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2024/05/29
歯を削らないですきっ歯が治せる?ラミネートベニア治療のメリットとデメリット
目次
「すきっ歯や歯並びの凸凹が気になるけれど、矯正治療をするのは高い」
「歯の色や変色が気になる」
「セラミック治療が気になるけど、歯を大きく削るのは抵抗がある」
このようにお考えの人はいませんか?
ラミネートベニア治療は歯を削る量を最小限に抑えながら、すきっ歯や軽度の歯並びの乱れ、歯の色や形を整えることができる治療です。
今回は、ラミネートベニア治療のメリット、デメリット、料金相場、保険適用の可否について詳しく解説します!
芸能人から広まった『ラミネートベニア治療』とは
ラミネートベニア治療とは、セラミックなどでできた薄いチップを付け爪のように歯に貼り付ける処置です。
口元を短期間で美しく改善することができます。
すきっ歯や軽度の歯並びの乱れ、歯の形や色を改善するのに向いているので、このような悩みをお持ちの方におすすめです。
ラミネートベニア治療は、ハリウッドの芸能人が歯の色や形を簡易的に綺麗に見せるために歯に白いチップを装着していたことから発展してきました。
日本でも1980年代に芸能人が取り入れ始めましたが、白いチップは着脱式のため耐久性が弱く、外れやすいものだったそうです。
その後、白いチップの素材と接着剤の開発が進み、接着式のラミネートベニア治療として現在まで続いています。
ラミネートベニア治療の5つのメリット
ラミネートベニア治療のメリットは、以下の5つです。
- 歯を大きく削らないで済む
- すきっ歯・軽度の歯並びの乱れ・歯の形・色を同時に改善できる
- ホワイトニングの効果が見込めない歯も白くできる
- 通院回数が少ない
- 気になる歯だけ治療できる
基本的には歯を削る量が被せ物を使った治療よりも少なく、矯正治療よりも短い期間で治療が終わるのがラミネートベニア治療の主なメリットとなります。
他のメリットも含めて、一つずつ確認してみましょう。
ラミネートベニア治療のメリット①|歯を大きく削らないで済む
ラミネートベニアは歯を削る量が比較的少ない治療です。
被せ物を使って歯の色や形などを整える治療をする場合は、歯の周りを全て削ります。
また、状態によっては歯の神経を抜く場合があり、歯の寿命を損なう可能性があります。
しかし、ラミネートベニアで同じ治療をする場合は、歯の表側を0.3〜0.8mmほど削るだけです。
歯の表層にあるエナメル質の半分以下ほどの厚みしかないので、痛みや歯へのダメージはほとんどありません。
状態によっては歯を削らなくて済む場合もあるので、歯のダメージを抑えたい方におすすめです。
ラミネートベニア治療のメリット②|すきっ歯・軽度の歯並びの乱れ・歯の形・色を同時に改善できる
歯の表面につけるラミネートベニアは理想の形や色を選ぶことができます。
そのため、すきっ歯や軽度の歯並びの乱れ、歯の形、色の全てを1度の治療で同時に改善できます。
歯並びの乱れは、すきっ歯や凹凸の少ない軽度の歯の乱れであればラミネートベニア治療を適応できます。
矯正治療をするまでではないけれど少しだけ歯並びが気になるという方は、ラミネートベニア治療を検討するといいかもしれません。
ラミネートベニア治療のメリット③|ホワイトニングの効果が見込めない歯も白くできる
ラミネートベニア治療は、ホワイトニングの効果が期待できない歯を白くしたい時にもおすすめです。
ホワイトニングは、歯の表面にあるエナメル質を漂白することで歯を白くします。
そのため、エナメル質の着色以外の理由で黄ばんだり変色したりしている以下のような歯をホワイトニングで改善するのは難しいです。
- テトラサイクリンの影響による歯の変色
- エナメル質形成不全による歯の黄ばみやクレーター
- ホワイトスポット など
このようなホワイトニングの効果が期待できない歯の審美面を改善できるのは、ラミネートベニア治療のメリットといえます。
ラミネートベニア治療のメリット④|通院回数が少ない
ラミネートベニア治療は、最低2回の通院で治療が終了します。
基本的には1回目の治療で歯を削り、2回目の治療でラミネートベニアを貼り付けて完了です。
すきっ歯の治療で矯正治療をする場合は、部分矯正でも最低で3ヶ月かかります。
もし全体矯正が必要な場合は1年以上の時間がかかるでしょう。
矯正治療と比べるととても少ない通院回数、治療期間で治療が終わるのは大きなメリットです。
ラミネートベニア治療のメリット⑤|気になる歯だけ治療できる
ラミネートベニア治療は、必要最低限の範囲で治療できることが多いです。
例えば、症例によっては数本の治療が必要になることもありますが、気になる歯1本から治療することも可能となります。
歯の色や形も他の歯と合わせることができるので、仕上がりも自然です。
後悔する?ラミネートベニア治療の4つのデメリット
