか。

 

<参考>

床矯正は子どもにおすすめ?治療の内容・メリットデメリットを解説

床矯正って何? « 診療科目

床矯正

床矯正|南大沢 歯科 フォー・ユーデンタル南大沢

床矯正ってどうなの?子どもへのデメリットは?後悔しないための知識

床矯正の特徴とメリット・デメリットを解説|大阪市鶴見区の歯医者・小児歯科

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子どもの床矯正をすすめられたけど実際どうなの?メリットデメリットは?

床矯正 | 西宮市鳴尾の歯科・歯医者

拡大床使用に関しての本会の見解

 

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この記事の監修者

歯科医師

髙橋 義充 先生

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