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2024/07/30
フッ素塗布は意味ない?大人と子供別の料金相場やメリットデメリットを解説
目次
フッ素塗布をすると虫歯になりにくいと聞いて、気になっている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
「子供にフッ素塗布をした場合の料金や相場、安全性について知りたい」
「大人にフッ素塗布をした場合の料金やデメリットがあるのか知りたい」
こういった人に向けてフッ素とは何なのか、いつから始めるべきか、メリットデメリット、料金相場や安全性、フッ素の効果継続期間などについて解説します。
フッ素塗布とは?安全性と有効性を解説
フッ素塗布とはどういったものなのでしょうか。
以下の3つの項目からフッ素塗布の安全性と有効性について解説します。
- フッ素とは?安全で子供も大人も使える
- フッ素は塗らない方がいい?フッ素の虫歯に対する3つの有効性
- 虫歯予防にフッ素を取り入れる方法
フッ素とは?安全で子供も大人も使える
そもそもフッ素とは何なのでしょうか。
フッ素は自然界に存在していて、海水や土壌、肉、魚、野菜などに含まれていて、必須の栄養素にも指定されています。
しかし、フッ素は危険だと聞いたことがあるかもしれません。
フッ素単体では劇薬で非常に危険ですが、他の物質と結びついた化合物としての「フッ化物」では劇薬とはなりません。
フッ化物は過剰に摂取すると中毒症状を引き起こしますが、適量を使用する限り過剰に心配する必要はありません。
フッ素は塗らない方がいい?フッ素の虫歯に対する3つの有効性
フッ素が虫歯に対して持つ3つの有効性は以下の通りです。
①歯の酸に対する抵抗力を高める
歯の表面にあるエナメル質に取り込まれることによって、酸への抵抗性を持ちます。
②再石灰化を促進する
虫歯菌による酸でエナメル質から溶け出してしまったカルシウム・リンを補うことを促進します。
③虫歯菌の活動を弱める
虫歯の原因となる細菌の働きを抑制し、酸が作られにくくします。
虫歯予防にフッ素を取り入れる方法
虫歯予防にフッ素を活用するには、主に以下の3つの方法があります。
- フッ素配合歯磨き粉
- フッ素洗口液
- フッ素塗布
フッ素が配合された歯磨き粉や洗口液は、ご家庭で毎日手軽にフッ素を活用できる方法です。
フッ素塗布は高濃度フッ素のため、ご家庭で実施することはできず、歯科医院で塗布してもらう必要があります。
歯磨き粉に配合されるフッ素濃度は500~1500ppm程度ですが、歯科医院でフッ素塗布に用いられるのは9000ppmとなります。
フッ素塗布の料金相場はどのくらい?保険適用歯されるの?
歯科医院でしか行えないフッ素塗布の料金相場や保険適用になるかについて解説します。
保険適用されるクリニックとされないクリニックがある
保険適用される医院とされない医院にわかれています。
従来は、虫歯や歯周病などにかかっている人が治療として行うフッ素塗布のみ保険適用とされ、予防としてのフッ素塗布は保険適用外でした。
しかし現在では、「か強診(かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所)」であれば、虫歯にかかる前の予防段階でも保険適用されます。
歯科医院が「か強診」に認定されるためには、歯科医師の人数、研修受講、治療算定回数などさまざまな規定をクリアする必要があります。
詳しく知りたい方は歯科医療情報推進機構のウェブサイトをご覧ください。
フッ素塗布の料金は500円〜3000円程度
フッ素塗布の料金は子供、大人ともに保険が適用されない場合でも500円〜3,000円程度です。フッ素塗布単体で行なってくれる場合もあれば、歯科検診の一貫として行う医院もあるようです。
フッ素塗布の料金が気になる方は、受診したい医院に料金を確認してみましょう。
子供のフッ素塗布はいつ始めていつまでやるべき?
フッ素塗布は子供でも行えるのか、何歳ころまで行うべきなのか解説します。
赤ちゃんは歯が生えたらフッ素塗布を開始できる
実は、赤ちゃんでもフッ素塗布を行うことができます。乳歯が生え揃い始める1歳ごろからフッ素塗布を始めるのがおすすめです。
エナメル層が薄い乳歯は、特に虫歯になりやすいためです。
フッ素塗布は15歳くらいまで継続することをおすすめ
永久歯が生え揃う15歳くらいまで継続することをおすすめします。
歯は生え始めたばかりのころは柔らかく、虫歯になりやすくなっています。
そのため永久歯が全て生え揃い、歯が安定する15歳ごろまで継続することをおすすめします。
お子様が15歳になるまで、虫歯ゼロの維持を目指しましょう。
フッ素塗布の効果継続期間は3~4ヶ月
フッ素塗布の効果は3ヶ月程度です。
そのため3、4ヶ月おき、もしくは最低でも半年に1回フッ素塗布を行うのが理想となります。
フッ素塗布の注意点
フッ素塗布に関する注意点は以下の3点です。
・フッ素塗布後30分〜1時間は飲食、うがいを控える
・フッ素塗布をしても毎日の歯磨きは必須
・フッ素塗布無料の宣伝は高濃度フッ素なのか疑わしい場合もあるため要注意
フッ素塗布の注意点①|フッ素塗布後30分〜1時間は飲食、うがいを控える
せっかく高濃度のフッ素を塗布してもらっても、飲食やうがいをするとフッ素を流してしまう恐れがあります。
フッ素塗布後、30分から1時間は飲食やうがいを控えましょう。
フッ素塗布の注意点②|フッ素塗布をしても毎日の歯磨きは必須
フッ素塗布をすれば虫歯が確実に防げるというわけではありません。
毎日の歯磨きやフロスなどのお手入れ、さらに定期検診は重要ですので、手を抜かないようにしましょう。
フッ素塗布の注意点③|フッ素塗布無料の宣伝は高濃度フッ素なのか疑わしい場合もあるため要注意
「フッ素塗布を無料で行う」とうたうクリニックがあるようです。
医療用の高濃度フッ素を使用しているか疑わしい場合もあるようなので、注意しましょう。
まとめ
フッ素塗布は歯が生えたばかりの赤ちゃんや子供から大人、高齢者まで受けられる有効な虫歯予防手段です。
虫歯になりやすい赤ちゃんから15歳くらいまでのお子さんには特にフッ素塗布を活用するのがおすすめです。
歯科医院に出向く必要がありますが、高濃度フッ素を塗布することで、3ヶ月程度効果が持続するとされています。
フッ素を定期的に塗布することで虫歯予防効果を継続させることができますが、虫歯を絶対に防げるわけではありません。
毎日の歯磨きや定期検診などのケアも重要です。フッ素を上手に活用して、虫歯になりにくい口腔環境を保ちましょう。
<参考>
【フッ素塗布】子供にフッ素はいつから?料金や虫歯予防効果を持続させる方法・頻度も紹介 | 【公式】キレイライン矯正|2.2万円から始められるマウスピース歯科矯正
予防歯科は保険適用できる?PMTCの料金・フッ素やクリーニングを解説 | 本所吾妻橋の歯医者
虫歯予防フッ素塗布料金500円(税込) 保険外やるべき 避けるべき ?|越前市の歯医者「あさざわ歯科医院」
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この記事の監修者
歯科医師
髙橋 義充 先生
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