ラミネートベニア治療は軽度のすきっ歯や歯並びの乱れ、歯の形や色を改善するのに向いている治療です。
しかし、どんな治療にもメリットとデメリットが存在します。
特に治療に関するデメリットは、よく理解しておかないと仕上がりがイメージと違うものになったときに後悔することが多いです。
ラミネートベニア治療のデメリットは以下の4つです。
- すぐ取れる場合がある
- 天然歯よりも虫歯になりやすい
- 健康な歯を削る場合がある
- 適応できない場合がある
ひとつずつ解説するので、よく確認しておきましょう。
ラミネートベニア治療のデメリット①|すぐ取れる場合がある
ラミネートベニア治療は、歯の表面に薄くて白いチップを貼る処置です。
歯を全て覆う被せ物と比べて強度が低いので、すぐ取れたり壊れたりする場合があります。
チップの強度や接着性は日々改良が進んでいますが、噛み合わせや食事などによって取れてしまう可能性はゼロではありません。
ラミネートベニア治療のデメリット②|天然歯より虫歯になりやすい
ラミネートベニアのチップは、滑らかで汚れが付きにくいセラミックでできています。
そのため、チップの部分は虫歯になることがありませんが、チップと歯の境目から虫歯になるリスクはあります。
詰め物や被せ物をしていない天然歯より虫歯のリスクが高くなるので、毎日のブラッシングを欠かさないようにしましょう。
虫歯を防いでラミネートベニアを長持ちさせるには、歯医者での定期的なメインテナンスも大切です。
ラミネートベニア治療のデメリット③|健康な歯を削る場合がある
症例や目標とする仕上がりによっては、ラミネートベニアのチップを歯に付けるために健康な歯を削る可能性があります。
被せ物と比べると削る量は少ないですが、健康な歯を削ることに抵抗のある人にとっては大きなデメリットです。
また、繰り返しすぐ取れるようであれば、歯全体を削って被せ物に変更しなくてはいけないこともあります。
ラミネートベニア治療のデメリット④|適応できない場合がある
ラミネートベニア治療は、セラミックの被せ物を使った治療よりも適応できる症例が少ないです。
歯につけるラミネートベニアは薄く作られているため被せ物よりも耐久性が弱く、カバーできる範囲が限られるためです。
- ラミネートベニアが壊れてしまうような食いしばりや歯ぎしりの癖がある
- すでに被せ物をしている歯への適応
- 出っ歯や受け口、切端咬合(突き合わせの噛み合わせ)などの噛み合わせの改善
このような症例は、ラミネートベニアだけで改善するのが難しい症例です。
ラミネートベニアで自分の望む結果が得られるのか、カウンセリングの段階でよく確認するようにしましょう。
ラミネートベニア治療の料金相場
ラミネートベニア治療の料金相場は、歯1本あたり10〜15万円です。
自費診療になるので、ラミネートベニアの素材や歯科医院によって料金は異なるので、間セリングの際に確認しましょう。
ラミネートベニア治療は保険適用になる?
ラミネートベニア治療は、歯の見た目を改善するための治療です。
審美目的の治療となるため、保険適用外となります。
医療費控除もラミネートベニア治療は審美目的とされて対象にならないことが多いです。
まとめ
ラミネートベニア治療のメリットとデメリットは、以下の通りです。
【メリット】
- 歯を大きく削らないで済む
- すきっ歯・軽度の歯並びの乱れ・歯の形・色を同時に改善できる
- ホワイトニングの効果が見込めない歯も白くできる
- 通院回数が少ない
- 気になる歯だけ治療できる
【デメリット】
- すぐ取れる場合がある
- 天然歯よりも虫歯になりやすい
- 健康な歯を削る場合がある
- 適応できない場合がある
ラミネートベニア治療はすきっ歯や軽度の歯並びの乱れ、歯の色や形を整えることができる治療です。
メリットとデメリットをよく考えて決めましょう。
また、ドクターによっても治療方法にかなり違いがあるので、医院選びも重要でしょう。
〈参考〉
ラミネートベニアの種類と適応 | 神戸の歯医者 三宮アップル歯科
安いラミネートベニアは危険!?メリット・デメリットと費用相場 | 大崎の歯科・歯医者【大崎シティデンタル】丁寧で痛くない治療
ラミネートべニア治療のメリット・デメリット | 武蔵小杉駅前の歯医者医療法人オーセント歯科クリニック
ホワイトスポット・エナメル質形成不全の治療 | 神戸の歯医者 三宮アップル歯科
部分矯正の値段の相場は?下の歯、上の歯だけ、前歯だけ…ケース別に解説 | hanaravi歯科矯正blog
ラミネートベニアで理想の前歯へ | 難波の歯医者 なんばアップル歯科
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この記事の監修者
歯科医師
髙橋 義充 先生
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